中央競馬(ちゅうおうけいば、英語: national racing)とは、日本中央競馬会(JRA)が主催する競馬である。1954年9月25日に東京競馬場、京都競馬場において初めて開催された。
概要
開催
現在、中央競馬は10の競馬場で年間で最大288日行われる。10の競馬場(競馬場一覧を参照)において、原則、週末の土・日曜日の2日間を4週、計8日間で1つの開催とすることが基本である[注 1]。1年(平年)=365日=52週+1日なので52週÷4週=13開催であるが、関東(東京・中山)で10開催、関西(京都・阪神)で10開催、中京・小倉・福島・新潟がそれぞれ3開催、北海道(札幌・函館)で4開催、合計36開催を基本に2006年まで日数を1開催8日間の固定で日程が組まれていた。ただ各競馬場の改修工事がある場合は代替開催で必ずしも基本通りの開催日程にならないことが多かった。また2007年以降は全体の開催日数288日は変らずに、1開催12日までが可能となって各競馬場の開催日程は毎年変動している。なお年間スケジュールは「暦年制」であるが、基本に1年の開催初日は1月5日、最終日は12月28日[注 2]で、これは年末年始の地方競馬の開催と重複しないようにしているためである。ただし、1月4日[注 3]が日曜日に当たる場合、初日、最終日がそれぞれ前倒し、あとずらしとする場合もある。
2012年は「4大競馬場と新潟競馬場[注 4]の日程を重視」した日程となり、
- 北海道の開催を函館・札幌それぞれ2回・16日を函館2回・12日間(第1回・第2回とも6日間)、札幌2回・14日間(第1回8日間・第2回6日間)に、福島と中京はそれぞれ3回22日間(福島・中京とも第1回・第2回とも8日間・第3回6日間)、小倉は2回22日間(第1回10日間、第2回12日間。2・3回を統合することで1節削減)に規模を縮小。
- 3日間の連休開催[注 5]を強化し、9月15 - 17日に中山と阪神、10月6 - 8日に東京と京都、12月22 - 24日に中山と阪神でそれぞれ3日ずつの開催(2011年までと異なり、3競馬場での分担ではない)とする。
- 更に33年ぶりの変則開催がとられて締め括りは中山の有馬記念では無く阪神の阪神カップとなった。
- 夏季競馬・東京優駿の盛り上がりと出走馬の円滑な出走サイクルの確保の観点から
- 春季競馬として行う第2回東京の全8日+第3回東京の前半4日を統合し、第2回東京12日間、また第3回東京の(後半)4日分は夏季競馬扱いとして施行。
- 中京開催の変更などの見直しの観点から
- 平年の第3回京都全8日+第2回中京前半4日を第3回京都12日間に統合。
- 平年の第2回中京後半4日+第3回阪神前半4日を第3回阪神8日間(6月のみ)に統合。
- 平年の第3回阪神後半4日+第2回小倉前半4日を第2回中京8日間(7月のみ)に統合(事実上阪神と中京の開催場を入れ替え)。
- 平年の第2回小倉後半4日+第3回小倉全8日を第2回小倉12日間に統合。
2013年は「4大競馬場と中京競馬場の日程を重視」した日程となり、
- 北海道の開催も函館のみになるため、4回・24日間(第1回、第2回、第3回、第4回とも6日間)として開催する。また通年開催が可能になった中京は4回26日間(第1回、第2回、第4回は6日間、第3回は8日間)に拡大。小倉は20日間に縮小される(第1回8日間、第2回12日間)。
- 3日間の連休開催を強化し、1月12 - 14日に中山と京都、9月14 - 16日に中山と阪神、10月12 - 14日に東京と京都、12月21 - 23日に中山と阪神でそれぞれ3日ずつの開催する。
- 夏季競馬における関東主場開催の見直しの観点から
- 平年の第3回東京全4日+第2回福島前半4日を第3回東京8日間(6月のみ)に統合。
- 平年の第2回福島後半4日+第2回新潟前半4日を第2回福島8日間(7月のみ)に統合。
- 平年の第2回新潟後半4日+第3回新潟全8日を第2回新潟12日間に統合。
といった日程の見直しを行ったが、全体開催数の36回・288日の日程は維持されている。
2014年は中山競馬場の改修工事のため、第4回(9月)の開催分を新潟競馬場に振り替えた以外は本来の日程で行われたが、3連休開催のうち、敬老の日(9月15日)には開催せず、3月21日の春分の日を含めた3月23日までの3日間開催(中山・中京・阪神のその週の2日間ずつの開催を、1日2場ずつ、3日間に分けて行う)を行った。2015年は2008年以来7年ぶりとなる本来の通年スケジュールでの開催となった。
2020年は京都競馬場が同年度から全面改築・改修工事を行い同11月以後の競馬開催ができないことと、東京オリンピック開催への協力などの観点から、次のような日程に変更された[1]。
- 京都競馬場改築に伴うものとして、11月に行われる第5回京都競馬開催相当分を第5回阪神競馬に代替充当。また阪神競馬場の馬場保護の観点から、7月の第3回中京競馬相当分と9月の第4回阪神競馬相当分を入れ替え、7月に第4回阪神競馬、9 - 10月に第2回中京競馬をそれぞれ開催する。
- 東京オリンピック開催協力、並びに猛暑対策として7月25日 - 8月9日の五輪本開催期間中は新潟競馬場と函館競馬場の2会場とし、関西での開催を休止する。
- これに付随し、春季開催についても平年の第1回中京競馬・第1回小倉競馬にそれぞれ相当する1-2月開催分を第1回小倉競馬として6週間、また3月の平年の第2回中京競馬相当分は第1回中京競馬4週間にそれぞれ充当するほか、4月の第1回福島競馬を4週間、4-5月の第1回新潟競馬を3週間にそれぞれ変更する。
- また当初は6 - 7月に第1・2回函館競馬(各3週間)→7 - 9月に第1・2回札幌競馬(第1回・3週間、第2回・4週間)の予定を、東京オリンピックのマラソン・競歩の競技会場が札幌市周辺で行われることを受け、警備上の観点から第1回札幌→第1・2回函館(以上各3週間)→第2回札幌(4週間)に変更された[2]が、新型コロナウイルスの感染拡大により東京オリンピックが延期されたため、変更予定を撤回し、当初の発表通りに実施。
2021年・2022年も京都競馬の開催が改築のため使用できなかったため、次のような日程に変更された。
- 1 - 2月の京都競馬を、第1回(8日間)・第2回前半(4日間)を合わせて第1回中京競馬(12日間)、第2回後半(4日間)は本来の第1回阪神競馬(8日間)と合わせて第1回阪神競馬(12日間)としてそれぞれ開催(2023年も同文)。また、本来の第3場扱いの第1回中京競馬については、第1回小倉競馬として、開催(ただし重賞についてはそのまま、中京で開催)
- 4 - 5月の第3回京都開催(12日間)相当については、前半4日間を第2回阪神競馬(平年の第2回阪神8日間と合わせて12日間)、後半8日間を第3回中京競馬(8日間)、またこれに付随して6月の第3回阪神開催前半4日間をそのまま第4回中京競馬として開催した(第3回後半4日間は開催期間短縮ではあるが通常に同じ)。
- また中京競馬の馬場保護の観点から、7月の平年の第3回中京競馬(8日間)をそのまま第3回小倉競馬に充当。
- 第4回阪神競馬(9日間)も阪神競馬の馬場保護の観点から、そのまま第5回中京競馬に充当。
- 第4・5回京都競馬(第4回9日間、第5回8日間)はそのまま第4・5回阪神競馬に充当。
2021年は引き続き東京2020オリンピックへの協力の観点から、平年の第1回函館(6日間)と第1回札幌(6日間)の日程を交換し、まず第1回札幌(6日間)→第1回函館(12日間=平年の第2回函館と第1回札幌各6日間を統合)→第2回札幌(8日間)に変更された。
2020年からの東京五輪への協力と、暑熱対策のための7-8月の西日本地区の休催期間については、2022年以後も2週間(4日間)に短縮のうえで継続し、この期間中は新潟・札幌(2021年のみ函館)のみの開催となる。
競走
競走は競馬番組に従って行われる。1日に開催される競走は最大12である。2019年までジャパンカップ開催日の東京競馬は混雑緩和のため全11競走であったが、2020年以降は12競走を編成する[注 6][3]。
「競走の数は、1日につき12以内とし、日出から日没までの間に行う」[4]とされるが通常は第1競走が10時頃、途中昼休みを挟んで最終競走が16時15分前後[注 7]が原則であるが、2013年以後、薄暮を含む夏季(6 - 8月)、及び日没が早く時間的な制約を受ける冬季(11 - 1月)を除いて、1日の全体の最終競走はファンにゆとりをもって競馬を観戦してもらうために16:25に設定している[5]。なお、2004年からは薄暮開催が行われるようになった。
なお、1997年までは基本的な競走数を11とし、出馬投票によって出走希望馬が多かった競走のうち1つを分割し、最大12競走を開催することもあった(あらかじめ12競走組まれる場合と旧3歳<現2歳>戦以外のGI開催日は除く)が、1998年からは基本競走数が12に定められたため分割競走は原則行わなくなった。当該項の詳述参照。
1日のメイン競走の開催順序については旧来は第3場[注 8]→東日本→西日本、冬期は東日本→第3場→西日本[注 9]と東から西へという流れであったが2009年以降、これが西日本でGI級レースが行われる場合でない限り第3場→西日本→東日本と東西逆転[注 10]した。春期の3月下旬から6月中旬、秋期の9月[注 11]は関西の準薄暮開催、夏期は薄暮開催により競走番号を調整して対応するが、1月(2024年以降)から[注 12]3月中旬、10月[注 13]、12月(2023年以降)は東日本のレースが1日の最終レースとなる。日没時間の関係で11月、1月(2023年まで)は第3場→東日本→西日本の順、12月(2022年まで)は東日本→第3場→西日本の順になるため、西日本のレースが1日の最終競走となる。
2024年の第2回新潟競馬(7月27日から8月4日まで)については暑熱対策のため、11時35分発走の第5競走終了後から15時10分まで「休止時間」が設定されることとなった。このため、準メイン競走は第6競走、メイン競走は第7競走となり、最終の第12競走は18時25分に設定される。なお、この期間は西日本主場は開催されず、札幌競馬との二場開催となる[6][7]。
入場・開門・指定席
競馬開催日の競馬場には入場料が必要である。金額は各競馬場ごとに異なる。15歳未満の入場は無料。
