長野県道327号槍ヶ岳矢村線(ながのけんどう327ごう やりがたけやむらせん)は、槍ヶ岳を起点とし、長野県安曇野市穂高有明字矢村の長野県道306号有明大町線旧道交点を終点とする一般県道。
通称は中房線[1]。
概要
大峠
信濃坂
観音峠
路線データ
歴史
中房川における水力発電開発に伴い、資材運搬のため荷馬車が通行可能な道路として開削された。それまで中房温泉へ行くルートとしては、満願寺から大峠を越えて冷沢を下り、信濃坂を登るというものが最も安全であるとされていた。急峻な地形のため道路の建設工事は難航した。観音峠に佇む地蔵は、その工事中に殉職した男性作業員の遺族によって、慰霊と厄除けのために建立されたものである[4]。
路線状況
道路施設
起点より記載[2]。
- 温泉橋 - 長さ32.0m、幅5.0m
- 曲沢橋 - 長さ13.0m、幅5.5m
- 中房橋 - 長さ18.0m、幅5.0m
- 信濃坂橋 - 長さ27.4m、幅4.5m
- 猿渉沢洞門 - 長さ105.0m、幅6.5m、高さ4.7m
- 東中小屋沢覆工 - 長さ113.1m、幅6.5m、高さ4.7m
- 朴の木橋 - 長さ13.0m、幅5.0m
- 玉垂洞門 - 長さ72.6m、幅6.5m、高さ4.7m
- 玉垂トンネル - 長さ89.0m、幅6.5m、高さ4.7m
- 玉垂橋 - 長さ32.2m、幅6.5m
- 一の瀬橋 - 長さ27.6m、幅4.6m
- 大王橋 - 長さ53.3m、幅5.5m
地理
交差する道路
沿線
脚注
- ^ a b c d “道路情報”. 長野県安曇野建設事務所 (2017年12月22日). 2018年4月11日閲覧。
- ^ a b c d “安曇野建設事務所管内図”. 長野県安曇野建設事務所 (2010年9月). 2018年4月11日閲覧。
- ^ “水力発電所データベース 中房第五”. 電力土木技術協会 (2008年3月31日). 2018年4月11日閲覧。
- ^ 『穂高町誌 第三巻(歴史編 下)』625 - 626ページ。
参考文献
- 穂高町誌編纂委員会編集『穂高町誌 第三巻(歴史編 下)』穂高町誌刊行会、1991年1月20日。
関連項目
外部リンク