株式会社小学館(しょうがくかん)は、東京都千代田区一ツ橋にある日本の総合出版社。系列会社グループの通称「一ツ橋グループ」の中核的存在である[4]。
社名は創設時に小学生向けの教育図書出版を主たる業務としていたことに由来する。特に学年別学習雑誌は長らく小学館の顔的存在として刊行され続けてきたが、「出版不況」や児童の減少と嗜好の多様化のあおりを受け、2000年代から2010年代にかけて相次いで休刊され、2017年以降、月1回発売されているのは『小学一年生』のみとなっている。1926年に娯楽誌出版部門を集英社として独立させたが、太平洋戦争後は娯楽図書出版に再進出し、総合出版社へ発展した。
沿革
小学館ビル
3代目本社屋は「小学館ビル」と呼ばれ、1967年1月に完成。地上9階、地下3階建ての鉄筋コンクリート構造で、設計は日建設計、建設は竹中工務店が担当[17] した。当初は屋上に駐車場を有し地上からエレベータで運ばれる構造でもあった。1965年に『オバケのQ太郎』(藤子不二雄)のアニメ化される際には放送するTBSをはじめグッズの売り上げを疑問視されたため、小学館では業者を介さずに行ったが、アニメのヒットにより巨額の商品化収入はマージンを取られること無く小学館へ入った。[要出典]「小学館ビル」はこの利益を元に建設したことから「オバQビル」とも呼ばれた[18][19]。東日本大震災を機に耐震強度の見直しで建て替えが決定。2013年9月から取り壊しが行われたが、直前の8月9日に取り壊しを惜しんで漫画家25人が白山通りに面した1階応接ロビーの壁面や窓ガラスに落書きを行った[8]。その後、落書きの一般公開が決定し、8月22日に漫画家84人が地下1階の通路も加える形で更なる落書きをした上で、8月24日・25日に落書きされた場所が一般に開放され、約8000人が来場した[20]。来場できなかった人にも配慮し、公式サイトでも公開されている[21]。
4代目本社屋も「小学館ビル」の名称で、2014年3月1日着工、2016年9月30日竣工。地上10階、地下2階建て、鉄骨鉄筋コンクリート造(地上)、鉄筋コンクリート造(地下)。地上1階と地下1階の中間階に免震装置を設置した中間免震構造を採用している[22]。2016年11月7日にオープンした。
小学館ビル完成までの間、200メートルほど南に位置する住友商事竹橋ビル(パレスサイドビルディング向かい)を仮本社としていた(住所上は同じ一ツ橋)。
社歌
- 1963年(昭和38年)に創立40周年記念事業として社内で歌詞を公募したが、入選作が無かったため谷川俊太郎に作詞、いずみたくに作曲を依頼してボニージャックスが歌唱するソノシートが作られた。B面にはサトウハチロー作詞、團伊玖磨作曲、いずみたく編曲の「小学館 学習雑誌の歌」が収録されている。
- 2010年(平成22年)元日の新聞一面広告では「0から、未来へ。」のキャッチコピーで「0のマーチ」の歌詞と楽譜が紹介された。
決算
小学館[注 1]
決算期(期間)
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売上高
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営業利益
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経常利益
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税引前当期利益
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当期純利益
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第86期(2023年3月1日 - 2024年2月29日)
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1087億7800万円
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48億6700万円
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21億4200万円
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第85期(2022年3月1日 - 2023年2月28日)
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1084億7100万円
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73億0100万円
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61億6200万円
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第84期(2021年3月1日 - 2022年2月28日)
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1057億2100万円
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89億4500万円
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59億9500万円
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第83期(2020年3月1日 - 2021年2月28日)
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943億1600万円
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72億4600万円
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56億7300万円
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第82期(2019年3月1日 - 2020年2月29日)
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977億4700万円
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55億7700万円
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39億2600万円
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第81期(2018年3月1日 - 2019年2月28日)
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970億5200万円
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43億9800万円
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35億1800万円
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第80期(2017年3月1日 - 2018年2月28日)
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945億6200万円
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3億1300万円
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▲5億7200万円
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第79期(2016年3月1日 - 2017年2月28日)
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973億0900万円
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▲9億3400万円
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▲8億1300万円
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第78期(2015年3月1日 - 2016年2月29日)
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956億0200万円
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▲8億9400万円
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▲30億5200万円
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第77期(2014年3月1日 - 2015年2月28日)
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1024億9100万円
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6億3700万円
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1億8700万円
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第76期(2013年3月1日 - 2014年2月28日)
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1025億5000万円
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7億3600万円