競馬非開催日の競馬場(パークウインズ)ならびに場外勝馬投票券発売所(WINS)は入場は無料である。競馬場への未成年者(20歳未満)の入場は保護者の同伴が必要である。WINSは馬券購入が目的となることから未成年者の入場は禁止されている[要出典]。しかし、一部のWINSでは、キッズエリアやイベントスペースを設ける(例:鳥取県米子市のWINS米子)など、保護者同伴のもとでの入場ができる場合がある。
開門は原則9時であるが、GI競走施行日などで来場者が多い場合には繰り上げられる(2013年5月26日の東京競馬場は7時20分[8])。馬券の発売・払戻は原則9時30分(東京競馬場は9時25分)から開始されるが中山・中京では第1競走の発走時刻が9時50分の場合、発売開始時刻が5分繰り上がる。また一部投票所では9時から前売発売を行っている。
競馬場の指定席は各競馬場・席によって料金に差異があり、スタンド内に指定席発売窓口がある福島・東京・中山・中京・小倉競馬場の指定席は別途入場料が必要である。入場門に指定席発売窓口がある札幌・函館・新潟・京都・阪神競馬場の指定席は入場料込みとなっている。指定席の販売はJRAカード・一般クレジットカードによる前売発売(インターネット予約)と当日発売の併用となっている。指定席があるエリアへは指定席を購入していない客は入れないが、馬主席章や馬主席通行章を持っている人は指定席エリアに入れる。
1場に1日、「フリーパスの日」が設定されており、該当日は入場料が無料となる。大抵は、その競馬場で行われる主要GII・GIIIの競走である。なお、2011年3月19日 - 21日の開催に関しては特別にフリーパスの日とした。入場料に相当する金額を義援金として捻出するためである。なお一部競馬場では、牝馬限定の重賞競走が施行される日には、女性のみ(同伴者も同)を対象としたフリーパスの日が制定されている[9]。
一部GI競走(天皇賞、東京優駿、菊花賞、ジャパンカップ、有馬記念など)施行日は、入場・指定席の販売が通常とは異なる場合がある。GI競走における入場券・指定席券の販売を参照。
勝馬投票券
中央競馬では馬券を各中央競馬場(非開催の競馬場含む)ならびにWINS、一部の地方競馬の競馬場や場外馬券売場(主に中央競馬の施設の設置されていない地区)で該当競走の発走時刻の前まで購入できる。また電話投票(PAT)会員制で、電話投票やインターネット投票(iモードやEZwebといった携帯電話のインターネット接続サービスなど)でも馬券を購入できる。未成年者は勝馬投票券の購入ならびに譲り受けが禁止されている。
以前は中央競馬でも東日本と西日本で勝馬投票券が購入できる競走は異なっていたが(夏の北海道開催と全国発売のグレードワン競走を除き、東西でブロック化されていた)、現在は概ね全国どこの競走でも購入できる。ただし、現在でも一部の馬券売場では、馬投票券が購入できる競走および購入できる額が制限されている。販売している勝馬投票券種類についてはJRAで発売している勝馬投票券を参照。一部の競走では前日発売も行っている。
2015年の凱旋門賞からは海外競馬(主に世界各国の国際G1レース)の勝馬投票券を発売する様になった。ドバイワールドカップ等のドバイ国際競走、凱旋門賞、香港国際競走の4レース等が対象で日本馬が出場するレースはインターネット発売すると言う。
競走馬・騎手・調教師
中央競馬に出走できる競走馬は後に掲げた例外を除き、中央競馬に厩舎を置く調教師に管理されたサラブレッド系の馬に限定されている。
- 指定競走 - 地方競馬に厩舎を置く調教師に管理されたサラブレッド系の馬(一部競走に限りアラブ系の馬も可)が出走できる競走。
- 特別指定競走 - 地方競馬に厩舎を置く調教師に管理されたサラブレッド系の馬で、認定競走に勝利した2歳・3歳の馬が出走できる競走。
- 国際競走 - 日本国外に厩舎を置く調教師に管理されたサラブレッド系の馬が出走できる競走。2009年は138競走。
競走馬の産地は日本産のほか、日本国外産(JRAでは「外国産」と表記)でも構わないが、外国産馬は「混合競走」あるいは上記の国際競走に指定されている競走にしか出走できない。外国産馬の記事を参照。
騎乗できる騎手は、中央競馬の騎手免許を所持していなければならない。所持していない場合には、短期免許および競走限定免許を取得しなければならない。調教師として開業するには中央競馬の調教師免許を所持し、なおかつ日本中央競馬会から馬房が割り当てられなければならない。割り当てられる馬房は美浦トレーニングセンター、栗東トレーニングセンターにある。騎手ならびに調教師の免許は3月1日を更新の時期としている。
歴史
参考:JRAホームページ JRAのあゆみ、JRA60年の歩み
1950年代 - 1970年代
- 日本中央競馬会発足以前の国営競馬については競馬の歴史 (日本)および国営競馬#日本における国営競馬を参照。
- 1954年(昭和29年)
- 9月16日 - 7月1日に公布された日本中央競馬会法により、日本中央競馬会創立。
- 9月25日 - 日本中央競馬会主催の初めての中央競馬が東京競馬場と京都競馬場で行われる。
- 1955年(昭和30年)1月 - 競走馬事故見舞金制度が発足。
- 1956年(昭和31年)
- 1957年(昭和32年)
- 9月 - 騎手のヘルメット着用及び帽色を枠ごとの色に統一(当時は6枠制)。
- 12月 - 中山競馬場でトータライザー(勝馬投票券発売集計器)を導入。
- 1958年(昭和33年)7月 - 福島競馬場のスタンド改築工事竣工。
- 1959年(昭和34年)
- 2月23日 - アメリカ遠征中のハクチカラがワシントンバースデーハンデキャップを勝利、日本調教馬初の海外重賞制覇。
- 9月5日 - 競走計時の表示を従来の1/5秒単位から1/10秒単位に改正。
- 10月 - 阪神競馬場のスタンド改築工事竣工。
- 1960年(昭和35年)7月 - 従来の豪州式バリヤー発馬機に代わり、小倉競馬の3歳戦(現:2歳)からウッド式スターティングゲートが使用開始される。
- 1961年(昭和36年)2月 - 中央競馬初となるダートコースが東京競馬場に完成、重勝式勝馬投票券の発売を中止(2011年にWIN5で発売再開)。
- 1962年(昭和37年)
- 1月 - 東京競馬場で新型トータライザーを導入。
- 3月 - 2回中山・3回東京競馬をオリンピック基金臨時競馬として開催することを決定。
- 1963年(昭和38年)
- 2月 - オリンピック臨時競馬として2回中山競馬5日間および3回東京競馬5日間が指定。
- 4月 - 8枠連複制による枠番連勝複式の馬券発売を4大競馬場で開始。1969年に全ての競馬場で発売開始されている。
- 11月 - 5回京都競馬から場内有線テレビ放送を開始。
- 1964年(昭和39年)
- 1月 - 1回中山・京都競馬から場内テレビでオッズと馬体重を発表。
- 9月 - 中山競馬場のスタンド馬場改修工事竣工、3回中山競馬から競走中の順位表示を実施。
- 11月15日 - シンザンが史上2頭目の三冠を達成。
- 1965年(昭和40年)
- 3月 - 第2回中山競馬から自動タイム計測装置を使用開始、婦人専用発売窓口を設置。
- 5月14日 - 新潟競馬場、竣工。同年7月10日より22年振りに新潟競馬が再開される。
- 9月 - 京都競馬場のスタンド馬場改築工事竣工。
- 1966年(昭和41年)
- 9月 - 中山競馬場にダートコースが新設される。
- 10月 - 中山競馬場に中央競馬型トータリゼータ・システムを導入。
- 1967年(昭和42年)
- 4月 - 全学共闘会議のストライキのため、4月の4歳(現:3歳)クラシックを含む競走日程が変更される。
- 4月18日 - フランスに遠征中のフジノオーがレーヌ賞を勝利、日本調教馬初の海外障害重賞制覇、また障害・平地競走を通じてヨーロッパでの日本調教馬初勝利。
- 1968年(昭和43年)
- 1969年(昭和44年)
- 2月 - 関東場外発売所における発売の大幅規制を開始。
- 3月 - 第8回アジア競馬会議を東京で開催。
- 9月 - 福島競馬場のスタンド改築工事竣工。
- 11月11日 - 栗東トレーニングセンター開場。
- 12月 - 小倉競馬場のスタンド改築工事竣工。
- 1970年(昭和45年)
- 8月 - 函館競馬場の新スタンド竣工。
- 10月 - 中京競馬場の新スタンド竣工。
- 1971年(昭和46年)
- 5月 - 東京競馬場のスタンド増築工事竣工。
- 8月 - 札幌競馬場の新スタンド竣工、京都競馬場にダートコースを新設。
- 1972年(昭和47年)
- 馬インフルエンザ蔓延のため、2月下旬まで関東地区の競馬開催が中止される。
- 12月17日 - 有馬記念で1競走の売得金が初めて100億円台になる。
- 1973年(昭和48年)
- 4月 - 東京競馬場の場内有線テレビがカラー化される。
- 6月 - 自動勝馬投票券発売機を運用開始。
- 10月 - 東京競馬場で初の地方競馬招待競走が開催される、新潟競馬場の新スタンド竣工。
- 1974年(昭和49年)
- 2月 - 電話投票が試験的に開始。
- 5月3日 - 皐月賞で初のシード制(のちに単枠指定制度に改められる)実施。適用第1号はキタノカチドキ。
- 8月 - 阪神競馬場にダートコースが新設される。
- 10月 - 日本中央競馬会創立20周年を記念して「外国騎手招待競走」が東京・京都両競馬場で開催される。
- 1975年(昭和50年)
- 中央競馬の年間最多入場者数を記録(1,489万8,794人)。
- 2月 - 新型発馬機(J.S.G.48型)を障害競走から使用開始。
- 6月 - 札幌競馬場のコースを右回りに変更。
- 1976年(昭和51年)
- 6月 - 複合勝馬投票券(ユニット馬券)を中山競馬場で試験的に発売。
- 10月 - 電話投票(CRTシステム、ARSシステム)の運用を開始。
- 11月 - 菊花賞で初の2頭シード(トウショウボーイ、クライムカイザー)。
- 12月 - 勝馬投票券の全国オンラインシステムが完成。
- 1977年(昭和52年)
- 中央競馬の年間の売り上げがはじめて1兆円を突破する(1兆991億6,124万4,100円)。
- 9月 - 勝馬投票券の買い替え廃止、シード制の拡大などを実施。
- 1978年(昭和53年)
- 4月10日 - 美浦トレーニングセンター開場。
