マーキュリーカップは、岩手県競馬組合が盛岡競馬場ダート2000メートルで施行するダートグレード競走(統一JpnIII)である。正式名称は農林水産大臣賞典 メイセイオペラ記念 マーキュリーカップと表記される。競走名は太陽系第1惑星である水星を意味するマーキュリー(Mercury)から。
概要
1997年に創設された中央・地方全国指定交流競走で、第1回よりダート競走格付け委員会によって統一GIIIに格付けされている[2]。
第1回は水沢競馬場のダート2000mで施行された。第4回目の2000年より施行競馬場を盛岡競馬場に変更し[2]現在に至っている。なお、距離の変更は創設以降行われていない。
例年海の日に開催されており、岩手競馬の夏の風物詩となっている(ただし、祝日法が改正される2003年以前において海の日が土曜日となった第1回と第6回を除く)。なお、2020年の第24回及び2021年の第25回は平日開催となる。
また、岩手競馬で年度の最初に行われる交流重賞競走でもある。
地方勢の優勝は2015年まで第2回のメイセイオペラ(水沢)と第19回のユーロビート(大井)の2頭である[3]。また、3歳馬も出走可能であるがこれまでに優勝したことはない。
2019年と2020年は農林水産大臣賞がつかず、「メイセイオペラ記念 マーキュリーカップ」の名称で行われた。
条件・賞金等(2024年)
- 出走資格
- サラブレッド系3歳以上、指定交流。
- 負担重量
- 3歳50kg、4歳以上54kg、牝馬2kg減を基本に、更に以下のように斤量が課せられる[1]。ただし2歳時の成績は対象外。
- 本年7月10日より前のGI・JpnI競走優勝馬は5kg増、GII・JpnII競走優勝馬は3kg増、GIII・JpnIII競走優勝馬1kg増。
- 上記重量に加え、G及びJpn競走を通算3勝以上している馬は1kg増で、さらに2勝ごとに1kg増。
- 負担重量の上限は3歳56kg、4歳以上60㎏、牝馬2kg減。
- 賞金等
- 賞金額は1着3000万円、2着1050万円、3着600万円、4着390万円、5着210万円[1]、着外手当は6着45万円、7着30万円、8着以下15万円[4]。
- 副賞
- 農林水産大臣賞、日本中央競馬会理事長賞、日本馬主協会連合会長奨励賞、日本地方競馬馬主振興協会会長賞、岩手県馬主会会長賞、地方競馬全国協会理事長賞、全国公営競馬主催者協議会会長賞、NAR生産牧場賞、岩手県知事賞、開催執務委員長賞[1]
過去の賞金額
賞金(万円)
回数 |
総額 |
1着 |
2着 |
3着 |
4着 |
5着
|
第1回(1997年) |
5550 |
3000 |
1200 |
600 |
450 |
300
|
第2回(1998年)
|
第3回(1999年) |
5250 |
3000 |
1050 |
510 |
390 |
300
|
第4回(2000年)
|
第5回(2001年) |
5100 |
3000 |
900 |
510 |
390 |
300
|
第6回(2002年)
|
第7回(2003年)
|
第8回(2004年)
|
第9回(2005年)
|
第10回(2006年)
|
第11回(2007年)
|
第12回(2008年) |
4650 |
3000 |
750 |
450 |
300 |
150
|
第13回(2009年) |
3750 |
2500 |
575 |
325 |
225 |
125
|
第14回(2010年) |
3450 |
2300 |
529 |
299 |
207 |
115
|
第15回(2011年)
|
第16回(2012年)
|
第17回(2013年)
|
第18回(2014年)
|
第19回(2015年)
|
第20回(2016年)
|
第21回(2017年)
|
第22回(2018年)
|
第23回(2019年) |
3565 |
598 |
322 |
230
|
第24回(2020年) |
3680 |
644 |
368 |
138
|
第25回(2021年) |
3910 |
805 |
460 |
115
|
第26回(2022年) |
4760 |
2800 |
980 |
560 |
280 |
140
|
第27回(2023年) |
5250 |
3000 |
1050 |
600 |
390 |
210
|
歴史
- 1997年 - 水沢競馬場のダート2000mの4歳(現3歳)以上の別定重賞(統一GIII)競走マーキュリーカップとして創設。
- 2000年
- 2007年 - 国際セリ名簿基準委員会(ICSC)の勧告に伴う重賞の格付け表記の変更により、統一グレード表記をJpnIIIに変更。
- 2011年
- この年から、負担重量の算定方法が現行の基準に変更される。
- 標準となる斤量を2kg減。
- グレードレース勝利数を基準とする加算斤量および上限を設定。
- 2016年 - 元・岩手競馬所属で1998年の本競走優勝馬メイセイオペラの死去を受け、「メイセイオペラ追悼レース」の副称をつけて施行[5]。
- 2017年 - この年から、「(メイセイオペラ記念)」の副称をつけて施行[6]。
歴代優勝馬
- レースレコード - 2:01.8(第27回優勝馬ウィルソンテソーロ)
- タイム欄のRはコースレコードを示す。
- 全てダート2000mで施行。
脚注・出典
注釈
出典
各回競走結果の出典
外部リンク
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JRAは暦年基準、地方競馬は会計年度基準。GI・GII・GIIIは国際格付。 |
GI | |
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JpnI | |
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GII | |
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JpnII | |
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GIII | |
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JpnIII | |
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