北信地方
北信地方(ほくしんちほう)とは、長野県の北部を指す。地方中心地は長野市。 概要長野盆地の俗称から善光寺平(ぜんこうじだいら)と呼ばれたり、北信州(きたしんしゅう)や北信濃(きたしなの)とも呼ばれることも多い。郡名を取る場合には、長野市が属していた上水内郡から水内地方(みのちちほう)と呼ばれる。 明治初期までの水内郡・高井郡・更級郡・埴科郡の4郡がこれに相当するが、位置や気候の面から北安曇郡(大町市や白馬村などの北アルプス地域)を含め「長野県北部」とすることもある。 長野県の大半は内陸性気候の地域であるのに対して、北信地方は概ね日本海側に属する。栄村等の奥信濃は日本屈指の豪雪地帯(一部地域は特別豪雪地帯)として有名であり、中でも特に、新潟県上越地方や中越地方(十日町市・津南町)との繋がりが深く、夏には上越地方へ海水浴に行く人も多い。 冬にはスキー場への来客も多いと同時に、温泉も多く抱えている。太平洋側の東京湾沿岸から日本海側へ行く際に、日本海側では最寄りの観光地域でもある。 1998年の長野オリンピックの会場施設は、軽井沢町と白馬村を除いて、全てが北信地方にある。 自然地理気候豪雪地帯は日本海側気候、それ以外の地域は中央高地式気候を呈している。寒冷な気候を利用して、スキー場も密集しており、農業ではリンゴやソバの生産が多い。ソバの産地としては、長野郊外の戸隠や、千曲市の更科が有名である。 長野市は全国の都道府県庁所在地中において年間降水量が最少のグループに属し、その乾燥した気候を利用して善光寺平とその周辺部では、上記のリンゴ以外にも果樹栽培が盛んである。[1] 千曲川の下流域でもあるため、千曲川沿いの地域の標高は長野県内では比較的低く、標高400m以下の地域もある。 地形
地域地域別特徴※ 所属自治体は各地域のページを参照すること。 大きく分けて、長野地域・北信地域の2つのエリアに分かれる。ただし、気象区分は、北アルプス地域を含めて「長野県北部」として区分されている。
都市雇用圏(10% 通勤圏)の変遷2010年国勢調査の基準では長野市を中心都市とした4市4町3村で都市雇用圏を構成し、2015年の人口は589,549人である[2][3]。一般的な都市圏の定義については都市圏を参照のこと。
都市圏(国土交通省)国土交通省が基準として定めている都市圏では以下の市町村が含まれる(2000年現在)。
都市圏(民力)朝日新聞社発行の「民力」で定義されている都市圏は以下の通り(2015年現在)。
昼夜間人口比2020年国勢調査によれば、昼夜間人口比が100%を超え、流入超過となっている自治体は長野市(102.95%)、飯山市(100.00%)、坂城町(107.31%)となっている。 生活圏間流動国土交通省の「全国幹線旅客純流動調査」(第6回、2015年度)の生活圏間流動において、長野を出発地とする目的地は以下のようになっている。ただし、同調査では同じ都道府県内の生活圏へのデータがないため、それらを除く。
交通交通史江戸時代には北国街道(北陸道)の沿線であった。尚、中山道は追分宿(佐久地方)から下諏訪宿(南信地方)に至るため、北信地方は中山道沿線ではなく、北国街道沿線となっている。 鉄道主な道路
空港松本空港(信州まつもと空港)(松本市と塩尻市に跨がる)が最寄りの空港であるが、定期便としては国内線の新千歳空港、福岡空港往復があるのみで利便性に乏しい(2007年現在)。 国際線が就航する富山空港(富山市)、新潟空港(新潟市)も距離は比較的近い。 タクシー
関連項目脚注
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