わ、ワは、日本語の音節のひとつであり、仮名のひとつである。1モーラを形成する。五十音図において第10行第1段(わ行あ段)に位置する。
概要
用法
- 「く」、「ぐ」に後続して、合拗音を構成する。このとき、一般に「わ」は「ゎ」のように小さく書く。現代標準語の音韻はそれぞれ「か」、「が」と変わらず (/ka/、/ga/)、現代仮名遣いでは「か」、「が」と書かれる。なお、/kwa/、/gwa/の音を書き表したいときには「クァ」、「グァ」と書くことがある。現在でも、シークヮーサーだけは一般にこの文字を使用する。
- 火事 → くゎじ(かじ)
- 喧嘩 → けんくゎ(けんか)
- 関西学院大学 → くゎんせいがくいんだいがく(かんせいがくいんだいがく) ※なおアルファベット表記でも、"Kwansei" となっている。
- 富山県の一部の方言では「わ」を va に近く発音する。
- 北東北の一部の方言では「私」を「わ」と言う。沖縄語でも「わー(我ー)」と言い、いずれも古語の用法(我(わ))。
- 一部の外来語で、発音が同じ/wa/であってもワの代わりにウァと書く場合がある。一般には使われないが、ラテン語のvaを古典式発音で音写する際に用いられる(例:ウァレンティヌス、ミネルウァ)。
わ に関わる諸事項
脚注
出典
関連項目