よふかしのうた
|
![](//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/c/c5/Yofukashi_no_Uta_logo.svg/300px-Yofukashi_no_Uta_logo.svg.png)
テレビアニメのロゴ。 |
ジャンル
|
少年漫画、ラブコメ、バトル
|
漫画
|
作者
|
コトヤマ
|
出版社
|
小学館
|
掲載誌
|
週刊少年サンデー
|
レーベル
|
少年サンデーコミックス
|
発表号
|
2019年39号 - 2024年9号
|
発表期間
|
2019年8月28日 - 2024年1月24日
|
巻数
|
全20巻
|
話数
|
全200話
|
アニメ
|
原作
|
コトヤマ
|
監督
|
板村智幸
|
シリーズディレクター
|
宮西哲也(チーフディレクター)
|
シリーズ構成
|
横手美智子
|
脚本
|
横手美智子
|
キャラクターデザイン
|
佐川遥
|
音楽
|
出羽良彰
|
アニメーション制作
|
ライデンフィルム
|
製作
|
「よふかしのうた」製作委員会
|
放送局
|
フジテレビほか
|
放送期間
|
第1期:2022年7月8日 - 9月30日
|
話数
|
第1期:全13話
|
テンプレート - ノート
|
プロジェクト
|
漫画・アニメ
|
ポータル
|
漫画・アニメ
|
『よふかしのうた』は、コトヤマによる日本の漫画作品。『週刊少年サンデー』(小学館)にて、2019年39号から2024年9号まで連載された[1][2]。2023年6月時点で電子版を含む累計発行部数は250万部を突破している[3]。
タイトルはヒップホップ・ユニット、Creepy Nutsの楽曲「よふかしのうた」に由来し、コミックス第1巻が発売された際には同楽曲を使用したコラボPVが公開された[4]。また、同楽曲はテレビアニメの第1期エンディングテーマとして使用された[5]。
あらすじ
中学2年生の夜守コウは、告白してきた女子をふったことが原因で彼女の友達に責められ、何もかもが嫌になり不登校になっていた。ある日、不眠症になっているコウは、初めて誰にも言わずに深夜に一人で外に出る。
昼間とは違う「誰もいない世界」に心地よさを感じる中、コウは吸血鬼である七草ナズナと出会い、ナズナに血を吸われてしまう。だが、血を吸われても吸血鬼になるわけではないと言う。コウは吸血鬼になりたいと頼むが、それには『吸血鬼に恋をする』ことが必要だった。
こうして、コウは『ナズナに恋する』ために毎日夜ふかしをして、ナズナや吸血鬼たちと交流することになるのであった。
登場人物
声の項はテレビアニメ版の声優。
主要人物
- 夜守 コウ(やもり コウ)
- 声 - 佐藤元[6]、千本木彩花(9歳)
- 本作の主人公。中学2年生[7]。14歳[8]。告白してきた女子をふったことが原因で彼女の友達に責められ、何もかもが嫌になり、不登校になる[9]。以来、不眠症に悩まされていた。
- ある日、初めて一人で夜に外出した際、吸血鬼の七草ナズナに出会う。吸血鬼を好きになり、血を吸われることで吸血鬼になれると知ったコウは、彼女に恋をして吸血鬼になることを目指す。
- 吸血鬼になりたい理由は「夜が好き」という漠然なものであり、コウ自身もただ吸血鬼になって自由に過ごしたいと思ったため[10]。
- 特技は寝たふり[11]。14年間初恋すらしていない[12]。
- 趣味らしい趣味を持っていないと自身では語っているが、中古のスニーカー集めが好き[13]。
- 両親は離婚しており、母親と二人の母子家庭[14]。母親は水商売のため夜は留守にしている。誕生日は8月28日。ナズナ曰く、血は美味しい[15]。
- 七草 ナズナ(ななくさ ナズナ)
- 声 - 雨宮天[6]
- 本作のヒロイン。自由奔放に夜の世界を生きる吸血鬼の女性。見た目はコウより少し年上の少女。眷属は作らない主義[16]。コウからは「ナズナちゃん」と呼ばれる[17]。携帯電話は持っていない。コウに夜の遊び方を教えると言いつつも、実は全然知らない[18]。普段着の格好は動きやすいからそうしている[19]。
- 吸血鬼の特性に加えて後述の彼女独自の事情もあり、外見年齢と実年齢は一致していない。吸血鬼としてはまだ若いほうらしい。