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4億6300万円
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第75期(2012年3月1日 - 2013年2月28日)
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1064億6600万円
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16億4900万円
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12億8200万円
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第74期(2011年3月1日 - 2012年2月29日)
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1079億9100万円
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17億4400万円
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▲1億4400万円
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第73期(2010年3月1日 - 2011年2月28日)
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1111億1300万円
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▲6億7900万円
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▲25億6200万円
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第72期(2009年3月1日 - 2010年2月28日)
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1177億2100万円
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▲37億9100万円
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▲18億0200万円
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▲44億9300万円
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第71期(2008年3月1日 - 2009年2月28日)
|
1275億4100万円
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▲75億7700万円
|
▲63億7000万円
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|
▲63億7000万円
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第70期(2007年3月1日 - 2008年2月29日)
|
1413億4400万円
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▲11億9900万円
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9億6300万円
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15億2900万円
|
2億9300万円
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第69期(2006年3月1日 - 2007年2月28日)
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1469億5100万円
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46億6900万円
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21億2300万円
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第68期(2005年3月1日 - 2006年2月28日)
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1481億5700万円
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41億2700万円
|
42億3900万円
|
19億8500万円
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第67期(2004年3月1日 - 2005年2月28日)
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1545億4400万円
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54億8500万円
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54億2200万円
|
23億0300万円
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第66期(2003年3月1日 - 2004年2月29日)
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1502億5600万円
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39億5800万円
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17億8700万円
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第65期(2002年3月1日 - 2003年2月28日)
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1519億円
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16億1400万円
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▲4億4000万円
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第64期(2001年3月1日 - 2002年2月28日)
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1582億円
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▲9億0800万円
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ギャラリー
雑誌
男性コミック誌
女性コミック誌
児童・学習誌
教育誌
- 新幼児と保育(奇数月2日発売、2021年12月28日発売の2/3月号から年4回刊に刊行形態を変更[24])
- 教育技術
- 教育技術小一小二(2022年1月15日発売の2/3月号から紙の雑誌からWebサイトへ刊行形態を変更[24])
- 教育技術小三小四(同上)
- 教育技術小五小六(同上)
- 総合教育技術(2022年1月15日発売の2/3月号から年4回刊に刊行形態を変更[24])
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- 小学館版学習まんが世界の歴史
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辞典・事典
図鑑
電子知育玩具用ソフト
ゲーム
漫画表現の特色
| この節には独自研究が含まれているおそれがあります。 問題箇所を検証し出典を追加して、記事の改善にご協力ください。議論はノートを参照してください。(2023年11月) |
小学館が版元である漫画の台詞には、全ての男性向け雑誌に掲載された娯楽漫画[注 2]も含めて句読点(「。」「、」)が用いられている。これは、『小学一年生』をはじめとする学年別学習誌は当初、教育漫画だけだったが、後から始めた少年少女向け娯楽漫画にまで句読点を用いられていた名残である。ただし、殆どの少女・女性向け雑誌に掲載された娯楽漫画[注 3]は句読点を用いられていない。ただし 、児童向け少年漫画雑誌である『月刊コロコロコミック』の増刊に該たる『コロコロアニキ』を除いた青年・女性向け雑誌にはルビは用いられていない。なお、小学館以外のすべての出版社では、一部の出版社における教育漫画のみで句読点を使用しており、娯楽漫画は句読点を用いられていない。
また、小学館のみが漫画で使用される標準フォントが他社のものと異なる。これは、2008年以降に他社が使用している標準フォントから変更したものである。
関連会社・団体
日本国内
日本国外
加盟団体
日本書籍出版協会、日本雑誌協会、日本出版インフラセンター、辞典協会、出版文化国際交流会、全国出版協会、日本出版クラブ、読書推進運動協議会、国際児童図書評議会、コミック出版社の会、日本電子出版協会、デジタル出版者連盟、日本オーディオブック協議会、日本映像ソフト協会、日本アドバタイザーズ協会、日本雑誌広告協会、日本ABC協会、日本インタラクティブ広告協会など
テレビ番組
脚注
注釈
出典
関連項目
外部リンク
ウィキメディア・コモンズには、
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