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ビートたけしのつくり方

ビートたけしのつくり方
ジャンル バラエティ番組 (お笑い番組)
企画 北野武
オフィス北野 (企画協力)
鈴木哲夫 (フジテレビ)
構成 助田卓
/ 岩立良作高橋秀樹
ダンカン鮫肌文殊
高橋洋二安達元一
脚本 三谷幸喜 (ドラマパート)
ディレクター つきざわけんじ、助田卓
/ 玉井昭彦、今井康之
山本竹輝、安井健
井上晃一、手塚公一
演出 つきざわけんじ (MEN'S)
西滝順二 (イースト)
出演者 ビートたけし ほか
ナレーター 槇大輔バッキー木場
大森章督平野義和 ほか
オープニング蒲田行進曲'74」(あがた森魚) →「東京ブギウギ」(ユニコーン) →「A HARD DAY'S NIGHT」(ビートルズ)
エンディング11月のエイプリルフール」(松任谷由実)
製作
プロデューサー 梅本満 (イースト)
波多野健 (イースト)
西滝順二 (イースト)
吉田宏 (イースト)
/ 河合徹 (フジテレビ)
大辻健一郎 (フジテレビ)
編集 井戸清 (VISUALBAY)
横山良一 (PTW)
石丸健一 (RVC)
制作 イーストフジテレビ
放送
音声形式ステレオ放送
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間1993年10月14日 - 1994年3月17日
放送時間木曜 20:00 - 20:54
放送分54分
回数20

特記事項:
制作協力:MEN'S
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ビートたけしのつくり方』(ビートたけしのつくりかた)は、1993年10月14日から1994年3月17日までフジテレビ系列局で放送されたイーストフジテレビ共同制作のバラエティ番組お笑い番組)。放送時間は毎週木曜 20:00 (初回のみ19:00) - 20:54 (JST) 。

概要

ビートたけしの冠番組のひとつで、当時深夜に放送されて高視聴率を出し人気だった『北野ファンクラブ』とほぼ同じスタッフで制作されていた。また番組収録も同様に渋谷ビデオスタジオで行われていた(企画内容によってはレモンスタジオで収録していた物もある)。いわば『ゴールデンタイム版 北野ファンクラブ』的な存在の番組である。

ただし、ゴールデンタイムと深夜の性質上の違いから、番組内容は割と違うものとなっていた。トークコーナーには豪華なセットが用意され、たけしの相手には高田文夫ではなくヒロミを起用、スタジオ内の音声もステレオ音源で収録されていた。またトークよりもコントや実験企画が中心の番組内容であり、放送時間帯の都合上下ネタも極力抑えられていたが、実験企画「たけし教養講座」のコーナーではそれなりのお色気を扱うテーマのものもあった(例えば“女性モデルの開脚は何度以下までなら芸術で、何度以上開くとわいせつになるかを研究する”など。この企画は1997年から深夜で放送された『足立区のたけし、世界の北野』でより一層お色気を前面に出した形でリメイクされ、セクシー系女優であった宮澤ゆうな草凪純本城小百合大浦あんな、川嶋なな等が出演するきっかけとなった)。また当番組のコントは1994年12月30日放送の特別番組『たけし大全集'94 たけしが愛した101人』で再放送された。この特番には、後述のドラマで出演した女優の星由里子諸星和己がフジテレビの屋上でのトークコーナーのゲストに出演した。

また1993年7月に収録中の出演者死亡事故で打ち切りになった『ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!』の受け皿としてウッチャンナンチャンもレギュラー出演していた(たけしと内村南原は当番組が初共演)。

