井林 辰憲(いばやし たつのり、1976年〈昭和51年〉7月18日 - )は、日本の政治家、国土交通官僚。自由民主党所属の衆議院議員(5期)、衆議院財務金融委員長、京都大学非常勤講師[1]。
内閣府副大臣、環境大臣政務官、内閣府大臣政務官を歴任した。
来歴
東京都出身[2]。本籍地は静岡県榛原郡川根本町で、茶農家の5代目[1][3]。芝中学校・高等学校、2000年京都大学工学部環境工学科卒業、京都大学大学院工学研究科修士課程修了[1]。2002年、国土交通省に入省し、本省大臣官房、道路局で勤務した[1][4]。2008年より沼津河川国道事務所調査第二課長[1][4]。2010年、中部地方整備局地域道路課長を最後に国土交通省を退官[1][4]。
2010年、自由民主党静岡県連が実施した候補者公募に合格し[1]、2012年の第46回衆議院議員総選挙に静岡2区から自民党公認で出馬[3]。民主党前職の津川祥吾らを静岡2区で破り、初当選した[5]。2014年の第47回衆議院議員総選挙では、静岡2区で前回を上回る票を獲得し、民主党の新人らを破り再選[6]。
2016年、第3次安倍第2次改造内閣で環境大臣政務官ならびに内閣府大臣政務官に任命された[7][8][4]。2017年の第48回衆議院議員総選挙で3選[9]。2021年の第49回衆議院議員総選挙で4選。
2023年9月、第2次岸田第2次改造内閣で内閣府副大臣に任命された[10]。
2024年9月12日、自民党総裁選挙が告示され、9人が立候補した。井林は同じ麻生派の河野太郎ではなく、上川陽子の推薦人に名を連ねた[11]。投票日前日の9月26日夜、麻生派幹部6人は都内のホテルに集まり、決選投票に高市早苗が残った場合は高市を支持する方針を決定した[12]。会長の麻生太郎はさらに踏み込み、河野などの陣営に入っていた派閥メンバーに対し、側近議員を通じて「1回目の投票から高市に入れろ」と指示を飛ばした[13]。同日22時半頃、産経新聞は、麻生が1回目の投票から高市を支援するよう自派閥の議員に指示を出したことをスクープした[14]。9月27日総裁選執行。麻生は昼頃まで、自派閥で他候補の推薦人に名を連ねる議員にまで電話をかけ「1回目から高市で頼む」と訴えた[15]。高市は1回目の議員投票で、報道各社の事前調査での30~40票を大きく上回る72票を獲得した[12]。党員数と合わせた得票数は1位だったが、決選投票で石破茂に敗れた。井林は1回目は上川に投票し[16]、決選投票については、中日新聞の取材に対し、投票先を公表しなかった[16]。同年の第50回衆議院議員総選挙で5選[17]。同年11月28日、衆議院財務金融委員長に就任[18]。
政策・主張
政治資金
所属団体・議員連盟
選挙歴
脚注
外部リンク
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