- 下ネタが好きでコウをしょっちゅうからかうが、自分の恋愛話になると照れてしどろもどろになってしまう[20]。
- コウの血の美味さに感動し、今後もコウの血を吸うようになる。ビール好き[21]。年齢はおそらく30から40前後[22]。
- 当初、吸血鬼になった時の記憶がないと語っていた[23]が、のちに看護師だった吸血鬼、七草ハルと人間の男性との間に生まれたことが判明。つまり、他の吸血鬼に血を吸われて吸血鬼化したのではなく生まれつきの吸血鬼であり、これはかなりレアなケースであるらしい。また、通常の人間と同様、出産によって生まれているが、生まれてほんの数年後、ハルの眷属でナズナの育ての親となったカブラと初めて会った時点で、すでにハルとそっくりの今と変わらない外見だった。ただし、まだ当時は言葉も知らず、中身は赤ん坊の状態であった。カブラによると、両親ともに既に故人である。
- 朝井 アキラ(あさい アキラ)
- 声 - 花守ゆみり[24]
- コウの幼馴染。中学2年生の女子。コウにとっては貴重な「友達」と呼べる存在。眠れずに街を歩いていた時にコウと再会し、ナズナとも知り合う。2人の関係を知り応援している[25]。誕生日は5月3日。
- 早起きで朝の4時に散歩をしてから登校している[26]。
- コウが吸血鬼になるのは別に構わないと思っており、吸血衝動によって暴走した吸血鬼の一件から、あんな風にコウがなってほしくないという思いから、吸血鬼になったら最初に血を吸わせてあげると約束する[27]。
吸血鬼
- 桔梗 セリ(ききょう セリ)
- 声 - 戸松遥[28]
- ナズナの知り合いの吸血鬼。ギャルっぽい女子高生の格好をしており、自称「恋愛マスター」。ナズナとはよく喧嘩をしている。
- 元人間[29]。
- 平田 ニコ(ひらた ニコ)
- 声 - 喜多村英梨[30]
- ナズナの知り合いの吸血鬼。外見はナズナたちより若干年上に見える。吸血鬼の存在に詳しい「人間」を増やさないため、コウを吸血鬼にしようとする。眷属を増やすため、人間にモテやすい振る舞いが得意。人間の世界での職業は夜間学校の教師で、パンツスーツは教師としての仕事着。
- 趣味は恋バナ[31]。
- 眷属は5人[32]。
- 本田 カブラ(ほんだ カブラ)
- 声 - 伊藤静[30]
- ナズナの知り合いの吸血鬼。人間だった時は病弱で入退院を繰り返していたが、担当の看護師だった七草ハルによって吸血鬼にされる。その後、ハルから娘のナズナを託され、彼女の育ての親となる。
- 人間の世界で看護師として働いている[33]。
- 他の吸血鬼の眷属候補を奪うのが好き[34]。
- 勤めている病院で、立ち入り禁止の部屋の前に出る噂の幽霊の正体[35]。
- 眷属は7人[36]。
- 小繁縷 ミドリ(こはこべ ミドリ)
- 声 - 大空直美[30]
- ナズナの知り合いの吸血鬼。外見は高校生ぐらいで、いわゆる「カワイイ系」の外見。
- 人間の世界ではメイド喫茶「う゛ぁんぷ」で働いており、「みどり」という名前で人気ナンバーワンのポジションを誇っている[37]。
- 童貞をこじらせている人がターゲット[38]。
- 眷属は1人[39]。
- 蘿蔔 ハツカ(すずしろ ハツカ)
- 声 - 和氣あず未[30]
- ナズナの知り合いの吸血鬼。一人称は「僕」。ナズナのことを「七草さん」と呼んでいる。。
- 眷属は3人(男性1人、女性2人)[40]。その3人はハツカがいないと生きていけないような精神状態を作って眷属にしている[41]。
- 女装は似合うからやっており、その方が男女ウケが良いため行っている[42]。
- 女性のような出で立ちのため男性であることに驚かれることが多い[43]。実際に銭湯で裸になった際に男であったため、マヒルやあっくんにも驚かれた[44]。
- 元人間[45]。
- 七草 ハル(ななくさ ハル)
- カブラを眷属にした吸血鬼で、ナズナの産みの親。故人。生前は病院で看護婦として働いており、カブラとも病院で出会った。喫煙者で、外見はナズナにそっくりであった。星見キクとともに人間に戻る方法を探していた。
- アザミ
- 吸血鬼。ヤクザの下っ端で、星見キクの眷属。星見キクのことは「姐さん」と呼び、彼女の眷属の後処理などをしている。
- ススキ