前半期には三谷幸喜脚本による連続ミニドラマが目玉企画として用意されたが、この企画は3か月で終了(後期3か月は設定のみ引き継ぎ、各話完結型となった)。一時は『北野ファンクラブ』での宣伝効果もあり視聴率14%以上をマークした事もあったが、結果的には番組は半年で終了した。放送回数は前期クール10回、後期クール10回の計20回。なお初回のみ『ビートたけしのつくり方がわかる超豪華限定スペシャル』と題して2時間スペシャルで放送された。 次にたけしがフジテレビ系列の木曜20時台に登場するのはその4年6か月後、1998年10月に土曜日19時台から枠移動した『奇跡体験!アンビリバボー』でのストーリーテラー (たけしは2024年令和6年)3月にストーリーテラーを卒業、当時MCだった剛力彩芽も同時に卒業) となる。

番組終了から13年半後の2007年9月19日、番組のコントとミニドラマを集めたDVDが3枚組でポニーキャニオンから発売された。 オープニングテーマは、あがた森魚の「蒲田行進曲'74」(第1回-第3回・第5回-第7回) とユニコーンの「東京ブギウギ」(第4回・第8回-第10回) が前期に使用され、後期はオープニング映像が変更された事でテーマ曲がビートルズの「A HARD DAY'S NIGHT」に変更された。なお前期に使用していたオープニング映像は上記のDVD第1巻でも使用されている(音楽はDVD版では「カルメン 第一幕への前奏曲(闘牛士)」に差し替えられている)。エンディングテーマは松任谷由実の「11月のエイプリルフール」が使用されていた(エンディング映像は前期と後期で違うもので、前期はユーミンのCDアルバム「U-miz」のジャケットで使用されている切り抜き型に映像をハメ込み合成された物が使用)。

エピソード

  • ヒロミは当番組に出演する前まで、たけしとはごくわずかしか共演した事がなかったが、初回のトークで「おじさん、僕は貴方に憧れてこの世界に入ってきたんですから」と話し、それから意気投合する様になり他番組(『平成教育委員会』『ドラキュラが狙ってる』『TVタックル』等)の共演やプライベートで飲みに行ったりと親交が深まっていった。
  • 番組初回にて女性出演者に渾名を付けた(たけしいわく、夜の店に出勤する人の源氏名の様なもの)。番組内コーナー「北野芸能塾。」に出演した立河宜子は「菅井キーン」、水野美紀は「スカーレット・オハラ庄助」、飯島直子は「一本糞のりこ」と命名された[1]
  • 北野ファンクラブ』の高田文夫とのトークで、たけしは1993年当時に放送された自分の番組の中で当番組が一番面白く視聴率が取れるものと思い番組を企画制作したが、予想外に視聴率が伸びなかった事に対して「日本人の笑いの感覚が自分の感覚とのズレを感じはじめ、新しい感覚の笑いを受け入れられない事に苛立ちを感じた」。特に裏番組のテレビ東京系『TVチャンピオン』が食関連の企画で高視聴率を取る事が多かったので「いまだに食い物の番組を見て良い〜なんて言ってる奴が多い。だから日本人は貧乏臭いんだ!イヤんなっちゃうよ」と語っていた。また構成を担当したダンカンは、夜8時開始ではなく夜10時開始だったら視聴者層も変わって視聴率がもっと良い結果になっていたかもしれないと分析していた。
  • 吉田照美の「チャレンジ実況」や「北野芸能塾。」のコーナー内でたけしが頻繁に秋田県の特産品「まげわっぱ」というワードを多用した為、当番組には所々(映像のテロップやコントなど)にまげわっぱと表示される事が多かった。

