奇襲戦法相手が対応できない場合一挙に有利となるが、正しく対応されると容易に不利となるとされる指し方、ハメ手と呼ばれる手筋がちりばめられている。俗に言う「引っかけ戦法」である。この「正しく対応」については、「鬼殺し」や「原始中飛車」のように対応で対処できるものの他、「角頭歩」や「パックマン」など、そもそも戦法を行う側の誘いに乗らなければ「引っかけ」には合わないものもある。その場合はそのまま進めて一局の将棋となる。 ただし、序盤の駒組の段階でスキをみせると、奇襲を食らうことになるという場合もある。 1例として、図は2000年4月2日公文杯争奪第25回小学生名人戦決勝、先手中村太地 vs. 後手都成竜馬戦。 戦型は相振り飛車模様の展開となるが、数手前後手の三間飛車~飛車先交換の浮き飛車から、角道を止める△3三桂の手に先手が▲6五歩としていたため、その後の駒組▲8八飛に△4五桂の「奇襲」が成立。この形では対鬼殺しで二つの桂成りを防ぐ手筋の▲4八金は利かない(3九の銀が浮く)。 奇襲戦法の例
脚注参考図書
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