- 12月17日 - 有馬記念の売得金が200億円を超える。
1980年代
1990年代
- 1990年(平成2年)
- 4月 - マークカードによる勝馬投票券発売を試験的に開始。
- 秋の中山競馬場・中京競馬場(改装中の阪神競馬場に代わる開催)における開催より、特別競走において馬名入りゼッケンの使用が開始される。
- 12月1日 - 中山競馬場の改装工事終了。
- 1991年(平成3年)
- 全ての競走において、馬名入りゼッケンの使用が開始される。
- 降着制度が導入される。
- 10月5日より馬番号連勝複式勝馬投票券(馬連)の全国発売が開始されたことに伴い、単枠指定制度が廃止される。
- 10月26日 - JRA競馬博物館を東京競馬場内に開設。
- 11月30日 - 阪神競馬場の改装工事終了。
- 1993年(平成5年)9月 - 勝馬投票券の購入方法に「ながし」「ボックス」が追加される。
- 1994年(平成6年)
- 1995年(平成7年)
- 1996年(平成8年)
- 1997年(平成9年)
- 中央競馬の年間最高売り上げを達成(4兆6億6,166万3,100円)。
- 1998年(平成10年)
- 1999年(平成11年)
2000年代
2010年代
2020年代
- 2020年(令和2年)
- 2021年(令和3年)
- 1月5日 - 首都圏での新型コロナウイルスの感染再拡大に伴い、1月9日からの中山競馬場での開催を無観客で行うことを発表した[21][22][注 18]。
- 1月6日 - 国際競馬統括機関連盟(IFHA)が主催する「第55回IFHA国際競馬会議」のオフィシャルパートナーとなったことを発表した[23]。
- 1月9日 - 1月16日以降の開催について先に発表した中山競馬場と東京競馬場での開催を当面の間、無観客で行うことを発表した[24][注 19]。
- 1月14日 - 首都圏に加えて、中京競馬場・阪神競馬場・小倉競馬場における開催を当面の間、無観客で行うことを発表した[25][注 20]。
- 2月13日 - 福島県沖を震源とした最大震度6強の福島県沖地震により福島競馬場で天井パネルの落下・スプリンクラーの破損による漏水等の被害が発生した[26]。これを受けて福島競馬場におけるパークウインズの営業を取り止め、4月10日の福島開催へ向けた復旧作業を行っていたが、当初の予想よりも被害が大きく開催を断念[27]。新潟競馬場で代替開催を行う。
- 3月13日 - 関西・東海地方での緊急事態宣言が解除されることに伴い、第1回阪神9日目・第2回中京1日目より制限付きで観客入場が再開された[28]。
- 4月3日 - 首都圏での緊急事態宣言が解除されることに伴い、第3回中山3日目より制限付きで観客入場が再開された[29]。
- 4月23日 - 首都圏・関西地方での新型コロナウイルスの感染再拡大に伴い、4月25日からの東京競馬場・阪神競馬場での開催を無観客で行うことを発表した[30]。
- 5月15日 - 第2回東京競馬7日目より制限付きで観客入場が再開された[31]。
- 2022年(令和4年)
- 3月16日 - 福島県沖を震源とした最大震度6強の福島県沖地震により福島競馬場の施設において一部破損が見つかったため、3月19日から21日までのパークウインズの営業が取り止めとなり、また施設の点検調査への時間所要も考慮され、第1回福島競馬の第1日・第2日となる4月9日・10日の開催を中止することになった[32]。
- 3月24日 - 福島県沖地震の影響による福島競馬場の復旧箇所が広範囲にわたることにより、パークウインズとしての営業休止を3月27日まで延長(ただし3月26日・27日は払い戻しのみ実施、3月28日の平日払い戻しは休止)し、4月2日から利用エリアの一部制限を加えたうえで営業再開とすること、第1回福島開催を4月16日から5月1日までとしたうえで、無観客開催とすることが発表された[33]。
- 2023年(令和5年)
競馬場一覧
名称 |
所在地 |
位置 |
最大入場記録 人員(人) |
最大入場人員の記録日
|
札幌競馬場
|
北海道札幌市中央区 |
北緯43度4分36.7秒 東経141度19分26.2秒 |
60,549 |
1976年7月11日(第11回札幌記念)
|
函館競馬場
|
北海道函館市 |
北緯41度46分57.9秒 東経140度46分31.6秒 |
29,757 |
1974年9月1日(第6回函館3歳ステークス)
|
福島競馬場
|
福島県福島市 |
北緯37度45分55.5秒 東経140度28分48.8秒 |
47,391 |
1993年7月11日(第29回七夕賞)
|
中山競馬場
|
千葉県船橋市 |
北緯35度43分31.7秒 東経139度57分37.2秒 |
177,779 |
1990年12月23日(第35回有馬記念)
|
東京競馬場
|
東京都府中市 |
北緯35度39分54.1秒 東経139度29分9.1秒 |
196,517 |
1990年5月27日(第57回東京優駿)
|
新潟競馬場
|
新潟県新潟市北区 |
北緯37度56分56.5秒 東経139度11分8.6秒 |
35,135 |
1991年4月28日(同日開催の第103回天皇賞(春)の影響)
|
中京競馬場
|
愛知県豊明市 |
北緯35度3分57.9秒 東経136度59分18.7秒 |
74,201 |
1996年5月19日(第26回高松宮杯)
|
京都競馬場
|
京都府京都市伏見区 |
北緯34度54分25.3秒 東経135度43分28.6秒 |
143,606 |
1995年11月12日(第20回エリザベス女王杯)
|
阪神競馬場
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兵庫県宝塚市 |
北緯34度46分43.9秒 東経135度21分39.7秒 |
92,986 |
1997年7月6日(第38回宝塚記念)
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小倉競馬場
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福岡県北九州市小倉南区 |
北緯33度50分35.8秒 東経130度52分29.1秒 |
40,196 |
2018年8月5日(第54回小倉記念)
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詳細
- 札幌競馬場と中京競馬場は地方競馬を併催していたが、札幌はホッカイドウ競馬が2010年以降、中京は愛知県競馬組合が2002年以降休止している。ただし、いずれも地方競馬の開催権は引き続き保持しており、地方競馬全国協会でも地方競馬の競馬場のひとつとして明記している[37]。
- 他に地方競馬が併催された中央競馬の競馬場は函館競馬場・福島競馬場[38]・新潟競馬場があるが、現在はいずれも撤退している。
- 現在は上記10か所だが、戦前の日本競馬会体制時には以下の競馬場が存在した。実質上の開催は戦後行われていなかったが、長らく「休止」扱いとされていた。年間36開催の根拠もここにあった(12競馬場×3開催)が、1991年の競馬法改正によって開催競馬場から削除された。
- また、現在の東京競馬場が開設される以前は現在の目黒区下目黒に競馬場があった。
- 各競馬場は中京競馬場を除き、すべてJRAの所有となっている。
- 中京・阪神以外は国からの譲渡、阪神競馬場は京阪神競馬株式会社(現在は京阪神ビルディング株式会社)から取得。中京競馬場の所有者は名古屋競馬株式会社。
枠順
8枠の色は、中国の占いである四柱推命に由来している。
1枠(白) |
2枠(黒) |
3枠(赤) |
4枠(青) |
5枠(黄) |
6枠(緑) |
7枠(橙) |
8枠(桃)
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なお、地方競馬(ばんえい競走を含む)や、他の公営ギャンブル3種(競輪・競艇・オートレース)も、すべてこの枠(車、舟)順と同じである。
1963年4月の、6枠制から8枠制への移行時点では、従来の白、赤、青、緑、黄、水色の順のまま、7枠に茶、8枠に黒を加えていた[39]。
コース
中央競馬の競馬場はいずれも外側に芝コース、内側にダートコースが作られている。新潟、中山、京都、阪神の4場では芝コースの途中が内回りと外回りに分かれている。また東京、中山、京都、阪神、小倉の5場にはダートコースのさらに内側に障害専用のコースがあり、障害競走が行なわれる。新潟、福島、中京の3場では芝コースに置き障害を置くかたちで障害競走を行なう。
芝コースは競馬を行うと損耗するため各競馬場によって芝の損耗状態、生育管理などを踏まえたうえで移動柵によって適宜コース幅を変更して円滑な競走ができるようにコース幅が設定されている。コース幅によって最内からAコース、Bコース、Cコースとアルファベット順に名前がつけられている。コースの幅員が広く開催が多い東京、京都では移動柵によってコース幅を4 - 5段階、その他の競馬場は2 - 3段階で調整される。コース幅の設定は各競馬場毎の方針によって決められGI級競走が集中する春季と秋季に最内のAコースかBコースを使用し、それ以外のシーズンは移動柵をより外側に出すという方針の競馬場もある。一方で2004年の秋季から2005年の春季の京都競馬場のように秋季から春季にかけてAコース→Bコース→Cコース→Dコースの順に徐々に外側へ柵を出していき、芝の成長が著しい夏季に馬場を回復させて再び秋季にAコースから使っていくという競馬場もある。またローカルの場合、概ね開催の前半がAコース、後半がBコースに設定することもある。使われない場所では芝生の養生、あるいは痛んだ箇所の補修を行う。1・2回京都(1 - 2月)と1回小倉(2月)では積雪時の対策のため外側にも柵が設けられる(かつては1回東京(1 - 2月)でも行われていた)。
特に、芝の損耗状態が激しいほど競走の波乱要素になるともいわれる。また冬季は積雪などによる芝生の損傷などの可能性を考慮して芝コースの競走を大幅に減らし、ダートの競走を多くしている。
またファンサービスの一環として主として春季・夏季開催の最終日終了後に芝コースをファンに一般開放されるケースも増えている。開放する場所は競馬場によって異なり、天候や芝生の損耗状態などの都合で開放しないこともある。
