Share to: share facebook share twitter share wa share telegram print page

 

渥美電鉄デハ100形電車

渥美電鉄デハ100形電車
名鉄モ1形電車
名鉄デワ30形電動貨車
豊橋鉄道デワ10形電動貨車
デハ100形100
基本情報
運用者 渥美電鉄名古屋鉄道豊橋鉄道
製造所 日本車両製造
製造年 1923年大正12年)
製造数 3両
主要諸元
軌間 1,067 mm(狭軌
電気方式 直流600 V架空電車線方式
荷重 5.0 t
車両重量 11.0 t
全長 9,474 mm
全幅 2,636 mm
全高 3,728 mm
車体 木造
台車 ブリル 21-E
主電動機 TDK 13D5
主電動機出力 65 PS
搭載数 2基 / 両
歯車比 68 : 18
制御装置 直接制御 TDK DB-3
制動装置 手ブレーキ
備考 1944年の諸元表より(デワ30形)[1]
テンプレートを表示

渥美電鉄デハ100形電車(あつみでんきてつどうデハ100がたでんしゃ)は、渥美電鉄がその開業に際して新製した木造二軸単車。後年渥美電鉄は名古屋鉄道(名鉄)へ吸収合併され、後に本形式は電動貨車に改造されてデワ30形と改称された。その後デワ10形へ再度改称・改番されている。

概要

車体は木造。2軸車で集電装置は当初はトロリーポールであったが、1950年代にパンタグラフ化されている。

ブレーキ廃車されるまで手ブレーキであった。これは豊橋鉄道に移籍後、貨車入換専用であったため、本線に出る必要がなかったからである。

デワ10形11

沿革

渥美電鉄の開業に合わせて1923年(大正12年)に日本車輌製造で製造された。小型車(定員46人)のため乗客増加に対応できなくなり、後に三河田原駅 - 黒川原駅[注 1] で主に運用される。

1940年(昭和15年)、渥美電鉄が名古屋鉄道と合併し渥美線となると、1941年(昭和16年)の形式称号改訂によりデハ100形はモ1形(1 - 3)に改称された。

1943年(昭和18年)に戦時輸送の増加に備えて電動貨車に改造され、形式も電動貨車デワ30形(31 - 33)に変更される。しかし小型車のため増加する輸送量を捌ききれず、柳生橋駅構内で貨車の入換に従事することになる。

渥美線は1954年(昭和29年)に名古屋鉄道から豊橋鉄道に譲渡され、デワ30形も豊橋鉄道に移籍され、主に花田貨物駅車両区の車両の入換作業をして働いた。 1966年(昭和41年)に2両(31, 32)が廃車となり、残った33は1973年(昭和48年)にデワ10形(11)に改番される。貨物取り扱いが廃止された1984年(昭和59年)以降も車両区での入換作業に使われた。車両が木造で傷みが激しく、改修工事を繰り返しながら大切に使われ、その外見ゆえに人気者だったと言われている。

1997年(平成9年)、渥美線の架線電圧1500V昇圧により廃車となる。

保存

1998年(平成10年)に渥美郡田原町(現・田原市)へ寄贈され、芦ヶ池農業公園(サンテパルクたはら)でデキ210形211とともに静態保存されている[2]

脚注

注釈

  1. ^ 1926年に開業した渥美線の末端区間。1944年休止。1954年廃止。

出典

  1. ^ 清水武、田中義人『名古屋鉄道車両史 上巻』アルファベータブックス、2019年、167頁。ISBN 978-4865988475 
  2. ^ “廃車2両を無償譲渡 豊橋鉄道 田原町の文化遺産に”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 3. (1998年5月12日) 

外部リンク

Kembali kehalaman sebelumnya