コーナー

  • ミニドラマ「大家族主義」(前期)→「堀切家の人々」(後期)
  • たけし教養講座(前期の3か月間のみ)- スケベとゲージツのはざま研究、ピンク・レディーを展開せよ、加山雄三=荒井注であることを証明せよ、斉藤由貴コーヒーを飲んだらどうなるか展開せよ、キスと鼻についてのコペルニクス的実証、キスマークパンツの浮気確率、天丼の公式 他
  • たけしの親切なゴルフ(前期の3か月間のみ)- たけしとプロゴルファーの坂田信弘によるゴルフ対決。たけしはハーフ9ホール (INの10番から18番) でバーディーを2回取り、坂田からオナーを1度奪った好成績だった。
  • たけし&所のOBが狙ってる(3回のみ放送)- たけし・坂田プロの2人に所ジョージを加えた3人によるゴルフ対決。なおコーナータイトルは、当時毎日放送 (TBS系) で放送されていた『たけし・所のドラキュラが狙ってる』からの流用。
  • チャップリン東郷のつかみは俺にまかさねぇかい!(前期の3か月間のみ)- たけし扮するベテラン芸人「チャップリン東郷」が後輩芸人に芸を伝授する。後輩芸人役としてウッチャンナンチャン扮する「デュエッツ」、トミーズ扮する「ザ・アフガニスタン(最初は東郷が名付けた"くさや塩辛"という名前だった)」が出演した。
  • たけし・ウンナンの大ボケ一家(後期の3回のみ放送)- たけしが父親、内村が長男、南原が次男で繰り広げた家庭内コント。
  • ギャップトーク(たけちゃんがヒロミに教えてあげる、ヒロミがたけちゃんに教えてあげる)
  • 北野芸能塾。(前期の3か月間のみ)
  • 吉田照美のチャレンジ実況(前期の3か月間のみ)
  • たけし・ヒロミ・タカの乱入企画(第1回目のスペシャルで、八代亜紀新宿コマ劇場コンサートの幕間に乱入)
  • 女子高生のあいだでひそかにささやかれている民話集(第1回と第2回のみ)- ダンカンのイラストをアニメ化し、及川ヒロオがナレーションを担当。
  • たけしだけが知っている(後期の3か月間のみ)- 昔の番組「本物は誰だ」のコンセプトで行った企画。
  • 輝け!夢の物々交換ショー(後期の3か月間のみ)
  • たけしVS天才小学生(後期の3か月間のみ)- 百人一首剣道将棋野球 (VS中学生チーム)、バドミントンビリヤード麻雀ドッジボール。たけしはビリヤード対決のみ1勝1敗の引き分けだったが、それ以外は歯が立たなく敗れた (得意の野球は味方のエラー等での失点が響き敗北)。

ミニドラマ「大家族主義」「堀切家の人々」

番組内の1コーナーとして放送された、三谷幸喜脚本による連続ホームドラマ。当番組を作るイーストとフジテレビが同様に共同制作していた『やっぱり猫が好き』と類似したドラマ構成と演出である。 前期の3か月間は「大家族主義」のタイトルで「病院編(全三話)」「新幹線編(全四話)」「警察編(全三話)」を放送。後期の3か月間は「堀切家の人々」に改題され、一家が住むマンションの一室が舞台の一話完結型となった。

大家族の大黒柱・伝二郎(田中邦衛)と、その義理の息子・太(ビートたけし)、伝二郎の昔馴染みであこがれの存在である澄子(星由里子)を中心に、一家が事件や騒動に巻き込まれる様を描くコメディタッチのホームドラマ。田中邦衛、たけし、ルー大柴、小林聡美、諸星和己といった、大御所から若手まで豪華なキャスト陣で固められており、アドリブを多く交えた迷演技が見所。田中と星の共演は、『若大将シリーズ』を意識した設定となっている。

また、1998年に[いつ?]CS放送局『北野チャンネル』にて再放送された。

出演者

ゲスト出演者

出演者(バラエティーコーナー)

コント

チャップリン東郷のつかみは俺にまかさねぇかい!→たけしVSウンナン大ボケ一家

チャップリン東郷の街頭テレビで見てくれてるかい!→チャップリン東郷のテレビなぐりこみ

たけし&所のOBが狙ってる

たけしVS天才小学生

頭脳集団〈たけしの特訓サポーター〉

北野芸能塾。

チャレンジ実況!