過去には「砂コース」というものも存在した。これは現在のダートコースとは若干違っており砂分が多いコースであったが、ダートコース導入により順次転換され現在では存在していない。古い競走記録に砂コースの記録が残っており、存在していたことを伝えている。
開催一覧
1年の開催は例年、以下のように開催が行われる。なお、暦の関係で月の対応が一部ずれる場合がある。また、暦の関係で月に土曜日が5回あるときは原則として2回目の土曜日がある週をその月の第1週とする。
備考
- (*) - 障害競走。
- 概要にもあるとおり、競馬の開催は土曜日と日曜日が原則である。ただし、それ以外の曜日に開催することもある[注 22]。以下では近年、行われた事例を掲載する。過去の事例は競馬の開催を参照。
- 近年、成人の日がハッピーマンデー制度で1月第2月曜日に曜日固定されたこと、また有馬記念を年末ぎりぎりの開催で調整しているため、年始開催は1月5日に1日のみ開催を行い翌週の週末は成人の日と合わせた3日間連続開催が多い。なお2006年までは第1回中山および京都開催の初日は1月5日に固定されていたが、2007年は1月6日に開催された。2009年は1月4日に開催を行った。そのため、開催日が1月5日に固定されていた中山金杯・京都金杯も開催日固定の重賞競走ではなくなった。
- 敬老の日もハッピーマンデー制度の対象となったこと、ならびに近くに秋分の日の休日があるため2004年から2011年まで9月の3連休の開催を4回中山・4回阪神・2回札幌開催にて2つの競馬場で日程を調整して開催していた。2010年の場合は9月18日が中山・札幌、19日が中山・阪神、20日が札幌・阪神となっている。2012年からは9月の札幌開催がなくなり、中山と阪神で3日間連続開催となる。
- 東京競馬場の開催については毎年5月5日に同競馬場に近接する大國魂神社で祭事が行われる関係上、競馬開催の土・日曜日と重複した場合でも競馬の開催は行われずその前後に開催日を振り替されていたが2007年以降は開催している[注 23]。
- 施設改善工事、馬場改修工事、災害などにより競走が行えない場合には原則として同一地区の他の競馬場に振り替えて開催する。振り替え開催の事例は競馬の開催を参照。
- 地方競馬との間で原則12月28日から1月4日までは中央競馬を開催しない慣例があったが、2003年12月28日に中央競馬が施行されたことで破られた。また2009年1月4日に中央競馬が施行され、現状は12月29日 - 1月3日となっている。
- 2006年の競馬法施行規則の改正により2007年以降は10会場で年間288日間以内を維持することを条件として、開催日数の増減(1開催辺り、最短4日-最大12日)が弾力的に運用されることになった。このため2007年は1回中山・1回京都の開催日数が7日間(1月6 - 8、13、14、20、21日)、4回東京・4回京都の開催日数が9日間(10月6 - 8、13、14、20、21、27、28日)となる[注 25]。
薄暮開催
中央競馬では2004年に中央競馬50周年記念「JRAゴールデンジュビリーキャンペーン」の一環として7月から9月の函館競馬場および札幌競馬場における発走時刻を通常より1時間遅くし第1競走は10:55に、15:25発走の第9競走をテレビ中継放送の関係上メイン競走扱いとした上で16:40と17:10に発走する第11・12競走(いずれも特別競走で第11競走は準メイン競走扱い)を「函館(札幌)はくぼ」と題した薄暮競走を試行的に実施した。これは、2005年以降も継続されることとなった。また2005年からは小倉競馬場でも、2009年からは阪神競馬場でも薄暮競走が開催されるようになり2006年からは東京優駿(日本ダービー)開催日も薄暮開催が行われるようになった(薄暮の当該競走は目黒記念)。
また2007年から秋季、2008年からは6 - 7月の開催(2009年に北海道開催共々正式な薄暮開催扱いとなる)、2009年・2010年は春季の開催で公式な薄暮開催ではないものの日没がやや遅くなる関西主場の発走時間を30分程度遅らせるようになった。なお、2011年は電力事情に配慮し中止となった[注 26]ほか、2012年以降も電力事情を考慮し日本ダービー開催日を除き、通常の春・秋の準薄暮・夏季の薄暮開催のすべてが中止されるが夏季開催期間中は東京→福島→新潟競馬場の6 - 9月開催の一部を最終競走を16:30にずらして行われる(新潟は2012年、福島は2013年、東京は2014年より。東京は後半4 - 6日間が対象)。
なお、2010・2011年は中京競馬場の馬場改修に伴い、通常の中京最終日に開催すべき「尾張ステークス」の代替として小倉競馬場で「アンコールステークス」を施行したが日没の時間が九州地方では遅いことを踏まえ、阪神の最終競走(平年の中央競馬そのものの最終競走でもあり、16:20発走)の「ファイナルステークス」の次、16:35にスタートした。
さらにJRAは2024年の夏季競馬で酷暑期の暑熱対策の一環で「熱中症リスクが著しく高い時間帯での競馬を休止」し、「競走時間帯を拡大」することが発表された。具体的には第1競走の発走時刻を9時35分頃に設定し午前中に5競走を実施、11時35分頃から休止時間を挟み15時10分頃から再開、18時25分頃に最終競走を実施する。実施時期及び会場は7月27日・28日・8月3日・4日の新潟競馬場となる。準メイン・メイン競走の時間帯は現行からの据え置きとなる[40][41]。
また装鞍所の集合を通常発走50分前のところを40分前(ダービーに関しても80分前から70分前)に変更し、馬体重の発表も変更するほか、パドックの周回についても通常の夏季開催よりさらに短めに行う[42]。
2024年度現在の概要
- ダービーデー当日は第1競走を「東京9:40、京都9:55」、最終競走(第12競走)を「京都16:40、東京(目黒記念)17:00」にそれぞれ設定する。
- 特別競走は東京は第8-12競走、京都は第9-12競走であるが、メイン競走は京都は第10競走、東京は第11競走に制定し、「京都15:15、東京(東京優駿・日本ダービー)15:40」に設定している。
- 関東・関西の主場に北海道での第3場開催が行われる、平年6月第3土曜日[45](第3回東京・第3回阪神各第5日、第1回函館第1日)から、9月第1日曜日[46](第2回新潟・第2回小倉各第12日、第2回札幌第6日)の、原則として関東主場(第3回東京後半4日間、第3回福島、第2回新潟のそれぞれ全期間)の最終第12競走の発走時刻を16:30に設定。
- ※2013年度までは第3回福島・第2回新潟開催分のみ実施していたが、2014年度から第3回東京にも拡大(6月第2日曜日までは16:25)。ただし、宝塚記念の開催日[47]に関しては、阪神競馬場の最終競走で、札幌記念開催日は札幌競馬場の最終競走でそれぞれ繰り下げの対象になる。
特別競走・重賞競走
特別競走は原則として第9 - 11競走(11競走の場合は第8 - 10競走)の3競走であるが近年は第3場(ローカル開催)やGI級競走と障害重賞の開催場の最終競走を特別競走にしたり[注 27]、夏季を中心とした第3場開催の重賞開催日及びGI級開催場の特別競走数を4 - 5競走[注 28]に増やしたりすることもある。
また、GI級開催日は当該競走をその日のメイン競走として盛り上げるため全開催場の競走出走時間・順序を調整し同時開催のGI級以外のメイン競走(重賞・平地特別)をGI級競走の前[注 29]、GI級競走は15時台後半に行うようにしている。ただし11月最終週に行われるジャパンカップと12月開催のG1については日没の時間等を考慮して通常の冬季編成と同じ順序[注 30]で発走する他、J・GIの中山グランドジャンプ施行日も福島→阪神→中山の順で発走する(2009年から適用)。また、場内やウインズの混雑緩和という理由でジャパンカップ開催日の東京競馬場は11競走(特別競走はそれぞれ後半5競走)になる。
なお前述の通り、2006年から東京優駿開催日の第10競走に東京優駿、(2019年は第11競走)第12競走に薄暮開催として目黒記念が行われることになった(2019年から東京優駿は第11競走に編成[48])。中央競馬で重賞競走が2つ以上同じ開催日に同じ競馬場で行われた例は2004年11月28日のJRAゴールデンジュビリーデーのジャパンカップダートとジャパンカップがある。しかしこれはJRA創立50周年記念行事の一環として行われたものである。
重賞競走を除く特別競走でも出走頭数が8頭以下になった場合は予定の競走順序を変更することもあり、その日の特別競走で最も賞金条件の高いクラス(一般にはオープン、3勝クラス)を割り当てるメイン競走であっても準メインなどに降格させることもまれにある。
特別競走の名称は原則として次のものに統一されている。
- 2・3歳限定競走 - 草木(むらさき賞、北海道の競走は除く)
- 4歳(夏開催以降は3歳)以上の競走 - 地名(旧国名、広域名含む)・地域の名所や風物(山、湖など)・時候・誕生石などその他の名称
- 地名や名所に関してはその競馬場が所属している地域の名称が取り上げられる。
また、日中の昼休みをこれまでの第5競走終了後から第4競走終了後[注 31]に変更して12時台の開催にも積極的に取り組んでいる。
GI競走
中央競馬で施行される最高峰のGI[注 32]競走は以下の通り。施行順は2022年[49]の競馬番組に従って並べられている。競走の施行場所、1着賞金、施行コースなどの詳細は各項目に譲る。太字の競走は国際格付けを得られている競走(GI)である。
@印は原則、ファンファーレを生演奏で行う競走。ただし大規模な災害が起きた年度など、状況によっては生演奏が取り止められる場合もある。[要出典]なお、GII以下の競走は各競馬場の項を参照。
GI競走における入場券・指定席券の販売
- 1990年代以後、GI開催競馬場は大勢のファン、特に競馬ブームの一時期は10万人を超すファンが観戦に訪れた。そのため、JRAでは混雑緩和という名目で一部GI級競走(クラシック三冠競走や天皇賞、有馬記念[注 33])では前売りされる記念入場券を事前に購入しないと当日のGI級開催競馬場に入場できない入場制限が実施された。現在は当日入場もできるようになっているが[注 34]、それでも前売り券を購入している人を優先し当日券や回数券購入者は時差入場(開門後から30分後)してもらう処置が取られるケースもある。
