信州大学
信州大学(しんしゅうだいがく、英語: Shinshu University)は、長野県松本市旭三丁目1番1号に本部を置く日本の国立大学。1873年創立、1949年大学設置。大学の略称は信大(しんだい)、信州大。信州は長野県の旧国名である信濃国に由来する。 概観大学全体新制大学としての信州大学は1949年(昭和24年)5月31日、以下の各学校を統合して設立された[広報 1]新制総合大学5校の1校である。
8学部と大学院6研究科を設置し、2017年5月時点、学部学生数9127人、大学院生数1903人、計11030人(うち外国人留学生317人)、教員数1156人[広報 1]。 繊維学部→詳細は「信州大学繊維学部」を参照
国内で唯一の学部である繊維学部を有している。2010年に100周年を迎えた[1]。信州はかつて、蚕の繭から採れる生糸の産地であった。1910年(明治43年)、当時の最先端科学技術を背景に、蚕糸に関する最初の高等教育機関、また長野県下初の国立学校として上田蚕糸専門学校が設立された。その後、繊維科学技術全般にわたる高等教育機関に発展し、1949年の学制改革により信州大学繊維学部として現在に至っている[広報 2]。化学・材料科学分野における世界屈指の学術機関であり、繊維に関する論文数は世界の10%弱を占め、そのうち「ファイバー工学」分野における論文数、および「ナノファイバー」分野における論文引用数で世界1位である(金翼水卓越教授)[2][広報 3][3][4]。 農学部1945年、前身の長野県立農林専門学校(農科・林科)の設立が認可され、1949年の信州大学設置に伴い同校は農学部(農学科・林学科)として新たに発足した。その後も学科名の変更・増設などを繰り返してきたが、1997年には3学科に統一され、2015年4月より3学科制を「農学生命科学科」1学科(4コース)に改組し、現在、学科は農学生命科学科のみとなった。本学部キャンパスは伊那キャンパス(南箕輪キャンパスから改称)と呼ばれ、国立大学法人の中では最も標高が高い場所に位置している。学生は1年次は全学教育機構(松本キャンパス)で共通教育を受け、2年次からは伊那キャンパスで講義や実験・実習などを受ける[広報 4]。 主なランキング
沿革(沿革節の主要な出典は公式サイト[10]) 年表
基礎データ象徴
所在地
組織学部・学科
研究科
学術研究院学部ごとに所属していた教員を一元的に管理するため2014年4月に設置。キャンパスが県内に広く分散していることもあって、教員の一元的な管理・運営が難しく、学内融合の阻害要因の一つになっていた[23]。
附属機関
教育・研究教育採択されているプログラム
研究COE形成プログラム
21世紀COEプログラム→「21世紀COEプログラム」も参照
グローバルCOEプログラム→「グローバルCOEプログラム」も参照
対外関係産学官連携学術研究・産学官連携推進機構(SUIRLO)学術研究・産学官連携推進機構( 大学発ベンチャー企業「信州大学発ベンチャー」を支援する制度を創設し、2018年6月に第一陣として10社・団体を認定した[26]。 各分野での連携サイバーセキュリティ分野で2018年9月、長野県警察、長野工業高等専門学校、民間企業のラックと協定を結んだ[27]。それに先立つ2018年1月には、長野市に本社を置く電算の社員が准教授を兼務するクロスアポイントメント制度によるサイバー防衛強化にも取り組んでいる[28]。 バイオミメティクス(生物模倣技術)について菱電商事と共同研究組織を2018年設立[29]。 2019年には、長野県内の高速道路の一部を運営する中日本高速道路(NEXCO中日本)八王子支社と観光振興などの協定を[30]、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と起業家支援の協定を[31]、長野県飯田市と工学部による部局協定を発展させた全学的な包括連携協定[32]を、それぞれ締結。2020年2月17日、三井住友信託銀行および起業支援会社2社(レジェンド・パートナーズ、NES)と起業家要請に向けた協定を結んだ[33]。 国内外の教育機関との協力
大学関係者と組織千曲会社団法人千曲会(ちくまかい)は、信州大学繊維学部・信州大学繊維学部専攻科・信州大学大学院繊維学研究科・信州大学院工学系研究科・上田蚕糸専門学校・上田繊維専門学校の卒業生によって構成される同窓会組織である。上田市をはじめ、全国に4つの支部を有する。 大学関係者一覧→「信州大学の人物一覧」を参照
