国道304号
国道304号(こくどう304ごう)は、石川県金沢市から富山県南砺市に至る一般国道である。 概要金沢市を起点として、富山県南砺市福光、同市城端(じょうはな)を経て、同市下梨の国道156号(飛騨峡合掌ライン)交点を終点とする延長約50 kmの一般国道の路線で、金沢と五箇山とを結ぶ。起点のある金沢市内で、北陸自動車道の金沢森本インターチェンジ (IC) と連絡し、南砺市内で東海北陸自動車道の福光ICと接続する。南砺市大鋸屋(おがや) - 終点・下梨間の五箇山トンネルがある12.9 km区間は、旧建設省と「道の日」実行委員会により制定された、日本の道100選のひとつである[1]。通称として、路線番号から「サンマルヨン(号線)」などと呼ばれる。 路線データ一般国道の路線を指定する政令[2][注釈 1]に基づく起終点および重要な経過地は次のとおり。
歴史金沢と五箇山地方を結ぶ道は、古くは藩政時代から生活物資を運んだ旧五箇山街道で知られる[1]。豪雪地帯で冬季は雪崩にもしばしば襲われることもある急峻な地形にある狭い道路は、地元住人の熱意もあって1970年(昭和45年)に一般国道に指定され、整備がすすめられた。特に、東砺波郡城端町(現・南砺市城端)から同郡平村下梨(現・南砺市下梨)の区間は、「人喰谷」や細尾峠などの険しい山間地を通り、冬季は交通の途絶する豪雪地帯であったことから、1979年(昭和54年)に五箇山トンネルが着工され、1984年(昭和59年)に開通した[1]。このことにより、同区間の通行経路が約12 km短縮され、冬季通行が確保された[1]。 年表
路線状況バイパス・改良事業など
重複区間道路施設橋梁トンネル
道の駅
地理本路線が走る五箇山地方は、標高1,000 m級の白山山系の山々に囲まれた平野部と隔絶された地にある[1]。平地部は南砺市福光 - 城端間の僅かな区間のみで、ほとんどが山間部の谷間を走る道路である[1]。 通過する自治体交差する道路
脚注注釈出典
参考文献
関連項目外部リンク |