- 主要GI級競走では指定席券をすべて事前の前売りとしているケースも多い。競馬場の指定席の種別によってJRAカード(クレジットカード)による予約制と葉書申し込みや競馬場で指定席を購入した利用者を対象とした抽選による発売とに分かれているので、JRA発表の告知を参考にされたい。
- 夏季の新潟競馬についても一部の重賞施行日における指定席は、JRAカードによる予約、旅行会社などが企画するツアーの参加、はがきによる抽選発売に限定される。
- 2020年以降、COVID-19の流行により、GI競走開催日も無観客競馬が行われた日もあったが、2020年10月10日以降は原則として、専用サイトでの事前申し込みによる指定席券販売(後に事前に予約購入した指定席券もしくは入場券に緩和)を行う事で入場数を制限する形で観客の入場を段階的に再開し、収容人数も感染拡大状況を考慮したうえで日時の経過とともに増加させている。2023年は混雑が予想される特定の開催日の対象競馬場(2023年上半期は皐月賞実施日の中山、東京優駿実施日の東京、宝塚記念開催日の阪神と新装オープンの2週間(天皇賞(春)も含む)の京都の各競馬場)以外は、当日現金購入による入場券での入場も可能となった。さらに同年4月22日以降は全国の競馬場で事前予約の新システムを順次導入し、従前の事前予約サイトでの指定席券・入場券に加え、当日現金購入入場券もQRコードが印刷されたチケットに移行する[50]。
障害競走のグレード制
現在地方競馬に障害競走は存在しないため、日本では中央競馬のみで行われている。
1999年に平地競走の重賞競走と同様、障害競走の重賞にもグレード制が導入。中山グランドジャンプと中山大障害はJ・GIに格付けされており、中山競馬場の名物と言われる年に2回しか使用されない大障害コースを使う。馬も騎手もこの春のグランドジャンプと暮れの大障害のタイトルを目指す。
詳しくは障害競走と競馬の競走格付けを参照。
JRAで発売している勝馬投票券
JRAで発売している勝馬投票券は、単勝式(通称:単勝)・複勝式(複勝)・枠番連勝複式(枠連)・馬番連勝複式(馬連)・馬番連勝単式(馬単)・拡大馬番号連勝複式(ワイド)・馬番号三連勝複式(三連複)・馬番号三連勝単式(三連単)の8種類である。
また、このほかにインターネット投票限定で5重勝単勝式(愛称WIN5)を発売している。詳細は同項目を参照。
○…発売 ▲…限定発売 ×…発売なし
単 勝 |
複 勝 |
枠 番 連 複 |
枠 番 連 単 |
馬 番 連 複 |
馬 番 連 単 |
ワ イ ド |
三 連 複 |
三 連 単
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○ |
○ |
○ |
× |
○ |
○ |
○ |
○ |
○
|
中央競馬における3連単の発売は、2008年7月19日から全レース発売されている[注 35]。2008年7月13日までは最終競走から数えて4競走前までの競走(12競走の場合、第9 - 12競走の4競走)に限られていた。また、2006年10月から同じ馬の単勝と複勝を同じ金額で一括購入できる「応援馬券」が発売されている。
通常は開催日の前日に出馬投票を行い馬番を抽選で決定し、開催当日にすべての競走の発売を開始する[注 36]。GI級の場合は前々日に出馬投票 - 馬番決定を行い、それ以後発売を開始する。
投票カード
投票カード(もしくはマークカード)とは、勝馬投票券を購入する際に使用されるマークシートのカードである。ごく僅かな口頭窓口(口頭によって勝馬投票券が購入できる窓口)以外の窓口で勝馬投票券の購入の際に記入する(口頭窓口でも投票カードでの購入は可能)。現在、投票カードは4種類あり緑色の基本投票カード・ライトカード・赤色のボックス&フォーメーション・青色の連複&連単ながしである。いずれも両面印刷であるが赤色のボックス&フォーメーション・青色の連複&連単ながしのタイプは1枚で片面の利用により、どちらか一方しか利用できない。
数年に一度、デザインが変更される(近年は勝馬投票券の種類の増加に対応するための変更が多い)。昔の投票カードは自動発売機で対応の問題もあり、ある期間は利用可能であるが、余りに古い投票カードは対応できなくなる。
詳細はこちらも参照。
緑色の基本投票カード
緑色の基本カードは全種類の馬券に対応。両面を利用することで、1枚で1競走に1種類8点または2種類4点ずつ(馬単に限りウラを利用することで購入可能点数が増える)まで購入が可能。
- 競走の行われる競馬場をマーク。
- 中山・東京・京都・阪神・福島・新潟・中京・小倉・札幌・函館の10場の下にある○から1つだけ選ぶ。
- 例えば京都のレースを投票したいなら京都の下の枠を潰す。
- 競走番号をマーク。
- 馬券の種類をマーク。
- 単勝、複勝、単(勝)+複(勝)(応援馬券)、枠連、馬連、ワイド、馬単、3連複、3連単の9つの下にある○から1つだけ選ぶ。
- 枠番号(枠連のみ)または馬番号(その他7賭式)をマーク。
- 購入金額をマーク。
- 30,20,10,5,4,3,2,1と万円・千円・百円の組み合わせ。4800円分を購入する場合は、30・10・5・3・百円にマークすることになる。
- 前日発売の競走(重賞など)では、カード左上の「前日発売」をマーク。
- 馬単のみ裏(1着・2着の逆順の組み合わせ)も購入できる。
- 馬単のみ・ウラの○枠を塗り潰すと馬券で「⇔」と「各」が登場。「8-18」をウラにマークをして購入すると8-18と18-8の2つの組み合わせを購入でき、さらに「各」は100円だったら200円となる。
- 単+複(応援馬券)は単勝と複勝を同時に購入することになるため、マークカードに記入した金額が100円だったら購入金額は倍の200円となる。なお、この馬券に関しては好きな「馬」を応援していただくという意味をこめて馬番号および馬名の上部に「がんばれ!」(例:「がんばれ!キタサンブラック」)と言う文字が印字される。
ライトカード
緑色の基本投票カードをベースに、よりシンプルなデザインになっているマークカード。2009年4月25日にウインズ米子で試験導入されたのち、同年5月23日から全国の競馬場およびウインズで導入された。緑色の基本カード同様、全種類の馬券に対応しており両面を利用することで1枚で1競走に1種類5点まで購入が可能であるが、
- 表裏を利用して2つの式別を購入することは出来ない
- 応援馬券(単+複のセット馬券)を購入することは出来ない
- 馬単の表裏セットを購入することは出来ない
ことが基本カードとの違いである。
- 競走の行われる競馬場をマーク。
- 競走番号をマーク。
- 1 - 12の数字の下側のマーク欄(以下同じ)を1つだけ塗り潰して選ぶ。
- 馬券の種類をマーク。
- 枠番号(枠連のみ)または馬番号(その他7賭式)をマーク。
- 購入金額をマーク。
赤色のボックスタイプ
赤色のボックス&フォーメーションタイプは、単勝、複勝を除く6種類の馬券に対応している。片面を利用して、1枚で1競走のボックス買いまたはフォーメーション買いのみ可能。なお、ボックス買いでは枠連のゾロ目は含まれず購入もできない。
- 競走の行われる競馬場をマーク。
- 競走番号をマーク
- 馬券の種類をマーク。
- 馬番号または枠番号をマーク。
- 購入金額をマーク。
赤色のフォーメーションタイプ
- 競走の行われる競馬場をマーク。
- 競走番号をマーク。
- 馬券の種類をマーク。
- 馬番号または枠番号をマーク。
- 購入金額をマーク。
青色の流しタイプ
青色の連複&連単流しタイプは単勝、複勝を除く6種類の馬券に対応している。両面とも流し買いのために利用されるが片面は枠連、馬連、ワイド、3連複に対応した連複流し。もう一面が馬単と3連単に対応した連単流し用であり、1枚ではどちらか片面のみが利用可能。3連複と3連単は1頭流し、2頭流しともに対応している。
- 競走の行われる競馬場をマーク。
- 競走番号をマーク。
- 馬券の種類をマーク。
- 「軸」と「相手」の馬番号または枠番号をマーク(「軸」は上表で/「相手」は下表で記入)。
- 購入金額をマーク。
本馬場入場曲・発走ファンファーレ(発走合図)
| この節には独自研究が含まれているおそれがあります。 問題箇所を検証し出典を追加して、記事の改善にご協力ください。議論はノートを参照してください。(2014年8月) |
本馬場入場曲
中央競馬では、以前から出走馬が本馬場入場する際に著名作曲家が作った入場テーマソングを演奏(テープ)している。最初に本馬場入場曲として使用されたのは、服部逸郎(レイモンド服部)作曲の行進曲「かもめ」で、国営競馬時代の1952年9月に東京競馬場で初めて流され、1953年4月からは中山競馬場や札幌競馬場、函館競馬場でも使用される様になり、その後数年間使用されたという[注 37]。服部の曲は、他にも1987年まで阪神競馬場の本馬場入場曲として、行進曲「若駒」が使用されていた[注 38]。
また、1969年に東京で開催された「アジア競馬会議」のテーマ曲であった渡辺岳夫作曲の「サラブレッド・マーチ」が、重賞競走用本馬場入場曲として使われる事となり、中央競馬の全競馬場で使用された。
1987年、同年に中央競馬会の略称がNCKからJRAに変更されたのを契機に、12月より4大場で、翌1988年6月には残る6場での、各競走の本馬場入場曲とファンファーレを一新する事となった。関東はすぎやまこういち、関西、北海道は鷺巣詩郎が作曲したが、「サラブレッド・マーチ」のみ関西の特別競走用に残される事になり、鷺巣によってアレンジされたものが使用された。
2008年には再び曲が変更される事になり、一般競走、特別競走、新馬戦は2008年から、重賞競走は2010年から現在の楽曲が用いられていた。作曲は、一般競走と特別競走、新馬戦は椎名邦仁が、重賞競走は岩代太郎が担当。一般競走、特別競走、GI競走を除く重賞競走の楽曲は東日本、西日本、第3場の3種類ずつ。GI競走は東日本、西日本の2種類、新馬戦は全競馬場共通で1種類が存在した[51]。
