丸山和也
丸山 和也(まるやま かずや、1946年〈昭和21年〉1月23日 - )は、日本の元政治家、元法務官僚、弁護士(登録番号:13673、第一東京弁護士会)、タレント、演歌歌手。自由民主党所属の前参議院議員(2期)。弁護士法人丸山総合法律事務所代表。 来歴・ 人物兵庫県揖保郡新宮町(現たつの市)出身。現在、東京都在住。A型。身長166cm。家族は妻と長女。 1969年に早稲田大学法学部を卒業。国家公務員上級甲種試験に合格し、法務省職員となる。1970年に司法試験に合格。1976年4月にはワシントン大学ロースクールに入学。卒業後、ロサンゼルスの法律事務所に3年間勤務。1980年に日本に帰国。 学生時代は新聞奨学生を2年務めた。 地方出身なので東京に出てみたくなり、とりあえず早稲田大学を受験したら合格。また、3回目の受験で司法試験に合格した。趣味は、座禅・寒中水泳・滝行・ランニング・温泉入浴。特に水泳は都内の川を朝早く泳ぐほどの水泳好き[1]。 弁護士として弁護士としては、企業間の紛争・交渉等を中心とした国際法務を得意とする他、個人の法律問題にも幅広く取り組む。特許事務も手がける。 元大相撲力士の大勇武が師匠だった芝田山親方(元横綱大乃国)から暴力の上引退を強要されたとして、芝田山親方および日本相撲協会を提訴した際には、大勇武側の代理人を務めた[2]。 タレント活動テレビに出始めたきっかけは、汚い服装で歩いていたら警察官に職務質問され、職業を聞かれて「弁護士」と答えたら、「そんな弁護士がいるか!」と言われたというエピソードが、芸能界に伝わったこと[3]。阿部寛出演の日本テレビ系ドラマ『最後の弁護人』にも出演。 2000年から日本テレビ系の『行列のできる法律相談所』に出演。弁護士の中でも法律の理論に囚われることなく、道徳心や倫理観を重んじた見解を出すことによって広く知られるようになる。2005年6月26日の同番組において、『24時間テレビ28』(同年8月27日・28日放送)のチャリティーマラソンランナーになることが発表された。番組生放送中の8月28日20時43分に目標の100kmを完走した[注 1]。日本武道館までのゴール700m手前からは長女が伴走している。この当時、丸山は59歳であり、24時間マラソンの最高齢ランナーであったが、2007年には当時66歳の萩本欽一が、さらに2011年には当時70歳の徳光和夫が、最高齢記録を塗り替えた[注 2]。 2006年1月18日に『浪漫-さらば昨日よ-』(作詞:荒木とよひさ、作曲:Face 2 fAKE)でCDデビュー、歌手名「弁護士 丸山和也」として発売。1月30日付けのオリコンシングルチャートで総合34位、演歌・歌謡部門2位で初登場。60歳以上の新人デビューシングルとしては史上初めて、同チャートで初登場トップ40入りを果たした[注 3]。 2006年にはゲーム『逆転裁判』シリーズにおけるイメージキャラクターとして起用された(ゲーム中への登場ではなく、CMなどの宣伝活動)。 国会議員として2007年4月8日投票の東京都知事選挙に立候補のための書類を入手し、一時は動向が注目されたものの、立候補せず。 同年7月の第21回参議院議員通常選挙に、自由民主党公認で比例区で出馬し、270,754票を獲得し、自民党内では4位で初当選。この参院選への出馬で、出演していた「行列のできる法律相談所」を2007年6月から一時降板。議員活動との兼ね合いは困難となることから、そのまま降板する事も検討されたが、番組には欠かせない存在であり、今後は準レギュラーとして不定期で出演することになった。 2011年10月11日、自民党大阪府連会長であった谷川秀善参議院議員より、2011年11月27日投票の大阪府知事選挙への出馬を打診される。10月28日に出馬の意向を伝えるものの、同党大阪府連がすでに倉田薫の支援を決定していたこともあり、11月1日に不出馬を宣言[4]。 2013年7月の第23回参議院議員通常選挙に、自由民主党公認で比例区で出馬し、153,303票を獲得し、自民党内では14位で2度目の当選[5]。 2019年7月の第25回参議院議員通常選挙に、自由民主党公認で比例区で出馬したが[6]、58,587票と票を大きく減らし落選した。同年、旭日重光章受章[7]。 訴訟トラブル