キャンパス
1919年開校の旧制松本高等学校の校地・校舎は文理学部(現在の人文学部、経済学部、理学部)に継承され長く使用されたが、旭町地区へのキャンパス統合移転により1973年3月に廃止され同年に松本市に移管された。このように分散している様相から、ときに蛸足大学(タコ足大学)と揶揄されることもある。これまでの統合化の動きの中で一般教養は旭キャンパス(松本市)に集約されたが、学部・大学院教育は統合されず現在に至っている。学部の自立性が比較的高い。 信州大学には画像情報ネットワークシステム(SUNS)が設置されており、一般教養と教職課程の授業ではネットワークを用いた映像中継による遠隔講義が行われている。しかし、専門教育は現状各キャンパスにて個々に行われており、例えば共通分野も少なくない繊維-農間、繊維-工間の教育も遠隔講義は実施されていない。ITを用いたキャンパス間の有機的連携をどのように今後行っていくかが課題となっている。 専門教育における連携の現状に比べ、サークル活動などでの学生同士の連携は盛んであり、「オール信大」として活動するサークルでは、100km以上の距離を移動し、サークル活動に参加する学生の姿が見られる。旭キャンパスは、かつて旧日本陸軍松本歩兵第50連隊の駐屯地であった。キャンパスの内には、その名残として赤煉瓦の糧秣庫(現在は医学部資料室)が国の登録有形文化財に登録されている。 学生寮・学生自治学生寮信州大学における寮は以下の通りである。また、入寮は地理的な要素もあってか倍率が2-3倍と高いうえに家庭の経済状況をもとに選考されるため、収入金額(控除等を引く前の金額)が1,000万円を超える家庭の入寮は極めて困難であるとされる[37]。 松本キャンパス
長野キャンパス
上田キャンパス
伊那キャンパス
学生自治学生寮では、ほぼ全てが自治寮として運営されている(ただし、こまくさ寮と思誠女子寮には自治組織があるものの実質的には管理寮である。なお、こまくさ寮では(たとえ過年度生で満20歳に達していても)飲酒・喫煙はすべて禁止されている。)。例えば旧制松本高等学校からの寮である思誠寮には庶務部、生活部、炊事部、文化部の四委員会と、それを統括する総務委員会(総務委員長・副総務・対外総務・会計総務)が組織され、この総務委員会を筆頭に各部がそれぞれの担当を持ち、寮を運営している。また、委員会活動や特に寮予算に関しては半期ごとに方針・総括といった寮生全員での会議が行われ、特に寮予算を会計監査がチェックする機構を持つ。全国的には、このような自治組織を持つ寮が急速に減っている中で、高い自治能力を持つ学生寮が複数残っていることは比較的珍しく、信州大学の特徴の一つといえる。 寮自治意識の高さを物語るエピソードとしては、農学部キャンパス生協設立運動がある。昭和60年に農学部キャンパス内にあった食堂が経営不振のため突然閉鎖され寮食堂との統合案が示された。寮自治の精神から対案は学生自らが決めるべきと考えた中原寮生は、寮食堂とキャンパス内食堂の維持と、以前からの懸案事項であった書籍店の学内への設置案を示し運動を始めた。これが全学的な生協設立運動に発展し、農学部キャンパスへの生協食堂、書籍部の設立に至った。特筆すべきは、この運動が特定の政治思想・団体に関係することなく行われたことである。学生運動の盛期が既に過去のものとなっており、全国的に大学や寮の自治意識低下が既に始まっていた昭和60年代にあって、なお、全学を巻き込むような運動を行うパワーを寮が維持できていたことは、記録に留めておくべきであろう。しかし、近年、日本全国レベルで、自治意識の低下が見られる中、信州大学寮もその例に漏れず、存続の動向が気になる。各寮の連合体として、信州大学学生寮自治連合(信寮連)が存在したが、平成7年より活動を凍結している。一方で、寮長会議を定期的に開催し、学寮間の連絡を図る努力は重ねられている。 校歌課外活動学友会所属(スポーツ部会・文化部会)、サークル、その他団体の3組織に分かれて構成されている。活動成績は各ホームページ参照。 硬式野球部は関甲新学生野球連盟に加盟している。連盟発足年の1993年は1部に所属していたが翌年1994年秋季に1部で最下位となり入れ替え戦に負けた為2部に降格。その後は2部以下での優勝はあるが1部への昇格はできず、1部での優勝はまだ無い。 学園祭各キャンパスごとに名称がついている。