その後、2012年以降、再び2009年までの曲がGI競走などで再使用される機会も多く、特にGI競走について八大競走と宝塚記念、チャンピオンズカップは「グレード・エクウス・マーチ」(東日本)「ザ・チャンピオン」(西日本)、それ以外のGI競走(J・GI含む)は「Glory」(東日本)「Victory Road」(西日本)と事実上使い分けられている[52]。中には数週間に渡って全ての競走で過去の馬場入場曲を使用する開催もある[53]。競走馬の引退式の際の本馬場入場の際にも、これらの楽曲が用いられることが多い。
また、一部競走では通常の本馬場入場曲と違う曲を使用している。
東日本大震災の影響にて2年ぶりの開催となった2012年の七夕賞は、福島県の復興を願い地元福島県出身猪苗代湖ズの「I love you & I need you ふくしま」が使用された。
2014年はスプリングステークスで『みんなのKEIBA』主題曲の「Now1」が、花のみち特別で宝塚歌劇団の「すみれの花咲く頃」が使用された。2019年は皐月賞で「Theme of SUPER KEIBA,from '95 to '07(『スーパー競馬』本馬場入場曲、『涙を馬のたてがみに〜寺山修司・競走馬の詩』メインテーマ)」が使用された[53]。
その他の例として、カウントダウンステークス、ファイナルステークスで「ファイナルカウントダウン」(前者:2000年 後者:2001年 - )、中山大障害で「Jump」(1999 - 2002年)「スカイ・ハイ」(2004年の第126・127回)、バレンタインステークスで「バレンタイン・キッス」(2017年 - 2018年・2024年)「チョコレイト・ディスコ」(2019年)、府中ステークスで「府中市の歌」、フリーウェイステークスで「中央フリーウェイ」、フォーチュンカップで「恋するフォーチュンクッキー」、京阪杯で「A Promising Moment」[注 39]、クリスマス開催ではクリスマス関連の楽曲、樅の木賞及びクリスマスカップで「ラスト・クリスマス」(前者:2013年 - 2016年 後者:2017年)などの使用実績がある。また、中山競馬場では一時期騎手などのリクエストで本馬場入場曲を決めていた時期があった[要出典]。
- 新馬戦
1987年 - 2003年春・2012年 ‐ 2013年(一部)・2015年(京都競馬場開設90周年記念)・2024年(JRA70周年記念)
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2003年夏 - 2007年
- 東京 「YMCA」
- 中山 「ルール・ザ・ワールド」
- 京都 「ライディーン」
- 阪神 「オンリー・ザ・チルドレン」
- 牝馬限定 「ダンシングクイーン」
ほか開催場によって違っていた。
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- 一般競走
1987年 - 2007年・2012年 ‐ 2013年・2019年(いずれも一部)・2024年(JRA70周年記念)
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2008年 -
- 東日本 「The Majestic March」
- 西日本 「Heroes' Prelude」
- 第3場 「Green Grass March」
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- 特別競走
1987年 - 2007年・2012年 ‐ 2013年・2019年(いずれも一部)・2024年(JRA70周年記念)
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2008年 -
- 東日本 「Anthem For The Braves」
- 西日本 「Legend Will Begin」
- 第3場 「Above The Sky」
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- GII・GIII競走
1987年 - 2009年・2012年 ‐ 2013年・2019年(いずれも一部)・2024年(JRA70周年記念)
- 東日本 「クロマティックマーチ」
- 西日本、北海道 「ドラマティック・ワン」
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2010年 -
- 東日本 「A Winner」
- 西日本 「Get A Chance」
- 第3場 「To The Top」
- 京阪杯(2016年 - ) 「A Promising Moment」[注 43]
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- GI級競走
1987年 - 2009年・2012年(一部) -
- 東日本 「グレード・エクウス・マーチ」
- 西日本 「ザ・チャンピオン」
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2010年 -
- 東日本 「Glory」
- 西日本 「Victory Road」
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発走ファンファーレ
発走ファンファーレは、以前は各競馬場毎に異なる曲を使用しており、統一性が無かったが、本馬場入場曲同様、1987年より曲が一新された。ファンファーレはグレード毎に設定され、2022年現在もそのまま使用されている。
演奏については、通常は事前録音されたテープを流すが、GI競走については、一部競走を除いて楽団(主に陸上自衛隊、海上自衛隊音楽隊、地元の交響楽団、地元の大学の吹奏楽部、NHKマイルカップに限りNHK交響楽団)による生演奏が行われている(ローカル開催(特に夏季)での重賞でも地元の音楽隊・交響楽団による生演奏が行われる場合もある)。
ただし、競馬ブームが頂点に達した1990年代前半から、GI競走を中心に観客がその曲に合わせるかの様に手拍子を打つようになり、特に観客から近いスタンド前に発走地点のある競走(例:東京芝2,400m、京都芝2,000m)などで競走馬に悪影響を与えるケースが発生した。これは、馬群がゴール前に到達するタイミングに併せて、場内放送やテレビ中継の実況のテレビカメラ映像に映り込ませることを目的に、紙吹雪・クラッカー・紙テープやゴミなど[注 44]を投げ散らすもので、万一の事故を考えれば競走の公正確保にも関わる重大な問題[注 45]であり、JRAは平時より幾度となく「それらの行為は絶対におやめ下さい」とファンに繰り返し告知しているが、改善は遅々として進まず、JRAは現在も苦慮し続けている。
基本的には、観客のモラルと行動の節度に訴える他ないものであるが限界があり、後に追加された障害競走のファンファーレについては、作曲の際に「手拍子を打ちにくいこと」が主要コンセプトの1つになったほどである。平地競走のファンファーレについても、手拍子の問題を理由として何度か変更の話題が上がっている。
特殊なケースとして中京競馬場で開催される名鉄杯がある。これについては特別戦であるにもかかわらず賞を提供している名古屋鉄道の看板車輛の1つである名鉄パノラマカーのミュージックホーンの音色をアレンジした独自のファンファーレが用意され、また名鉄所属のブラスバンドが生演奏でファンファーレを行っている。
この他、2004年のJRAゴールデンジュビリーキャンペーンの「名馬メモリアル競走」にも特別にファンファーレが用意された[注 46]。
詳細は「ファンファーレ (競馬)」を参照。
2016年現在、ファンファーレは以下21曲が使用されている。
- 東京・中山用、京都・阪神用、札幌・函館用、福島・新潟用、中京・小倉用として各3曲(一般競走用、特別競走用、GI以外の重賞競走用)ずつ
- 東日本GI競走用、西日本GI競走用[注 47]
- 障害GI競走用[注 48]、GI以外の障害競走用(全競馬場共通)
- 専用ファンファーレ
ファンファーレの作曲者
過去に使用されたファンファーレ
- 現在のファンファーレに変更される以前
- 東京・中山・新潟 一般・特別競走、阪神 一般競走、中京 全競走 - アメリカ軍の信号ラッパ曲 "Drill Call"。なお、東京は他の競馬場とは曲調が違う。
- 東京 重賞[注 50]競走、中山 GI競走、福島・函館 重賞競走 - アメリカ軍の信号ラッパ曲 "Fire Call"。2013年の復刻ダービースタリオンズステークス、2018年の七夕賞(山崎千裕の生演奏)、2024年のJRA70周年記念アニバーサリーステークス(生演奏)でも使用された。なお、東京は他の競馬場とは曲調が違う。
- 中山 重賞競走、阪神 特別・重賞[注 50]競走、福島・札幌・函館 一般・特別競走 - アメリカ軍の信号ラッパ曲 "Issue"("Provision Call")
- 新潟・札幌 重賞競走
- 京都 全競走 - 曲名「衛兵の交代」(『カルメン 第2組曲』より)
- 専用ファンファーレ
- 日本ダービー(東京)
- オークス(東京)
- 以上2競走は、元々は新潟・札幌の重賞競走のファンファーレを使用していたが、1970年代後半から半から「情景 招待客の入場とワルツ」(『白鳥の湖』第3幕第17曲)を使用していた。
- 天皇賞(秋)(東京)
- ジャパンカップ(東京) - 「情景 招待客の入場とワルツ」(『白鳥の湖』第3幕第17曲)
- 宝塚記念(阪神) - 現在使用されている専用のファンファーレとは別に、1984年から1990年まで独自のファンファーレを使用していた。
- 名馬メモリアル競走(2004年)
- 上半期 フランツ・フォン・スッペ(喜歌劇『軽騎兵』序曲) - 高崎競馬場(廃止)の重賞競走ファンファーレとして使用されていた。また冒頭の部分は、1987年まで、京都競馬場の全競走において出走馬が馬場に入場する際のファンファーレとして使用されていた。
- 下半期 ジョルジュ・ビゼー(「衛兵の交代」(『カルメン 第2組曲』より)) - 過去に名古屋競馬場の一般競走ファンファーレとして使用されていた(現在は別のファンファーレが用いられている)。
- スプリングステークス(中山、2010年) - 作曲は林田健司。社杯であるフジテレビの『うまプロ!』とのコラボレーションにより、演奏された。2010年1回限りの使用である。
- マイルチャンピオンシップ南部杯(東京、2011年) - この年の南部杯は東京競馬場で行われたが、ファンファーレは盛岡競馬場で使用されている曲を使用した。
