物質・材料研究機構
国立研究開発法人物質・材料研究機構(ぶっしつ・ざいりょうけんきゅうきこう、英: National Institute for Materials Science、略称: NIMS)は、日本における物質・材料の基礎・基盤的研究開発および重点研究開発などを総合的に行う国立研究開発法人。本部は茨城県つくば市に置かれる。理事長は宝野和博。 2001年4月に旧科学技術庁所管の2つの国立研究所である金属材料技術研究所と無機材質研究所が合併して発足。2016年10月、理化学研究所、産業技術総合研究所とともに特定国立研究開発法人に移行した[3]。 研究方針環境、エネルギー、資源などに関する 地球規模の問題解決のための物質・材料科学技術 ミッション
沿革
研究組織(第4期 2016-)機能性材料研究拠点
エネルギー・環境材料研究拠点
磁性・スピントロニクス材料研究拠点
構造材料研究拠点
国際ナノアーキテクトニクス研究拠点 (MANA)
先端材料解析研究拠点
統合型材料開発・情報基盤部門 (MaDIS)
技術開発・共用部門
組織(第3期 2011-2016)
MANA文部科学省の世界トップレベル国際研究拠点形成促進プログラム(WPIプログラム)で支援育成されたWPI拠点の一つ。2007年に採択された第一期5拠点中、独立行政法人をホスト機関として唯一採択された。残りの4機関は全てホスト機関が大学(東京大学、京都大学、東北大学、大阪大学)。現在、WPIプログラムの支援による補助期間中、あるいは、育成終了したWPI拠点は16拠点に上るが、大学以外に設置された例はMANAだけである。 MANAのWPIプログラムによる補助期間は2017年に終了し、WPIアカデミー会員拠点(2017年ー)に認定された。次世代ナノ科学技術の基礎研究センターとして、以下の3分野でナノテクを活用した革新的材料の創製に挑戦している。
また、組織の中でも国際化を特に強く意識しており、研究者の約半数が海外出身である。さらに、英語を公用語化して事務書類も英語化することで、外国人研究者が快適に研究に打ち込めるような環境を構築するという方針の下、英会話が可能な事務職員を多く配置しているのも特徴である。この体制は2003年採択の戦略的研究拠点プログラム「若手国際イノベーション特区」により設立されたICYS(International Center for Young Scientists; 若手国際研究センター)により培われたものである。 事業所茨城県つくば市を中心に複数の事業所があり、事業所はその所在地名を冠に通称“○○地区(サイト)”と呼ばれている。 つくば市 兵庫県 海外連携オフィス このうちつくば市の3地区が主な研究拠点で、千現地区が本部となっている。並木地区にはMANAがあり、桜地区には世界最高レベルの強磁場施設がある。また兵庫県のSPring-8内には専用ビームライン「BL15XU (WEBRAM)」を持つ。 クリスマスイルミネーション1993年(平成5年)より、毎年クリスマスに地元小学校からデザインを公募したイルミネーションを飾り、地域交流のひとつとなっていたが、2008年(平成20年)の実施を最後に終了した。 クリープ試験世界最長試験記録1969年(昭和44年)6月19日に開始したクリープ試験が、2011年(平成23年)2月27日に試験開始からの総試験日数が14,853日間に到達し、世界最長クリープ試験データの記録を更新した。 2014年10月1日に1001MHz (23.5テスラ)の当時世界記録、その後2015年に1020MHz (24.0テスラ)を達成している。 主要人物
脚注
外部リンク
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