東京プリンセス賞(とうきょうプリンセスしょう)は、特別区競馬組合が大井競馬場で施行する地方競馬(南関東公営競馬)の重賞競走である。格付けはSI。競走名は2023年までは農林水産省が賞を提供していたため、「農林水産大臣賞典 東京プリンセス賞」であった。
概要
南関東牝馬クラシックの第2冠目として行われる競走で、1冠目の桜花賞で上位3着までに入った南関東所属馬には、本競走への優先出走権が与えられている。また、本競走の上位2着までに関東オークスへの優先出走権が与えられる[1]。距離は大井競馬場のスタンド工事により1790mで行われた第16・17回を除き、1800mである。
南関東のクラシックは牡馬は羽田盃、東京ダービー、ジャパンダートダービーと全ての競走が大井競馬場で行われるのに対して牝馬は桜花賞は浦和競馬場、本競走は大井競馬場、関東オークスは川崎競馬場と全ての競走の開催地が異なり関東オークスは交流重賞のため三冠達成は難しいとされてきたが2006年に本競走を勝ったチャームアスリープが史上初の南関東牝馬三冠を達成した。
2010年からGRANDAME-JAPAN・3歳シーズンに指定されている。
条件・賞金等(2024年)
- 出走資格
- サラブレッド系3歳牝馬、南関東所属。
- 桜花賞で上位3着までに入った南関東所属馬に優先出走権がある[1]。
- 負担重量
- 定量で54kg(南半球産2kg減)[1]。
- 賞金額
- 1着2,000万円、2着700万円、3着400万円、4着200万円、5着100万円[1]、着外手当20万円[2]。
- 優先出走権付与
- 本競走で上位2着までに入った馬に、関東オークスの優先出走権が付与される[1]。
- 副賞
- 特別区競馬組合管理者賞、東京都馬主会理事長賞[3]。
歴史
- 1987年 - 大井競馬場のダート1800mのサラブレッド系4歳(現3歳)牝馬の南関東所属馬限定の重賞競走「東京プリンセス賞」として創設。
- 1995年 - 南関東グレード導入により南関東G1に格付け。
- 2001年
- 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走条件を「サラブレッド系4歳牝馬の南関東所属馬」から「サラブレッド系3歳牝馬の南関東所属馬」に変更。
- 大井競馬場のスタンド工事により、施行距離をダート1790mに変更(2002年まで)。
- 2002年 - 大井の的場文男が騎手として史上初の連覇。レースレコード更新。
- 2004年 - 川崎の足立勝久が調教師として史上初の連覇。
- 2006年 - 船橋の佐藤賢二が騎手として、また調教師として本競走を制覇。
- 2007年 - 南関東重賞格付け表記を南関東SIに変更。
- 2010年 - GRANDAME-JAPAN・3歳シーズンに指定。
- 2013年
- 川崎の今野忠成が騎手として史上2人目の連覇。
- 船橋の川島正行が調教師として史上初の3連覇。
- 2024年 ‐ 農林水産大臣賞が付かなくなりレース名が「東京プリンセス賞」となる。
歴代優勝馬
脚注
注釈
出典
各回の結果の出典
関連項目
外部リンク
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☆印はダートグレード競走、★印は地区内限定重賞。 |
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