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この項目では、1941年以降にワ1形と称した元・美濃電気軌道、谷汲鉄道の貨車について説明しています。1939年まで在籍した(旧)名古屋鉄道のワ1形貨車については「名鉄ワフ50形貨車」をご覧ください。 |
名鉄ワ1形貨車(めいてつワ1がたかしゃ)とは、かつて名古屋鉄道で運用されていた木造貨車(有蓋車)である。
2両が存在し、1両は元美濃電気軌道、1両は元谷汲鉄道の車両である。
概要
- ワ1形は、美濃電気軌道ワ204[1]と、谷汲鉄道ワ1を同一形式としてまとめたものであり、2両ともほぼ同形式である。この2両が運用を開始したのは1926年(大正15年)である。同年は、美濃電気軌道北方線の北方町駅から黒野駅間の延伸及び黒野駅で接続する谷汲鉄道の開業があり、谷汲鉄道に美濃電気軌道が出資していたこと、貨車の共通運用などもあり同形式となったと推測される。当時は国鉄や他の私鉄と接続しない路線であったため[2]乗り入れは考慮されず、連結器はピン・リンク式連結器であった。
- ワ1形(ワ1)は、1926年(大正15年)に日本車輌製造で製造された美濃電気軌道ワ204である。鉄道線である北方線で運用される。1930年(昭和5年)に名古屋鉄道(初代)は美濃電気軌道と合併し名岐鉄道に改称すると、ワ204は名岐鉄道へ承継され、1935年(昭和10年)に名岐鉄道と愛知電気鉄道が合併し名古屋鉄道となった後の1941年(昭和16年)にワ1形(ワ1)に改番する。
- ワ1形(ワ2)は、1926年(大正15年)に日本車輌製造で製造された谷汲鉄道ワ1である。1944年(昭和19年)に名古屋鉄道が谷汲鉄道を合併すると、ワ1形に編入されワ1形(ワ2)に改番する。
脚注
- ^ 美濃電気軌道では、有蓋車及び有蓋緩急車の車番は連番としていたと推測され、ワフ205-ワフ207は後のワフ20形有蓋緩急車である。
- ^ 後の1954年(昭和29年)に揖斐線の忠節駅が移転、岐阜市内線の駅に統合されたことにより、他路線と繋がった。
参考文献
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1941年改番以降の形式称号を掲載。「引継車」は名岐鉄道および被合併会社から継承した車両。「譲受車」は被合併会社以外から購入・譲受した車両。 |
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