- 吸血鬼。武道にすぐれ、吸血鬼の特性も使いこなしてきわめて高い戦闘力を誇る。そのせいか、自分より弱い者を見下す傾向がある一方で、自分より強い者の言うことはよく聞く。星見キクが眷属を増やし続けていることに危機感を覚え、彼女のことを探ろうと鶯アンコに接触する。半吸血鬼のコウに負けたことをきっかけにコウを慕い、「ぴっぴ」という謎のあだ名で呼ぶ。
- 星見キク(ほしみ キク)
- 女性吸血鬼。マヒルとはBARで知り合い、話すようになった[46]マヒルを眷属にするつもりではなく、吸血鬼であることも黙っていたがコウから吸血鬼の匂いがしたことから、マヒルに自分が吸血鬼であることを告白した[47]。
- 鶯餡子の家族を崩壊させた張本人。少なくとも十六世紀ごろから生きており、何百人と無闇に眷属を増やし続けてきた。
- 現在はマヒルを眷属候補としている。異常な眷属の数をはじめ、行動に少し不可解なところがある。それは、人間に戻ろうとしているからと思われる。
- 眷属は50人ほど[48]。
- 秋山 昭人(あきやま あきひと)
- 声 - 吉野裕行[5]
- 通称「あっくん」。一度失恋し、その後桔梗セリと出会う。セリと交流していくうちに次第に病んでストーカーとなり、セリに殺されそうになる。しかしコウとナズナの助けを借りながら晴れてセリの眷属となる。コウからは原作では「メンヘラさん」、アニメでは「ダル男さん」と呼ばれている。
- 人間だったころの癖で視力が良くなっても眼鏡をかけており、それが弱点となっている[49]。
- 七草ハルカ(ななくさ ハルカ)
- 七草ハルの眷属。元々は関東に住んでおり、現在は北海道在住。ハルを共通点にハルを知るカブラと仲良くなる。
人間
- 夕 真昼(せき まひる)
- 声 - 小野賢章[5]
- アキラと同じくコウの幼馴染。成績も運動神経もよくクラスの人気者。家は花屋[50]。性格は明るいが、それは元々ではなく、兄の夕正午が事故死してからそのような性格になった。やがて、星見キクと行動を共にするようになる。
- 遅刻や授業中に寝ることが増えて教師に心配されている[51]。
- 白河 清澄(しらかわ きよすみ)
- 声 - 日笠陽子[5]
- 出版社に勤めるOL。コウに吸血鬼にすることを約束される。
- 鶯 餡子(うぐいす あんこ)
- 声 - 沢城みゆき[52]
- 本名、目代キョウコ。28歳。喫煙者[53]。。酒に弱い。眼鏡をかけ、どこか疲れたような雰囲気を漂わせた女性。私立探偵をしている[54]。
- 吸血鬼は人にとって悪だから、という理由から吸血鬼を否定している[55]。
- 高校生の時、ナズナと短期間だが友人のような関係だったことがあり、それをきっかけに吸血鬼の存在を知る。その直後、吸血鬼によって家庭を崩壊させられたことから吸血鬼を恨んでおり、高校中退後は探偵をしながら吸血鬼の捜査と殺害を続けていた。だが再会したナズナやコウと戦った後「吸血鬼を全滅させる」という目標を諦めた。その後はナズナやコウと行動を共にすることが多い。
- 夜守ケイ(やもり ケイ)
- コウの母親。二十歳の時に結婚し出産するも離婚し、シングルマザー。水商売で毎日朝帰り。コウのことは放任している。
設定
- 吸血鬼
- 通常人間の外観をした存在で、吸血による食事、眷属を作ることを目標としている。死ぬことはないが負傷したことによる痛みは感じる。またその傷は血を取り込むことによって回復する。
- 吸血鬼は血を10年吸わなければ死ぬとされている[56]。
- 眷属
- 吸血鬼に恋をした人間が、その吸血鬼に血を吸われることで吸われた人間は眷属(吸血鬼)となる。ただ、恋をしたということは年月が過ぎるとともに忘れ去られる。また普通に考えると吸血鬼は全てもともと誰かの眷属であると思われるかもしれないが、ナズナのように通常の人間と同様、出産するケースもある。
- 吸血
- 本作品における吸血は「食事」である。つまり血は食料であり、吸血鬼は定期的に血を飲む必要がある。
- 恋
- 人間は吸血鬼に恋をすることで眷属となるが、それは性欲ではない。また、吸血鬼が人間に恋をし、恋をした吸血鬼が好きな人間の血を吸うと「人間側が死ぬ」、「吸血鬼が死ぬ」もしくは「人間・吸血鬼両方死」という結果となる。ただ通常本能的に吸血鬼自身は恋をせず、恋をさせるゲームをさせている感覚で過ごしている。
- 半吸血鬼
