すイエんサー
『すイエんサー』は、2009年3月31日から2023年3月19日まで放送されたNHK Eテレの教養バラエティ番組である[1]。 概要「すイエんサーガールズ」(後述)が専門家や研究者などの協力で科学的に疑問を解決する様子を撮影したVTRを見ながら番組が進行する。番組名は、英語で「科学」を意味する、サイエンス(Science)のアナグラムとなっているが、タイトルの正式な由来は明かされておらず、1年目は大島麻衣が毎回でたらめなことを言うのが恒例になっていた。2008年11月8日に45分のパイロット版を放送し、2009年3月31日からレギュラー放送となった。なお、2016年12月13日放送「早い!安い!超かわいい!極上マカロンをおうちで」回より、すイエんサーガールズの男性版として「すイエんサーボーイズ」も登場[2]。 司会・ゲストの構成は2009年度は司会者3人のみでゲストなし(NHK総合SPはゲストあり)。2010年度から2017年度までは司会者3人とゲスト1組。2018年度はゲストが廃止され、通常放送では司会者2人が顔写真と声ですイエんサーガールズのロケにツッコミを入れる演出、公開収録では司会者2人がすイエんサーガールズとともに進行、増刊号では司会者2人がスタジオの片隅でベンチに座って進行する。その後、通常放送もスタジオの片隅での収録になった。 司会がユージらの時代の途中までは、司会パートは基本的にスタジオを使わず、NHK放送センター内の適当な場所に4人がけのベンチを置いて収録していた。本日のお題やエンディングのお便り募集などはスケッチブックで提示される、司会パートには専門家からのヒントや補足事項などが巻物で届けられるなどの定番ネタがある。 VTR(本日のお題)では毎回すイエんサーガールズのメンバーの中からランダムに4人(回によって前後あり。また、2012年度途中までは3人だった)が出演。一見全く関係のないさまざまな体験をさせられるが、一連の作業の中には解決のヒントとなる動作や事象が隠されており、『謎の人物』(名前を伏せた専門家)たちのサポートを得ながらそれらを探していく。 その他、不定期に以下のようなコーナーが挿入される。
2010年10月、大阪大学の指定参考番組に推奨された[3][4]。 2011年4月30日、「サイエンスカフェにいがた」で『「すイエんサー」の作り方』開催[5]。2011年11月15日にはニコニコ生放送とのコラボレーション企画も放送されている。 ATP賞テレビグランプリ2011において、2011年の情報バラエティ部門の優秀賞を受賞した[6]。 マリー&ガリー→詳細は「マリー&ガリー」を参照
レギュラー放送への移行時に開始した、科学に関する5分間のアニメコーナー。メインパートとアニメパートは当日のテーマも含めて内容の関連性はない[7]。2009年度は番組の途中でマリー&ガリーが放送され、出演者が内容紹介をしていたが、2010年度からはメインパート終了時に一旦エンドロールが表示され、次回予告が放送されてからマリー&ガリーが放送されるなど、実質的に別番組の形となっている。しかし、新聞などの番組表上では2010年度以降も一連の番組として扱われている。NHKオンデマンドでは配信されず、メインパート終了時の「このあとはアニメ『マリー&ガリー』」という文字にぼかしがかけられている。2011年度以降は2010年度までに放送された内容の再放送を行っている。2013年度は正式に本編と別番組の扱いとなり、番組最後に入っていた「すイエんサー」という文字がなくなった。放送は火曜19時50分 - 19時55分(すイエんサー本放送直後)のみとなり、土曜9時55分 - 10時(すイエんサー再放送直後)は『リトル・チャロ4』が放送された。2014年3月で放送終了したが、2015年4月から2017年3月まで水曜17時35分 - 17時40分で放送が復活した[8]。 番組の終了2023年2月8日、NHKは「すイエんサー」が2023年3月をもって14年間続いた放送を終了することを告知した[9]。なお、最終回は第95回記念選抜高等学校野球大会中継のため、通常と異なる3月27日 9時 - 9時25分(月曜日午前中)の放送となることが明らかになった。 3月27日の放送をもって放送終了し、14年の幕を降ろした。後番組は『ヴィランの言い分』。 放送時間
