ロジータ記念(ロジータきねん)は、神奈川県川崎競馬組合が川崎競馬場で施行する地方競馬の重賞競走(南関東SI)である。正式名称は「デイリー盃 ロジータ記念」、デイリースポーツを発行する神戸新聞社が優勝杯を提供している。
副賞は、デイリースポーツ賞、全国公営競馬主催者協議会会長賞、管理者賞(2024年)[2]。
概要
1989年に南関東4冠を達成したロジータの偉業をたたえるために、1990年に創設された。創設時から1997年まではダート2000メートルで12月に開催され、1998年に現在の距離となった。2002年からは施行時期が10 - 11月に変更され、2004年からはダートグレード競走「クイーン賞」の前哨戦として位置付けられ1着馬にクイーン賞への優先出走権が与えられるようになり、2014年からはこれに加え1着馬に東京シンデレラマイルの優先出走権も付与されている。
2009年までは南関東SIIに格付けされ、2010年からは南関東SIに格上げされた。2011年からは地方交流競走として施行されている。
負担重量は2009年までは別定で、54kgを基本に、過去ダートグレード競走、JRA重賞競走および南関東SI優勝馬は2kg、過去南関東SII優勝馬は1kgの負担増となっていた(2歳時の成績は対象外)。2010年からは定量。
条件・賞金等(2024年)
- 条件
- サラブレッド系3歳牝馬。地方交流競走で、他地区所属馬の出走枠は2頭以下と定められている[1]。
- トライアル競走のサルビアカップで上位3着までに入った馬に本競走の優先出走権が付与されている[1]。
- 負担重量
- 定量(54kg)
- 賞金額[1]
- 1着2,200万円、2着770万円、3着440万円、4着220万円、5着110万円、着外手当15万円。
- 優先出走権付与[1]
- 2着以上の馬にはクイーン賞の優先出走権が、優勝馬が南関東所属の場合さらに東京シンデレラマイルの優先出走権が付与される。
歴史
歴代優勝馬
※2000年以前も馬齢は国際基準で表記している。
※出典:南関東4競馬場公式「ロジータ記念競走優勝馬」
他地区所属馬の成績
回次
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馬名
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所属
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着順
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備考
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第22回(2011年)
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タキノナアチャン
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笠松
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14着
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第24回(2013年)
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エイシンルンディー
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笠松
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4着
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グランダムジャパン3歳シーズンチャンピオン
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アラマサシャープ
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高知
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7着
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高知優駿優勝
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第25回(2014年)
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トーコーニーケ
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園田
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6着
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グランダムジャパン3歳シーズンチャンピオン
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クロスオーバー
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高知
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12着
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ロータスクラウン賞優勝
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第26回(2015年)
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トーコーヴィーナス
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園田
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2着
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グランダムジャパン3歳シーズンチャンピオン
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ジュエルクイーン
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北海道
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4着
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前年のグランダムジャパン2歳シーズンチャンピオン
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第27回(2016年)
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ドンプリムローズ
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佐賀
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5着
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九州ダービー優勝
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キタノアドラーブル
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笠松
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9着
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第28回(2017年)
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アペリラルビー
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笠松
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6着
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のじぎく賞優勝
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ヤマミダンス
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金沢
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8着
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サラブレッド大賞典優勝
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第29回(2018年)
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クリノアリエル
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西脇
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9着
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ハーキマーダイヤ
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金沢
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11着
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第31回(2020年)
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レッドカード
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北海道
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9着
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キクノナナ
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園田
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13着
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第32回(2021年)
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クレモナ
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西脇
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5着
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ネイバーアイランド
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金沢
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14着
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第33回(2022年)
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キープクライミング
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金沢
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11着
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第34回(2023年)
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ショウガタップリ
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金沢
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5着
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ミニアチュール
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水沢
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10着
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第35回(2024年)
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ポルラノーチェ
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北海道
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2着
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グラインドアウト
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高知
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14着
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第23回、第30回は他地区所属馬の出走なし。
脚注
関連項目
外部リンク