- 宝塚市制60周年記念(阪神、2014年) - 手塚治虫原作『鉄腕アトム』の主題歌「鉄腕アトム」をアレンジしたファンファーレ。
- 北辰特別、大倉山特別(札幌、2014年) - 「札幌オリンピック・ファンファーレ」をアレンジしたファンファーレ。
- 花のみちステークス(阪神、2014年 - 2015年) - 2014年に「宝塚歌劇100周年記念 花のみち特別」として施行。2015年から「花のみちステークス」として施行され、いずれもオリジナルファンファーレが演奏された。宝塚歌劇団の「すみれの花咲く頃」をアレンジしたファンファーレが演奏された。2016年からは通常の特別競走のファンファーレに戻っている。
- リボン賞(阪神、2015年) - 以前から実施されていた競走で、2015年は兵庫県宝塚市出身の手塚治虫原作『リボンの騎士』の主題歌「リボンの騎士」をアレンジしたファンファーレが演奏された。2016年からは通常の特別競走のファンファーレに戻っている。
CD
中央競馬のファンファーレ「KING OF TURF」
本節ではすぎやまプロデュースによりポリグラム株式会社から発売・販売されているCDについて記述する。
中央競馬のファンファーレ「KING OF TURF」
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# |
種別 |
競馬場 |
作曲 |
競走・曲名
|
1 |
ファンファーレ (全曲楽譜付) |
東京・中山 |
すぎやまこういち |
G1競走
|
2 |
重賞競走
|
3 |
特別競走
|
4 |
一般競走
|
5 |
西日本[注 51] |
宮川泰 |
G1競走
|
6 |
京都・阪神 |
重賞競走
|
7 |
特別競走
|
8 |
一般競走
|
9 |
中京・小倉 |
川口真 |
重賞競走
|
10 |
特別競走
|
11 |
一般競走
|
12 |
福島・新潟 |
服部克久 |
重賞競走
|
13 |
特別競走
|
14 |
一般競走
|
15 |
札幌・函館 |
鷺巣詩郎 |
重賞競走
|
16 |
特別競走
|
17 |
一般競走
|
18 |
マーチ |
東京・中山 |
すぎやまこういち |
グレード・エクウス・マーチ(Grade Eques March)
|
19 |
クロマティック・マーチ(Chromatic March)
|
20 |
パドック・マーチ(Paddock March)
|
21 |
白馬のギャロップ(White Horse Gallop)
|
22 |
キング・オブ・ターフ(King Of Turf)
|
なお、2001年9月27日に「KING OF TURF - 中央競馬のファンファーレ 2001年完全盤 - 」として、宝塚記念と障害競走のファンファーレを追加したCDが発売された[注 52]。曲目は以下のとおり。
KING OF TURF - 中央競馬のファンファーレ 2001年完全盤 -
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# |
種別 |
競馬場 |
作曲 |
競走・曲名
|
1 |
ファンファーレ (全曲楽譜付) |
東日本[注 53] |
すぎやまこういち |
G1競走
|
2 |
東京・中山 |
重賞競走
|
3 |
特別競走
|
4 |
一般競走
|
5 |
西日本 |
宮川泰 |
G1競走
|
6 |
京都・阪神 |
重賞競走
|
7 |
特別競走
|
8 |
一般競走
|
9 |
阪神[注 54] |
早川太海[注 55] |
宝塚記念
|
10 |
中京・小倉 |
川口真 |
重賞競走
|
11 |
特別競走
|
12 |
一般競走
|
13 |
福島・新潟 |
服部克久 |
重賞競走
|
14 |
特別競走
|
15 |
一般競走
|
16 |
札幌・函館 |
鷺巣詩郎 |
重賞競走
|
17 |
特別競走
|
18 |
一般競走
|
19 |
中山 |
三枝成彰 |
J・GI競走(障害競走)
|
20 |
全場[注 56] |
重賞競走・一般競走(障害競走)
|
21 |
マーチ |
東京・中山 |
すぎやまこういち |
グレード・エクウス・マーチ(Grade Eques March)
|
22 |
クロマティック・マーチ(Chromatic March)
|
23 |
パドック・マーチ(Paddock March)
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24 |
白馬のギャロップ(White Horse Gallop)
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25 |
キング・オブ・ターフ(King Of Turf)
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Road to Glory 〜 岩代太郎 本馬場入場曲(JRA GI・GII・GIII) 〜
本節では岩代プロデュースによりエイベックス・グループ・ホールディングス株式会社から発売・販売されているCDについて記述する。
- 企画・監修・作曲・演奏:岩代太郎
- 発売日:2012年4月18日
- 定価:1800円(税抜1714円)
- 規格品番:AVCD-38499
Road to Glory 〜 岩代太郎 本馬場入場曲(JRA GI・GII・GIII) 〜
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# |
競走 |
曲名
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1 |
関東主場GI競走 |
Glory
|
2 |
関西主場GI競走 |
Victory Road
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3 |
関東主場重賞競走 |
A Winner
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4 |
関西主場重賞競走 |
Get A Chance
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5 |
従場重賞競走 |
To The Top
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競馬中継放送
民放テレビジョンにおけるJRA主催の競馬中継番組の場合、放送中、主に番組の冒頭や最後に、「提供 ○○(スポンサー名)」とは別に「主催 JRA」の表示[注 57]が出る。これは、テレビ局が賭博を行っているのではなく、違法性阻却される主催者による競走施行であることを明示するためである。
地上波では、主にFNSとTXNの系列局などで放送される。
テレビの実況中継
キー局系地上波・関東地区
- 期間限定
キー局系地上波・関西地区
- かつてはTVQ九州放送は小倉開催(1-2月分の土曜日のみ)、テレビ愛知は中京開催(3・12月分の土曜日のみ)を担当していたが現在は制作は行っておらず、KBS京都制作の中継内でJRAの公式映像(音源:ラジオNIKKEI)を使用し中継する程度である。
地上波独立県域局
衛星放送
その他の中央競馬中継は中央競馬テレビ・ラジオ中継一覧参照
公式映像の配信
JRAの公式映像は、有料の衛星放送・グリーンチャンネル、並びに無料放送のBS11(BSイレブン競馬中継)などで配信されているが、2023年3月25日以後、中央競馬の全開催日・全競馬場・全レースのライブ映像を配信している。特別な会員手続きや利用料は一切不要で、パソコン・タブレット、スマートフォンから視聴できるようになっている。レース以外のオッズ・関連情報などの映像は提供しない。なおこれに先駆け、同2月25日から3月19日の中央競馬全開催日に、配信するレース数は限定されるが、実証試験配信を実施している[54]。
注釈
- ^ 2006年に競馬法施行規則が改正され、2007年からは1開催における開催日数は8日間を基本としながら最大12日までとなる。ただし、1年間に開催できる日数は原則288日(36開催×8日)に制限されているためある競馬の開催日数を増やすと別の競馬の開催日数を減らすことになる。
2006年までは「1競馬場の1開催8日間」固定であったが、上記の施行規則改正に伴い、2007年は第1回中山競馬・第1回京都競馬が7日、第4回東京競馬・第4回京都競馬が9日で開催されている。他に馬インフルエンザの影響で第2回札幌競馬、第3回新潟競馬、第3回小倉競馬が6日開催となったため第3回福島競馬、第3回中京競馬を10日、第5回東京競馬、第5回京都競馬を9日開催した。従来の施行規則ではこのような対応はできなかった。この施工規定改正前は基本的には、4大主場は年間5開催、その他は年間3開催だったが、規定改正後の現在は中京4開催、札幌・函館・小倉2開催となっている。
2008年は第1回中京競馬、第3回福島競馬を10日、第1回福島競馬、第3回中京競馬を6日開催としている。
2009年は函館競馬場の馬場・施設改修に伴う1年間の開催休止のため平年の第1・2回函館開催と第2回札幌開催の計24日分を他の第3場開催に振り返る処置を取っており、第1・2回中京(1・3月)をそれぞれ6日間=第1回の開催は平年9月の第2回札幌2日分と平年の3月の中京開催から移動した4日分を割り当てた。札幌開催は函館代替16日間と平年の第1回札幌8日間を含めた24日分をまとめて、それぞれ12日間ずつの第1・2回札幌として6 - 9月に開催。9月の第2回札幌残りの6日間は第4回新潟として開催。
- ^ 過去、日曜日に該当した2003年、2008年、2014年は中央競馬の開催を行っていたが、2017年からは曜日に関係なく中央競馬の開催を行う(月曜日となった場合を除く)。
- ^ 2009年、2015年。
- ^ 新潟競馬場の開催が増えるのは札幌競馬場で第2回開催終了後にスタンド改築を含む改修工事を行うため。