上記以外の放送時間
単発放送
出演者
MC・ナレーション
すイエんサーガールズ2010年3月23日放送分の「春の大感謝祭!スペシャル」をもってAKB48がこの番組を卒業(後述)。同月30日放送分からは新たに「すイエんサーガールズ」(略して「すイガール」とも呼ばれる)と称する番組内限定グループがリポーターを担当しており、ティーンズモデル(モデルは『ピチレモン』(学研パブリッシング)の現役専属モデル、元専属モデルである)のみで構成されていた。2015年3月31日放送分からは、ティーンズモデル以外のメンバーが加わった。番組終了時点のメンバーは以下の通り。 放送上で各メンバーは愛称で呼ばれるが、ピチレモン現役専属モデル・元専属モデルの場合、同誌で使われていた愛称をそのまま用いている。例外として、荒川は同誌で使われている「ちぃ」の発音が藤井の「ちー」と同じであったため、初出演時より「ちか」を使用している。また、小林はピチレモン卒業後に芸名の表記を変更し、愛称の表記も合わせて変更されている。 2015年度以降に加入したピチレモン出身者以外のメンバーの場合、下の名前をそのままひらがなにしたものが用いられている。ただし、他のメンバーと発音が同じ場合や似ている場合は別のものが使用される(山根は「ちか」を荒川が使用しているため「ちかやん」、西川は「まゆ」の発音が横田の「まゆう」と類似しているため「まゆたん」)。 番組終了時点のメンバー
過去の出演者MC・ナレーション
AKB48番組開始当初から2010年3月まで、疑問を解決するVTRのリポーターには、女性アイドルグループ「AKB48」のメンバーを起用。 出演したメンバーは以下の通りで、合計47人(登場順)。 なお、出演当時は現役だった「AKB48」の元メンバーも含む(ただし、番組MCの大島麻衣を除く)。
過去のすイエんサーガールズ正式にすイエんサーガールズ卒業の発表はない。しかし、番組ホームページからプロフィールが削除されたり、芸能界引退などを理由に事実上番組を降板している者を挙げる。
すイエんサーボーイズすイエんサーガールズの男性版。2016年12月13日放送「早い!安い!超かわいい!極上マカロンをおうちで」回より登場。基本的にはすイエんサーガールズと同じく3人一組で進行する。メンバーはスターダスト、ホリプロなどより選出された10代のタレントである。なお、「すイエんサーボーイズ」出演回のスタジオゲストは「すイエんサーガールズ」である。出演回は2016年度の2回のみで各メンバー1回ずつの出演となっている。
総集編・再放送
放送日程※増刊号・総集編は斜体、スペシャルは太字で本日のお題を表記。再放送の回は、前述のとおり「すイエんサー リターンズ」と称して放送していた時期もある。 パイロット版・2009年度
再放送
2010年度
再放送
2011年度
再放送
2012年度
再放送
2013年度
再放送
2014年度
再放送
2015年度
再放送
2016年度
再放送
2017年度
再放送
2018年度
再放送
2019年度
再放送
挿入曲エンディングテーマ
その他(2013年度 - 2014年度)
スタッフ
関連商品書籍
CD
DVD現在まで3タイトル延べ18枚が発売になっている。AKB48・すイエんサーガールズが出演する部分を中心に構成されたもので、各タイトルごとに「す」の巻、「イ」の巻、「エ」の巻、「ん」の巻、「サ」の巻、の単品5枚と、単品5枚に特典映像ディスク(「ー」の巻)をセットにした6枚組DVDボックスが発売されている。発売元はポニーキャニオン。
脚注注釈
出典
外部リンク
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