1967年フランスグランプリ (1967 French Grand Prix) は、1967年のF1世界選手権第5戦として、1967年7月2日にブガッティ・サーキットで開催された。
1906年にル・マンで初開催されて以来、ブガッティ・サーキットで開催された唯一のフランスグランプリである。このコースは2000年以降、ロードレース世界選手権(MotoGP)のフランスグランプリが開催されている。
レース概要
フランスGPでこの年のみ開催されたブガッティ・サーキットは、ル・マン24時間レースで使用されるサルト・サーキットのスタート&フィニッシュラインを含んでいたが、新しいセクションはあまりにも曲がりくねっていて、ランスやルーアン、クレルモンフェランのような壮大さを持っていなかった。本レースの前週にランスで行われたF2レースでは、ほとんどのトップドライバーが参加していた[注 1]。その後、ルーアンでの別のF2レースを楽しみにしていたので、彼らはル・マンに感銘を受けなかった。観客動員数もわずか2万人であった[3]。
フェラーリは5月のモナコGPでロレンツォ・バンディーニが事故死したのに続き、前戦ベルギーGPでマイク・パークス(英語版)がクラッシュし、両足を複雑骨折してドライバー生命を絶たれ、このクラッシュにショックを受けたルドビコ・スカルフィオッティが一時的にF1から引退[注 2]したため、この年抜擢された若いクリス・エイモンのみが参加した[4]。ホンダは前戦ベルギーGPで大破したエンジンの代替が間に合わず、本レースを欠場した[5][注 3]。ブルース・マクラーレンは自身(マクラーレン)の新車を準備できず[3]、イーグルの2台目を借りて参加した[6]。
スタート直後はポールポジションのグラハム・ヒルがリードしたが、1周でジャック・ブラバムに抜かれた。しかし、5周目にジム・クラークがブラバムを抜いてトップに立ち、7周目にヒルがブラバムを抜き返し、ロータスは1-2体制を築いた。その後、ヒルは11周目に首位の座を取り戻すが、14周目にクラウンホイール&ピニオンが壊れてリタイアした。これで再び首位となったクラークも24周目にヒルと同じ箇所の問題でリタイアし、ブラバムがダン・ガーニー、クリス・エイモン、デニス・ハルムを従えて首位に返り咲いた。ガーニーが41周目に燃料パイプが壊れてリタイアしたことによりブラバムの1-2体制となり、エイモンは数周後にスロットルケーブルが壊れてリタイアした[7]。これでペドロ・ロドリゲスが3位に浮上したが、燃料ラインが割れてピットインを強いられ後退した[3]。ブラバムはチームメイトのハルムに49.5秒差で前年のドイツGP以来8戦ぶりの勝利を挙げた。1周遅れでBRMのジャッキー・スチュワートが3位表彰台を獲得した。
エントリーリスト
- 追記
結果
予選
決勝
- ファステストラップ[2]
- ラップリーダー[12]
第5戦終了時点のランキング
- ドライバーズ・チャンピオンシップ
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- コンストラクターズ・チャンピオンシップ
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- 注: トップ5のみ表示。前半6戦のうちベスト5戦及び後半5戦のうちベスト4戦がカウントされる。
脚注
注釈
出典
参照文献
外部リンク