以下の通りである。 松本キャンパス: 銀嶺祭は、かつて統一例大祭という名前で松本キャンパスで開催されていた学園祭。名称変更時期は不明。信州大学の本部が松本にあり、また1年生は全員松本キャンパスに所属しているということもあり、信州大学の学園祭の中では最大規模のものとなっている。基本的に自治会系の組織として運営されており、資金源も自治会費となっている。学生自治会消滅後も「学祭等運営費」として新入生から費用を募っている。開催内容はステージ企画、ゲスト公演、模擬店、教室展示、スポーツ大会(2024年度は中止)、委員企画など。かつては東日本大震災への寄付を目的としたチャリティーバザーが行われていたが、運営の都合により2023年に廃止となった。2020年のコロナウイルス蔓延により、2020年、2021年は開催が中止となった。2022年より再開、ゲストに「Aマッソ」「さらば青春の光」を招聘するなどして[39]、学園祭として完全復活を遂げた。
繊維学部所属の学生が中心となり運営を行っている。2016年の開催を最後に、2017年以降中止となっていたが、2023年度に復活。模擬店とステージのみの開催。サークルのみでなく、学科単位の出店が多いのが特徴。東雲祭オリジナルキャラクター「しののめ つむぐ」を起用し、PRを行っている[41]。
かつて、長野(教育)キャンパスで実施されていた学園祭。教育学部では3年生で教育実習が実施され、引継ぎが難しかったということもあり2016年を最後に消滅した。基本的に二日間開催、前・中・後夜祭も実施されていたが、委員の人数が開催ボーダーラインの20人を大幅に切り、12人となったため2015年に終了宣言を出した[43]。 宣言は後日撤回され、2015年、2016年の開催は決まったが、それ以降は継続されなかった。 まほろば祭が所有していた倉庫は教育学部の演劇サークル「おまつり研究会・レプリ館(通称おまレプ)」が所有しているが、コロナウイルス蔓延後にまほろば祭に関する引継ぎは消滅しており、かつての規模も不明である。(Twitterアカウントの投稿より、スポーツ大会と模擬店の実施は確認された。) 長野(工学)キャンパス: 工学部で開催される、長野(工学)キャンパスの学園祭。教育学部の学園祭が消滅したため、実質長野エリア全体の学園祭と言える。かつては工学部の学生自治団体として、工学部サークルのとりまとめを行っていた。 2020年のコロナのタイミングではオンライン開催でYouTubeなどを活用し、コロナ禍期間も継続して委員会活動を続けていた、信州大学唯一の学園祭となっている。2021年度もオンライン開催とし、YouTuber「ラムダ技術部」などともコラボしていた[45]。2022年度に模擬店以外の復活、2023年度には模擬店を含めた完全復活となっている。かつては2日間開催でかつ前夜祭、中夜祭も行っていた。2024年度には、かつて行われていた「オープンキャンパスとの同時開催」も復活している。企業協賛による収入が銀嶺祭と同程度に多い。開催内容は模擬店、スポーツ大会、ステージ、教室展示など。
農学部で開催される、伊那キャンパスの学園祭。基本的に、農学部の自治寮:中原寮(ちゅうげんりょう)の中原寮祭と同日に開催される。かつては中原寮祭のほうがメインといわれていた時期もあった。 近年では落葉松祭自体の規模も大きくなり、模擬店、ステージ、教室展示が行われている。教室展示では農学部らしさを全面に出し、動物の生体展示や植物などの展示もある。
信州大学松本キャンパスの前身となった学校の跡地にある、あがたの森公園にて開催される、学園祭の一つ。入学したばかりの一年生同士の交流を深めるため、一年生のみで学科ごとに模擬店を出店する。ステージ企画では松本キャンパスを中心に活動するサークルなどが演技を行う。
エリア放送ホワイトスペース特区に認定[広報 16]され、実験試験局による実証実験を実施[47]。エリア放送の制度化後は長野県初の地上一般放送局の免許を取得[48]、「信大キャンパス放送」としてワンセグ放送を実施[広報 17]してきたが、2018年3月31日廃止[広報 18]した。 構内に地上一般放送局3局を設置[49]していた。
脚注注釈
出典
広報資料・プレスリリースなど一次資料
規程
学生募集要項
関連項目
Wiki関係他プロジェクトリンク外部リンク
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