国道161号
国道161号(こくどう161ごう)は、福井県敦賀市から滋賀県大津市に至る一般国道である。 概要起終点ともに国道8号と接続している。また、終点の大津市側については、国道1号との重複区間となる。北陸・若狭方面と近畿(京阪神)を琵琶湖西岸を経由する重要な路線であり、西近江路とも呼ばれている[1]。京都から敦賀まで、琵琶湖東岸を経由するより25 kmあまり距離が短い[2][3]。また、NEXCO中日本によると、京都東ICと敦賀ICまで、名神高速道路や北陸自動車道を経由するより所要時間が10分短縮できる(いずれの道路も渋滞していないと仮定)[4]。 琵琶湖西岸には高速自動車国道の計画はないが、交通量の増加や車両の大型化、降雪時の交通難に対応するため逐次バイパスの供用や現道の拡幅が実施されている[5]。 路線データ一般国道の路線を指定する政令[6][注釈 2]に基づく起終点および重要な経過地は次のとおり。
歴史
路線状況ほとんどの区間は整備された2 - 4車線である。 敦賀市疋田の国道8号との離合点から滋賀県高島市マキノ町野口の国道303号との離合点にかけては急勾配が連続し、それほどきつくはないがところどころに急カーブがあるなど、交通量のある国道としてはかなり線形が悪いほか、冬季は積雪や路面の凍結状態に特に注意を払う必要があるため、2003年(平成15年)度より、疋田交差点より4.5 kmの区間では疋田トンネルのすぐ東側へ新疋田トンネル(長さ63 m)の新設を含む愛発除雪拡幅事業を実施している[21][22]。同区間の北陸本線との交差箇所には2015年(平成27年)の新疋田トンネル供用開始前までは車道として供用されていた幅員1.5車線程度の疋田トンネル(延長36 m)があり、すれ違い困難であった同所では1982年暮れにアセトンを積んだタンクローリーが敦賀市方面へ向けて走行中、同トンネルのガード壁に衝突した事故もあった[23]。 高島市マキノ町以南、大津市坂本までの約62 kmの区間は、整備されているものの単調な片側1車線区間が多いため、2009年(平成21年)から2019年の間、14人がはみ出しなどの事故で死亡しており「魔の片側1車線」区間となっている[24]。道路法や道路構造令で定められている幅員を満たすのが難しいためガードレールや中央分離帯の設置が難しく、代替としてゴム製のポールや音の出る舗装で対応していた[24]。その後、道路中央にワイヤロープを設置した[25]。 高島市の白鬚神社前は、琵琶湖上にある鳥居を撮影しようと国道を横断する人が増え、危険な区間となった[26]。神社独自で「危険」の看板やガードレール開口部の木製の柵でふさぐなどしてきたが、それらの対策では対処できず安全対策を求める要望書を関係機関に提出[26]。これを受けて「国道161号白鬚神社前安全対策会議」が発足され、2024年3月上旬までに安全対策が完了した[26]。琵琶湖側の防護柵は転落防止用に使われる高さ110 cmのものを用いて開口部を塞ぎ、中央部に門扉を設けることで神様の通り道に配慮した[26]。老朽化したガードパイプの補修を含め、白鬚神社前の防護柵は朱色と黒に塗装して玉垣のように仕上げられた[26]。そのほか、横断を抑制するための標識や標示も設置された[26]。 バイパス
通称重複区間道路施設橋梁トンネル
道の駅交通量平日24時間交通量(台)(上下合計)[27]
地理通過する自治体交差する道路福井県敦賀市
滋賀県高島市
滋賀県大津市 峠脚注注釈出典
関連項目外部リンク
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