桜の花びらたち
「桜の花びらたち」(さくらのはなびらたち)は、日本の女性アイドルグループ、AKB48の楽曲。楽曲は秋元康により作詞、上杉洋史により作曲されている。2006年2月1日にAKB48のインディーズ1枚目のシングルとしてAKSから発売された。楽曲のセンターポジションは、高橋みなみが務めた[2]。 本項では、リメイク版「桜の花びらたち2008」についても併せてここで扱う。 背景とリリースメジャーデビュー前に発売されたシングルは、本作と『スカート、ひらり』の2作のみとなっている。この当時は後の「選抜制度」が確立されていなかったため、両曲とも選抜メンバーではなく、当時のAKB48メンバー、つまりはチームA全員による歌唱である。センターポジションは、高橋みなみが担当した。 このシングルは、AKB48として初めてオリコンシングルチャートTOP10入りを記録している。 2012年8月15日に発売されたアルバム『1830m』には、当時AKB48の前田敦子ソロ歌唱による「桜の花びら〜前田敦子 solo ver.〜 」が収録されている。 アートワーク
ジャケット写真は表・裏ともに、チームAメンバー20名となっている。並び順は上記の通り。また、ジャケット写真の「桜の花びらたち」の文字は、発売当時チームAのメンバーだった宇佐美友紀が書いている。 チャート成績桜の花びらたち
桜の花びらたち2008
ミュージック・ビデオミュージック・ビデオは平川雄一朗が監督を務めた。秋葉原48劇場(当時の呼称。現・AKB48劇場)ステージでの歌唱シーンに、レッスンやレコーディング、楽屋裏の映像を織り交ぜた構成となっている。既に劇場で披露されていた楽曲は他にも存在したが、プロデューサー・秋元康がファンと話し合った結果、同曲が一番人気であると判断、デビューシングルの表題曲として選んだ。 ライブ・パフォーマンス2008年1月に開催された『AKB48 リクエストアワーセットリストベスト100』において第1位に選ばれた。これにより、同年『桜の花びらたち2008』としてリメイクされ、メジャーレーベル8枚目(通算10枚目)のシングルとして再び発売されている。 2009年7月3日・4日にフランス・パリ近郊のセーヌ=サン=ドニ県ヴィルパントで開催されていたJapan Expoでのコンサートでは、最後に同曲のフランス語バージョン「Les Pétales de SAKURA」を披露したが、秋元康曰く「サービスで喜んでもらえるかと思ってたら『何で日本語で歌わないんだ?』と「日本に憧れている」現地のファンから批判を受けた」[8][信頼性要検証]とされる。 2016年12月14日にフジテレビで放送された『2016 FNS歌謡祭 第2夜』で「アイドルシャッフルコラボメドレー」の最終曲として、SKE48、NMB48、乃木坂46、欅坂46、ももいろクローバーZ、私立恵比寿中学、モーニング娘。'16、℃-uteといった8組の女性アイドルグループとのコラボレーションで披露され、グループからの卒業を発表していた島崎遥香と小嶋陽菜がダブルセンターを務めた[9]。 メディアでの使用タイアップとして以下の通り使用されている。
シングル収録曲
歌唱メンバーカップリング曲の歌唱メンバーは下記と同一である。 桜の花びらたち2008
『桜の花びらたち2008』(さくらのはなびらたちにせんはち)は、AKB48の8枚目のシングル[注釈 1]として、2008年2月27日にデフスターレコーズ(現:ソニー・ミュージックレーベルズ)から発売された。楽曲のセンターポジションは前田敦子が務めた[11]。 背景とリリース(桜の花びらたち2008)前々作『夕陽を見ているか?』、前作『「ロマンス、イラネ』に引き続き、2種類の初回限定盤が通常盤と同時発売された。カップリング曲の「最後の制服」は、劇場公演で使用されていない初のCD書き下ろし作品である。 このバージョンは原曲と違い「選抜制度」が採用されている。選抜人数は前作から6名増の20名となった。センターポジションは前田敦子が担当した。 初選抜は多田愛佳。成田梨紗と松原夏海は『会いたかった』以来、平嶋夏海と柏木由紀は『BINGO!』以来の復帰。戸島花が選抜から外れた。 初回限定盤Bのカップリングには、合唱曲のようなアレンジになった学校 Mixバージョンが収録されている。このバージョンでは、イントロにあった鐘の音が鳴らなくなり、サビの部分で学校のチャイムが鳴る効果が挿入されている。 プロモーションキャッチコピーは「卒業アルバムを開きながら、聴いてください。じ〜んと来ます」。 AKB48劇場でのシングル購入者にはランダムで全44種の特製ポスターがプレゼントされ、一部はサイン入りとなっていた。44枚完全コンプリートで特別イベント招待の特典があったが、完成率が極端に低過ぎること[注釈 2]から独占禁止法に定める「不公正な取引方法」(一般指定第9項「不当な利益による顧客誘引」)に該当する疑いが生じたとして、2月28日にイベント自体の中止が発表された[12]。なお、劇場で複数購入したシングルCDについてはポスターのついた未開封品に限り返品を受け付けることになった。これが原因で、AKB48はデフスターレコーズから契約を解除されることとなるが、その後デフスターレコーズを運営していたソニー・ミュージックエンタテインメント(SMEJ)系列のレコード会社から、派生ユニット・ノースリーブス[注釈 3]や渡辺麻友[注釈 4]がデビューしている。 アートワークジャケット写真(表)は、通常盤と初回限定盤AはAKB48メンバー43名、初回限定盤Bは大島優子・河西智美・小嶋陽菜・前田敦子・峯岸みなみの5名である。 ミュージック・ビデオミュージック・ビデオは「軽蔑していた愛情」「夕陽を見ているか?」を担当した高橋栄樹が監督を務め、撮影は2007年12月15・16日に行われた。架空の学校「私立葉瑠女学院高等学校」の卒業式の日を舞台にしたドラマ仕立ての映像となっており、ドラマ部分をメインとした[Full Ver.]は、10分を超える内容となっている。主要キャストを、卒業生総代を演じる峯岸みなみをはじめ、大島優子・河西智美・小嶋陽菜・前田敦子の5人が演じ、生徒役として選抜以外のメンバーも出演している。歌唱シーンは卒業式における生徒全員による斉唱風となっているため、一切の振り付けがない。また、教師役で蛭子能収が特別出演している。 ライブ・パフォーマンス2010年3月27日に放送された『MUSIC JAPAN「春うた2010」』では、この年高校を卒業したメンバー[注釈 5]へのメッセージをこめて、歌詞の一部を秋元康が新たに書き下ろした詞に置き換えた曲(桜の花びらたち2010スペシャル)が披露された。この楽曲は2012年3月10日にNHK総合・BSプレミアムで生放送された『震災から1年“明日へ”コンサート』で再び披露された。 メディアでの使用タイアップとして以下の通り使用されている。 シングル収録曲通常盤
初回限定盤A
初回限定盤B
選抜メンバーカップリング曲の歌唱メンバーは下記と同一である。 脚注注釈出典
参考文献
外部リンク
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