アナログ (小説)
『アナログ』は、ビートたけしによる日本の恋愛小説[1]。2017年9月22日に新潮社より刊行された[1]。2023年6月20日には集英社文庫より文庫判が刊行された[2]。 2023年に映画版が公開された[3]。 概要ビートたけしにとって初となる書き下ろし恋愛小説作品。携帯電話による気軽な連絡が主流となった現代において、あえて「直接会う」というアナログ的価値観を貫く男女の恋愛模様を描く。単行本は発売1か月で10万部を売り上げた[4]。 あらすじ
登場人物
書誌情報
映画
2023年10月6日に公開[7]。監督はタカハタ秀太、主演は二宮和也[4][8]。 ヒロインの美春みゆき役には当初、ドラマ『黒い福音』でたけしと共演した竹内結子が想定されていたが、2020年の逝去により同役を波瑠が演じている[9]。 製作委員会の共同幹事であるアスミック・エースと東宝は製作委員会に参加しているジェイ・ストームと協議の上、完成披露試写会のエンドロールに製作代表として記載されていた藤島ジュリー景子を指す「藤島ジュリーK.」から初日には現在のジェイ・ストーム取締役社長の中村浩子の名前に変更した[10]。 あらすじ水島悟は東京の腕の良いインテリア・デザイナーだがお人好しで、手柄を全て上司に横取りされても笑って済ませる男である。自分がデザインした喫茶店を褒めてくれた 美春みゆき に一目惚れする悟。携帯電話を持っていない みゆき と、悟は木曜日に喫茶店で会う約束を交した。 喫茶店で待ち合わせて楽しくデートを重ねる悟と みゆき。だが、クラシック・コンサートに誘った時、ピアノの音を聞いた みゆき は苦しそうに席を立ち、帰ってしまった。みゆき がそれから2週間、喫茶店に現れない間に、入院していた母親を亡くす悟。葬儀は3週目の木曜日だった。 それからは順調に喫茶店で待ち合わせ、あちこち出かけてデートする悟と みゆき。みゆき の住所や身辺事情を知らないまま、結婚を決意した悟は指輪を買った。だが、プロポーズする予定の木曜日に みゆき は急用で帰ってしまい、以降、喫茶店に現れなくなった。失意のまま悟は大阪支社勤務を命じられ、一年が経過した。 みゆき が国際的に活躍した天才バイオリニスト・古田奈緒美だと知る悟。奈緒美は20才でドイツ人のピアニストと恋愛結婚したが、身体の弱かった夫が亡くなると同時に引退し、帰国してからは騒がれないよう偽名を名乗っていたという。 一年前、悟が改めてプロポーズしようとした木曜日に、みゆき(奈緒美)はタクシーで喫茶店に向かい、交通事故に合っていた。下半身不随で、意識はあるが誰とも意思の疎通が出来ない無表情な みゆき。 みゆき の日記を読んで、自分が愛されていた事を知った悟は、会社を辞めてフリー・デザイナーとなり、毎日 みゆき の車椅子を押して散歩に出かけるようになった。そして一年後、みゆき は少しずつ喋り始めた。 キャスト主要人物周辺人物
スタッフ
脚注
外部リンク
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