1966年イギリスグランプリ
1966年イギリスグランプリ (1966 British Grand Prix) は、1966年のF1世界選手権第4戦として、1966年7月16日にブランズ・ハッチで開催された。 レースは全長4.26 km (2.65 mi)のコースを80周する341 km (212 mi)の距離で行われた。 20台が出走した新しい3リッター時代の最初のイギリスグランプリは、ブラバム・BT19を駆るジャック・ブラバムが2週間前の前戦フランスグランプリに続いて優勝し、チームメイトのデニス・ハルムがブラバム・BT20で2位となり、ブラバムは初の1-2フィニッシュを達成した。ブラバム勢は3位のBRM・P261を駆るグラハム・ヒルに1周の差を付けた。 ブラバムはジム・クラークのイギリスグランプリでの連勝を4でストップした。 ドライバーズランキングは、ブラバムが2位のヨッヘン・リント(クーパー)に10点差を付けて首位をキープし、ハルムとロレンツォ・バンディーニ(フェラーリ)が3位に続く。 レース概要フェラーリは、イタリア国内でのストライキの影響で本レースを欠場した[1]。ベルギーGPのアクシデントによる負傷が癒えたジャッキー・スチュワートが復帰した[2]。 前戦フランスGPはラッキーな勝利を得たブラバム・レプコであったが、フェラーリが不在となったことで優位性は明らかなものとなり、ジャック・ブラバムがポールポジション、デニス・ハルムが2番グリッドを得た。イーグルのダン・ガーニーが3番手でフロントローを獲得した[注 1]。以下、グラハム・ヒルとジム・クラークが2列目、ジョン・サーティース、ヨッヘン・リント、スチュワートが3列目を占める[2][3]。 レース前に雨が降ったが、路面が乾きだしてきたのでほとんどのドライバーがノーマルタイヤを使う中、リントとサーティースのクーパー勢はレインタイヤを使って、首位のブラバムに続く2-3位に浮上する。しかし、路面が乾いていくにつれて彼らはヒルとクラークの攻撃を受けて後退していく。ガーニーはエンジントラブルでリタイアした。ハルムはヒルとクラークに迫り、40周目に2位を取り戻した。クラークはブレーキが効かなくなりピットへ戻るが、コースへ復帰すると再びサーティースとリントを抜いて4位となった[2]。 ブラバムが連勝し、ハルムが2位でブラバム・レプコが1-2フィニッシュを決め、3位のヒル以下を周回遅れにして他を圧倒するという展開であった[2]。クラークは4位に終わり、イギリスGPでの連勝は4でストップした。ブルース・マクラーレンが6位に入賞し、自身のチーム・マクラーレンは初のポイントを獲得した。本レースのみの参加となったシャノンは、1954年にF1用として開発されていたがお蔵入りとなっていたクライマックスFPEエンジン(3.0L V8)を使用し、元ロータスのトレバー・テイラーがドライブしたが、レース序盤でリタイアした[4]。 エントリーリスト
結果予選
決勝
第4戦終了時点のランキング
注釈
脚注
参照文献
外部リンク
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