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この項目では、日本語の音節および文字について説明しています。その他の用法については「ク」をご覧ください。 |
く、クは、日本語の音節のひとつであり、仮名のひとつである。1モーラを形成する。五十音図において第2行第3段(か行う段)に位置する。清音の他、濁音(ぐ、グ)を持つ。また、話し手によっては、文節のはじめ以外で、子音が鼻音化した鼻濁音を用いる。鼻濁音は濁音と意味上の差異はない。
概要
- 現代標準語の音韻: 1子音と1母音「う」から成る音。子音は、次の通り。
- 清音 「く」: 舌の後部を口蓋の奥の部分(軟口蓋)に押しあて一旦閉鎖した上で破裂させることで発する。無声。
- 濁音 「ぐ」: 舌の後部を口蓋の奥の部分(軟口蓋)に押しあて一旦閉鎖した上で破裂させることで発する。有声。
- 鼻濁音 「く゚」: 鼻に音を抜きながら、舌の後部を口蓋の奥の部分(軟口蓋)に押しあて一旦閉鎖した上で破裂させることで発する。有声。
- 五十音順: 第8位。 「き」の次。「け」の前。
- いろは順: 第28位。「お」の次。「や」の前。
- 平仮名「く」の字形: 「久」の草体
- 片仮名「ク」の字形: 「久」の部分 (最初の2画。『広辞苑』第六版より)
- ローマ字
- 点字:
- 通話表: 「クラブのク」
- モールス信号: ・・・-
- 手旗信号:11
く に関わる諸事項
- 合拗音の/kwa/, /gwa/は、「く」、「ぐ」に「わ」を後続させて表記する。このとき、後続する「わ」は一般に小さく「ぐゎ」の様に書く。現代標準語では「か」、「が」に吸収され、現代仮名遣いでは「か」、「が」と書く。
- くの字というと、ひらがなのくの字形を指し、直線を中央で直角に曲げた形である。
- 「くの字点」という、平仮名の「く」の字を延ばしたような踊り字(反復記号)が存在する。
- 鉄道車両の記号「ク」は、
- 熊本県旗は片仮名の「ク」を図案化したもの。
関連項目