ブリッジ

たけし教養講座

  • 吉田宏プロデューサー(助手のカン先生)ほか

たけしの親切なゴルフ

たけしだけが知っている

輝け!物々交換ショー

ほか多数

スタッフ

  • 企画●北野武 / 鈴木哲夫(フジテレビ)
  • 構成●助田卓(第11回まで・第12回からはディレクター)/ 岩立良作(第12回から)、高橋秀樹(第12回から)、ダンカン鮫肌文殊高橋洋二(第10回まで)、安達元一(第7回から)
  • 脚本●三谷幸喜(ドラマパートのみ)
  • ナレーター●槇大輔(前期のみ)、大森章督(後期のみ)、平野義和(第18回のみ)、横田砂選(前期「たけし教養講座」のみ)、バッキー木場(「たけし所のOBが狙ってる」のみ)、相川浩(「大家族主義」のみ)
  • アニメーション (前期)●TEAビデオセンター、白石洋
  • CG●クロステレビ(前期のみ)、DELICIOUS
  • 技術●本木明博(第11回まで)→ 小山内義紀(第12回・第13回)、松岡良治(第14回から)
  • カメラ●山本博俊(第4回まで)→ 長瀬元孝(第5回から)
  • VE●花田慎太郎、大和田謙一(第11回まで・第12回からはVTR)
  • VTR●石垣強(第11回まで)
  • 照明●松本修一(ティエルシー
  • 音声●高木哲郎(第17回まで)→ 高橋昇(第18回から)
  • 音効●有馬克己(東京サウンド企画)、川崎恵介(東京サウンド企画・第6回から)
  • EED●井戸清(ヴィジュアルベイ)、横山良一(パークタワーウエスト)、石丸健一(RVC)
  • MA●大江善保(ビームテレビセンター・前期のみ)、松元祐二(RVC)、菱山和良(アートプラザ1000・後期のみ)
  • TK●今泉暢子(MEN'S・前期)、大塚久子(後期)、浜川久美(「大家族主義」・「堀切家の人々」を担当)
  • 美術プロデューサー●八旗眞人
  • 美術制作●丸山覚、佐藤隆男
  • 美術デザイン●金子俊彦、高田太郎
  • 装置●沢野伸司、三木憲一(第8回~第10回)
  • 装飾●藤田明伸、松宮廣之、岡沢みわ(前期)→ 大村充、須藤幸恵(後期)
  • 持道具●石橋清奈
  • 衣装●千葉辰哉
  • 電飾●長井努
  • かつら●大井きく子
  • メイク●山本司朋
  • キャラクターデザイン (後期のみ)●西内としお
  • 取材協力●サウザンドリーフスゴルフクラブ(第11回まで)、コマ・スタジアム(第1回・第3回) ほか
  • 技術協力●東通FLT(前期のみ)、VISUALBAY(ヴィジュアルベイ)、パークタワーウエスト、ビームテレビセンター(前期のみ)、東京サウンド企画(現 スカイウォーカー)、RVC(六本木ビデオセンター)、CORE(コアプロジェクト・前期のみ)、クロステレビ(初回のみ)、アートプラザ1000(後期のみ)
  • 美術協力●アックス
  • 企画協力●オフィス北野
  • 制作協力●MEN'S
  • 収録スタジオ●渋谷ビデオスタジオレモンスタジオ
  • 広報●山本政己(フジテレビ)
  • ディレクター●玉井昭彦、今井康之(前期のみ)、山本竹輝、安井健、井上晃一、手塚公一
  • 演出●つきざわけんじ(MEN'S・後期はチーフディレクター)
  • プロデューサー●梅本満波多野健西滝順二(後期は演出)、吉田宏 / 河合徹(フジテレビ)、大辻健一郎(フジテレビ)
  • 制作●イーストフジテレビ

関連番組

脚注

  1. ^ 飯島が最初に引いたカードは「赤坂小梅」という名前だったが「私、キャロライン〇〇みたいな名前がいいんですけど」と引き直しを要求し2回目に引いた名前が「一本糞のりこ」で、たけしが「その名前はもう変えられません!」と決定させた。ちなみに「一本糞のりこ」という名前は『北野ファンクラブ』の北野カルトQでのクイズによると新宿二丁目のオカマバーに実際使われていた源氏名だという。
フジテレビ系列 木曜20時枠(1993年10月 - 1994年3月)
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