クイーン賞(クイーンしょう)は、千葉県競馬組合が、船橋競馬場ダート1800メートル(m)で施行する地方競馬(南関東公営競馬)の重賞競走(ダートグレード競走)である。格付けはJpnIII。デイリースポーツを発行する神戸新聞社が優勝杯を提供しているため、正式名称は「デイリー盃 クイーン賞」と表記される。
副賞は、デイリースポーツ社賞、日本中央競馬会理事長賞、日本馬主協会連合会長奨励賞、日本地方競馬馬主振興協会会長賞、地方競馬全国協会理事長賞、開催執務委員長賞、またNAR生産牧場賞及び船橋競馬生産牧場賞がある(2024年)[2]。
概要
1955年に創設されて以来、開催競馬場、距離ともに現在も変わっていない。1995年の南関東グレード制施行に伴い、同年より南関東G3に格付けされた。1997年よりダートグレード競走に認定され、統一GIIIに格付けされた。また南関東グレードはG2に格上げされた。
2004年からは施行時期を12月に変更。2006年にはダートグレード競走では初めてのハンデキャップ競走に変更された。
2012年までは地方所属馬に限りレディスプレリュードの上位2着以上に本競走の優先出走権が付与されていた。
12月に移行後の2004年から2023年までは古馬牝馬ダート重賞路線における1年の締めくくりのレースとなっており、JBCレディスクラシックに出走した馬が出走することもあった。また、大井競馬場のTCK女王盃(2023年廃止)および川崎競馬場のエンプレス杯といった翌年の重賞路線を占う競走にもなっていた[要出典]。
2024年のダートグレード競走の整備に伴い施行時期を2月に、出走条件も4歳以上牝馬にそれぞれ変更。また、その他の競走の開催場・施行時期の変更もあり年最初に行われる牝馬ダートグレード競走となっている。
従来船橋競馬場の返し馬の時に流れるBGMはハートビートナイターが使用されているが、クイーン賞デーの馬場入場の際に流れる曲はクイーンの楽曲が本馬場入場曲として使われている(最終競走を除く)。
条件・賞金等(2024年)
- 出走条件
- サラブレッド系4歳以上牝馬。
- 南関東所属馬で前年のクイーン賞5着以上、東京シンデレラマイルの2着以上、クイーンズオーディションの2着以上に優先出走権がある。
- 負担重量[1]
- ハンデキャップ。
- 賞金等[1]
- 賞金額は1着3000万円、2着1050万円、3着600万円、4着300万円、5着150万円。
- 船橋所属馬が着外であった場合、着外最先着には90万円、同次着には60万円、同次々着には30万円の特別着外手当が支給される。
- 優先出走権付与
- 優勝馬にエンプレス杯の優先出走権が付与される。
過去の賞金額
- 中央競馬・地方競馬全国指定交流競走に指定された1997年以降
回数 |
総額賞金 (万円) |
1着賞金 (万円) |
2着賞金 (万円) |
3着賞金 (万円) |
4着賞金 (万円) |
5着賞金 (万円)
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第43回(1997年) |
5,100 |
3,000 |
1,050 |
600 |
300 |
150
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第44回(1998年)
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第45回(1999年)
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第46回(2000年)
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第47回(2001年)
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第48回(2002年)
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第49回(2003年)
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第50回(2004年)
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第51回(2005年)
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第52回(2006年)
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第53回(2007年)
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第54回(2008年)
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第55回(2009年) |
4,250 |
2,500 |
875 |
500 |
250 |
125
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第56回(2010年)
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第57回(2011年)
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第58回(2012年) |
3,570 |
2,100 |
735 |
420 |
210 |
105
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第59回(2013年)
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第60回(2014年)
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第61回(2015年)
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第62回(2016年)
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第63回(2017年)
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第64回(2018年)
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第65回(2019年)
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第66回(2020年)
|
第67回(2021年)
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第68回(2022年) |
4,250 |
2,500 |
875 |
500 |
250 |
125
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第69回(2023年) |
5,100 |
3,000 |
1,050 |
600 |
300 |
150
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第70回(2024年)
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歴史
- 1995年 - 南関東グレード制施行に伴い、南関東G3に格付け。
- 1996年 - 施行時期を10月に移行。
- 1997年
- 2004年
- 施行時期を12月に移設。
- 負担重量を賞金別定からグレード別定に変更。
- 2006年 - 負担重量をグレード別定からハンデキャップに変更。
- 2007年 - 国際セリ名簿基準委員会 (ICSC)の勧告に伴い、重賞格付け表記をJpnIIIに変更。なお、南関東グレードは併記しないことになった。
- 2011年 - 優勝馬の馬主に織光商事賞としてアジュディミツオーの翌年の種付け権が与えられる[3]。
- 2021年 - 船橋競馬場の大規模改修工事のため、「無観客競馬」として開催。
- 2024年
- 「全日本的なダート競走の体系整備」に伴い、施行時期を2月に、出走条件も「3歳以上牝馬」から「4歳以上牝馬」にそれぞれ変更[4]。これにより、2023年度の本競走は2回施行される。
- GRANDAME-JAPANシリーズの対象競走に指定される。
- 本来ならクイーンの曲で本馬場入場曲を使用するはずだったが、9レースまでしか使用されず、この年は船橋競馬のテーマソング「ハートビートナイター」が使用された。
歴代優勝馬
出典:南関東4競馬場公式「クイーン賞競走優勝馬」https://www.nankankeiba.com/win_uma/26.do
クイーン賞でクイーンの楽曲が流れた本馬場入場曲(2009年以降)
但し、2008年以前はランダムで本馬場入場曲が決まることもあった。
関連項目
注釈
外部リンク
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JRAは暦年基準、地方競馬は会計年度基準。GI・GII・GIIIは国際格付。 |
GI | |
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JpnI | |
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GII | |
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JpnII | |
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GIII | |
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JpnIII | |
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☆印はダートグレード競走、★印は地区内限定重賞。 |
3歳シリーズ | |
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古馬 春シーズン | |
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古馬 秋シーズン | |
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2歳シリーズ | |
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