- ^ 2004年以後、ハッピーマンデーを利用した9月の敬老の日(年度により10月の体育の日も)のある週を3日間連続開催とする処置をとっており、3場開催である場合、土曜日に関東主場と第3場、日曜日に関東・関西の両主場、月曜日(ハッピーマンデーの祝日)に関西主場と第3場の日程で開催するようになった。上記の詳述のとおり、2012年から第3場を中心とした日程見直しのため、9月のハッピーマンデー時の分割がなくなり、関東・関西両主場での3日間連続開催となった。
- ^ 東京優駿開催日の東京競馬は2001年までは10競走、2002年から2005年までは11競走であった。2006年以降の競馬番組では東京優駿開催日は12競走を編成している。また、有馬記念開催日の中山競馬は2007年までは10競走、2008年から2016年までは11競走であったが、2017年以降は12競走を編成する。
- ^ 11月から1月は日没が早いので若干繰り上がる。
- ^ 北海道2場はここの扱い。
- ^ 1999年は小倉競馬場の改修工事による振替開催により、東日本→西日本→小倉の順。
- ^ ジャパンカップ・有馬記念(2022年まで)の週は日没時間の関係により従来どおりで、東日本(GI開催場)→西日本の順。札幌記念の開催日は、同競走が夏季開催(7 - 9月)に行われる重賞の中で最も格が高いため、GIに準じるものとして、小倉→新潟→札幌の順で発走する。
- ^ 年によっては10月初旬まで。
- ^ 2023年までは1月中旬からであった。年によっては2月から。
- ^ 年によっては11月上旬まで。
- ^ 当初の予定では、翌週に速歩競走廃止記念の特別競走が2レース予定されていたが、中京競馬場の騒乱発生により開催が中止された為、実施されなかった。
- ^ この時に導入されたグレード制はJRAが独自に格付けを行ったもので、ヨーロッパやアメリカの格付け(国際グレード)との互換性はなかった。
- ^ 2007年11月17・18日に福島競馬場で第3回開催の第9・10日、23日に東京・京都両競馬場で第5回開催の第9日、24・25日に中京競馬場で第3回開催の第9・10日が開催されることになった。これに伴い、当初24日(土曜日)に予定されていた京阪杯(京都第11競走)は開催日が1日繰り上がって23日(金曜日・勤労感謝の日)に行われることになった。また23日に競馬が開催されることから、同日に後楽園・新橋・梅田・難波の各ウインズで予定されていたジャパンカップ(25日・東京)の金曜発売は行われないこととなった。ちなみに福島は札幌土・日曜分、東京は新潟日曜分、京都は小倉日曜分、中京は新潟・小倉土曜分のそれぞれ振り替え開催だった。
- ^ 馬券に関してはウインズなどの場外発売は行わず、インターネット投票と電話のみで発売されている[19]。なお、同年7月以降順次一部のウインズなどで場外発売・払い戻しなどを制限付きであるが再開している[20]。
- ^ 首都圏のウインズ等の場外発売所における勝ち馬投票券の発売も取りやめとなる。
- ^ 首都圏のウインズ等の場外発売所における勝ち馬投票券の発売も取りやめとなる。
- ^ 大阪・兵庫・京都・愛知・福岡のウインズ等の場外発売所での勝ち馬投票券の発売も見合わせとなる。
- ^ 競馬の特性上、途中退場する客も多数いることや中央競馬では再入場の際にはあらためて入場券を購入する必要があるため他の競技・イベントなどとは違いこの人員がすべて同じ時間帯に競馬場に入っているわけではない。
- ^ 競馬法および競馬法施行規則の規定により中央競馬が開催できる日は日曜日、土曜日、国民の祝日に関する法律で定められた休日、1月5日から7日のいずれかである。
- ^ 関東で第3場開催および関西で開催が行われる場合も同様に振り替えていた。
- ^ 例:11月23日から25日の東京・京都は順に第9・7・8日目、24・25日の中京は第1・2日ではなく第9・10日としている。ただし電話投票のうち、PAT端末機入力方式のファミリーコンピュータや、文字放送の電波を利用したホームマスターなど一部は、9-12日目の追加分がソフトウェアの都合で情報取得や一部は投票そのものが利用できない場合があった(【重要】PAT端末機でV20のソフトウェアをご利用の方へ)
- ^ 1月の開催を10月に振り替えたのは、例年体育の日にマイルチャンピオンシップ南部杯が開催されることからこの日に東京競馬場で競馬を開催することで東京競馬場および福島競馬場で盛岡競馬の場外発売を行えるようにするためである。他の祝日の開催は相互発売を行わない地方競馬との調整となるため現状では困難である。また脚注15でも紹介したが馬インフルエンザの影響で8月18・19日の札幌・新潟・小倉開催が中止になったことに伴い11月17・18日に福島、23日に東京・京都、24・25日に中京競馬を追加振り替え開催することとなった。ただし開催日表示は従来からの開催日はその日数(日付)をそのまま変更せず、追加開催日の分に第9(10)日目を追加するスケジュールにした[注 24]。
- ^ 但し、阪神競馬場では震災からの再開後「1日2重賞<中山競馬場で予定されていた重賞の代替含む>」となったことから4月中旬まで16:30過ぎに最終競走を行ってはいた。それ以外の期間は年中を通して1日の最終競走の発走時間は基本16:20、G1レース当日は16:25発走で実施した。
- ^ 但し2008年7月からの3連勝単式馬券の全レース発売により2009年は旧八大競走と宝塚記念、ジャパンカップ、ジャパンカップダート、阪神ジュベナイルフィリーズ、朝日杯フューチュリティステークス及びJ・GIを除きGI級競走開催日でも最終レースは一般競走となった(2010年からは再び最終レースは特別競走になる)。
- ^ 通常クラシック競走や天皇賞、宝塚記念、ジャパンカップ、有馬記念があるときは5競走、他は4競走。
- ^ 15時台の前半 一般には第3場→GI級の行わない主場の順。但し、第3場で行われる高松宮記念開催日は阪神→中山→中京の順〈2012年から適用)。
- ^ ジャパンカップ開催日は東京→京都、12月のGI級開催日は中山→中京→阪神。
- ^ 2013年までは第3場開催は通常通り第5競走終了後に昼休み。2014年から東西主場同様4R終了後になった。
- ^ かつて、国際セリ名簿基準委員会の勧告に従い「JpnI」を使用していたこともあるが、これをグレードワンと呼ぶのは明らかな誤り。正しくはジーワン。
- ^ 改修工事中(現スタンド完成前)の東京競馬場では天皇賞(秋)、ジャパンカップも入場制限が行われた。
- ^ 2005年の有馬記念(中山競馬場)は事前発売の前売券(記念入場券)のみとなり、前売入場券を持っていないと入場することができなかった(回数券による入場もできなかった。なお回数券には入場制限時には使用できない旨の注意書きが書かれている)。これは無敗の三冠馬として絶大な人気を博したディープインパクトが出走を予定しており、中山競馬場における混雑を緩和するための措置である。
- ^ 当初は2008年7月19日から9月7日までの期間限定で全レース発売予定だったが、同年9月1日に9月13日以降の3連単の全レース発売継続を発表した。
- ^ 日曜日の重賞競走では、前日の土曜日から発売される。金曜発売がある一部のGI競走のある週では土曜日に行われる重賞の前日発売も行われる。ただし、これらの前売発売については荒天・降雪などの理由により開催中止のおそれがある場合は発売を中止することがある。
- ^ 本馬場入場曲の発案者は、1948年より東京・中山競馬場の場内で流す音楽を選曲していた四天王長政という人物で、1958年発行の月刊『優駿』に、「メロデーとともに」という題名で当時を回顧した記事が記載されている。
- ^ 「若駒」は、今もばんえい競馬の重賞競走で入場曲として聴く事が出来る。
- ^ 向谷実が京阪本線淀駅(京阪杯が施行される京都競馬場の最寄駅)の発車メロディをモチーフに作曲した楽曲。音楽館が2016年に発売した『京阪電車発車メロディコレクション2016』のボーナストラックにこの曲が収録されている。阪神開催となった2020年は使用せず。現在、重賞競走で特定の楽曲が用いられるのは京阪杯が唯一。
- ^ a b 東京・中山・福島・新潟。
- ^ a b 京都・阪神・中京・小倉。
- ^ a b 札幌・函館。
- ^ 2020年は使用せず。
- ^ 1990年代の一時期には旗を振り回す者が見られ、2000年の宝塚記念に至ってはフリスビーと思しき円盤状の物体が飛ばされた模様が、『DREAM競馬』をはじめとするテレビでの競馬中継の画面に映し出されるシーンが見られた。同番組キャスターだった宮川一朗太が、「物を投げ込むのはやめましょう」と視聴者に注意喚起した事や、井崎脩五郎に至っては「投げた者を特定している」と雑誌で公言したこともある。
- ^ 公営競技の常として、競走の公正が確保されることが順位・投票券を含めて競走を成立させる絶対条件である。裏を返せば、観客の妨害行為で競走の公正が確保できない事態が発生した場合には、その競走を「不成立」として処理しなければならなくなる。
- ^ 初期に使用していたのは、1987年までの京都競馬場の本馬場入場曲であり、後期使用曲も、同じく京都競馬場での全競走における発走ファンファーレであった。
- ^ 阪神競馬場での生演奏の場合、最終小節のメロディーがオリジナルとは異なることがある(近年では、2009年以降の桜花賞が該当)。
- ^ 障害GI(J・GI)は中山競馬場のみで行われているため、事実上「中山」の専用ファンファーレである。
- ^ 作曲はミュージックホーンの製作を担当した小糸工業に依頼された作曲家とされるが、今も名前は伏せられている。
- ^ a b グレード制導入以降のGIも含む。
- ^ 京都・阪神・中京。
- ^ 2005年4月20日にもレーベルをアニプレックス・SUGIレーベルに変えて、さらに2009年8月5日にも移籍先のキングレコードより再発売された。
- ^ 東京・中山。なお2002年・2014年のスプリンターズステークスにおいて中山の代替で開催された新潟でも使用。
- ^ 改装・天災などにより京都の場合あり。
- ^ 一般公募によって最優秀賞に選出され、使用されるようになった。
- ^ 障害競走の開催の無い札幌と函館を除く。
- ^ その際に、「主催はJRA・日本中央競馬会です(でした)」もしくは「この番組は、JRA・日本中央競馬会の主催でお送りします(しました)」といったナレーションが添えられる。
出典
関連項目
ウィキニュースには
中央競馬に関連するニュースのカテゴリがあります。
外部リンク