政治活動自民党の改革
人権関連
選択的夫婦別姓制度
STAP細胞問題への対応研究不正行為を行った小保方晴子によるSTAP細胞再現実験について、国を挙げてのサポート体制を築いたうえでの検証実験をすべきと政府、文部科学省などに申し入れた。また、「STAP細胞の財産的価値を日本の知財の輝ける成果として、世界に挑戦してゆくことこそが望まれている。」と述べた[16]。 問題発言憲法審査会における発言2016年2月17日、参議院の憲法審査会において、以下の発言を行った[17][18]。 →「アメリカ合衆国51番目の州」も参照
これが暴言だと批判を浴び、丸山は発言を撤回し[19]、参院憲法審委員を辞任した[20]。他方で「人種差別の意図はまったくない。批判されることは不条理で残念だ」と、また「『黒人への人種差別を乗り越えて自己変革を遂げた米国への尊敬の念』がほとばしった言葉が、どうして人種差別の言葉になるのか。驚きだ」と弁明した[21]。 他方、アメリカのCNNは、丸山が「黒人奴隷の血統」と発言したとして、「日本のトランプ?」と報じている[22]。 2016年2月18日、郡司彰、小川敏夫、風間直樹、又市征治ら14議員共同提案による「議員丸山和也君の議員辞職勧告に関する決議案」が参議院に提出された。決議案は「丸山和也君は二月十七日の憲法審査会において、米国大統領に対して人種差別を含む誹謗発言をした」「発言は、わが国にとって重要な外交関係である日米間の信頼を大きく損ねるのみならず、人類普遍の原理である基本的人権を蔑ろにするものであり、決して看過できない」との理由で辞職を勧告するものであった。[23] 所属会派の自由民主党は、本人が発言を撤回していることを理由に対案を出すことなく決議案の審議を拒否したが、信濃毎日新聞と福井新聞が社説で発言問題を与党のおごりと評価する[24] など批判は止まらず、5月11日参院憲法審査会は丸山発言のうち「奴隷」など2カ所の計20文字を議事録削除[25] することで問題を終結させ、決議案の審議は未了となった。[26] なお、オバマの父であるバラク・オバマ・シニアは黒人だが、ケニアからの外国人留学生であり、米国における奴隷制度とは無関係である。母のアン・ダナムは白人だが、系図会社Ancestry.com の2012年の発表によると、先祖のひとりが黒人奴隷である[27]。また、移民の家系がアメリカ大統領になるには、所謂“三代前”からの市民権保持が必要になる(ハワイ州市民はこれにより大統領にはなれない)。 「脳がおかしい」発言2017年10月19日、衆院選に岩手3区から出馬している自民党候補者(藤原崇)の個人演説会で応援弁士として演壇に立った丸山が、相手候補に投票する有権者を「認知症と言ったら怒られるけど、判断力、脳がおかしいとしか言えない」と発言し、問題となった[28][29]。岩手3区にはほかに小沢一郎が立候補しており、小沢の事務所は「(丸山の発言は)岩手県の全有権者を愚弄するものであり、到底許しがたい」と批判した[29]。丸山は演説会の後、「言い過ぎたかもしれない」と釈明した[28]。 経歴
出演作品テレビ番組
ラジオ番組
CMCD
書籍
WEBドラマ
脚注注釈
出典
関連項目
外部リンク
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