- 半分人間・半分吸血鬼という状態で、鶯餡子によればそれは「痛みと流血」が必要、もしくは感情の爆発などで発生するとされる。すると傷の回復・吸血鬼並みの身体能力・スリ抜けといったことも可能となる。また半吸血鬼になる現象は「半吸血鬼化」とされる。鶯アンコは「連続して半吸血鬼化を行うと実際に吸血鬼になる可能性もある」としている。
- スリ抜け
- スリ抜けに関しては「正(プラス)と負(マイナス)」として説明できる。通常の力を正、スリ抜けを負とすると、負の状態で正の蹴りを食らうとスリ抜けをすることができる。ただ負状態で負の蹴りを食らうと正となり(負+負=正)スリ抜けができない。
評価
書誌情報
テレビアニメ
2021年11月11日に、ライデンフィルムのアニメーション制作でテレビアニメ化されることが発表された[6]。
放送はフジテレビの『ノイタミナ』枠ほかにて行われ[5]、第1期は2022年7月から9月まで放送された[5]。2024年3月11日には第2期の制作決定が発表され、「夜はまだ終わらない」というキャッチコピーとともに、ティザービジュアルとビジュアル解禁PVが公開された[58]。
作風
監督の板村智幸は、本作をアニメ化するにあたって、夜を魅力的に描くことを心掛けているという[30]。夜を魅力的に描くことで「親に隠れてこっそり夜の街に繰り出したドキドキ感」を表現しているという[30]。
チーフディレクターの宮西哲也は、制作時に常に意識していることとして「夜を楽しそうに描くこと」と「フェチを織り交ぜながら、夜を過ごすキャラクター達を楽しませること」を挙げている[30]。夜の美しさや楽しさを強調することで、危うさや怖さも孕む「夜の深さ」を表現しているという[30]。
スタッフ
主題歌・挿入歌
- 第1期
-
- 「堕天」[5]
- Creepy Nutsによる第1期オープニングテーマ。作詞はR-指定、作曲はDJ松永、編曲はDJ松永と川口大輔。
- 「よふかしのうた」[5]
- Creepy Nutsによる第1期エンディングテーマ。作詞はR-指定、作曲・編曲はDJ松永。
- 「ロスタイム」
- Creepy Nutsによる挿入歌。作詞はR-指定、作曲・編曲はDJ松永。
各話リスト
放送局
日本国内 インターネット / 第1期 配信期間および配信時間[60]
配信開始日 |
配信時間 |
配信サイト |
2022年7月8日 |
金曜 12:00 更新 |
|
2022年7月12日 |
火曜 12:00 更新 |
HAPPY!動画 |
2022年7月13日 |
水曜 0:00(火曜深夜) 更新 |
- J:COMオンデマンド(都度課金サービス)
- milplus(都度課金サービス)
- music.jp
|
2022年7月29日 |
金曜 12:00 更新[注 2] |
Disney+ |
フジテレビ ノイタミナ |
前番組 |
番組名 |
次番組 |
|
よふかしのうた(第1期)
|
|
BD / DVD
第1期
巻 |
発売日 |
収録話 |
規格品番
|
BD限定版 |
DVD限定版
|
上 |
2022年10月26日[62] |
第1話 - 第6話 |
ANZX-15381 |
ANZB-15381
|
下 |
2023年1月25日[63] |
第7話 - 第13話 |
ANZX-15382 |
ANZB-15382
|
脚注
注釈
- ^
- ^ 2022年7月29日に第1話 - 第4話をまとめて配信し、以降は毎週金曜 12:00に更新。
出典
- 書誌の出典
外部リンク
|
---|
テレビアニメ | |
---|
その他 | |
---|
1:シリーズディレクター 2: iOS、Android向けアプリで配信の短編アニメーション |
|
---|
ローカルセールス・1枠時代(第1期) 2005年4月 - 2010年3月 | |
---|
ローカルセールス・2枠時代 2010年4月 - 2015年3月 2021年1月 - 3月
|
|
---|
ローカルセールス・1枠時代(第2期) 2015年4月 - 2020年12月 2021年4月 - 2025年3月
| |
---|
ネットワークセールス枠時代 2025年4月 - | |
---|
ノイタミナムービー (劇場版作品) | |
---|
レギュラーネット局 (ローカルセールス枠時代) |
|
---|
関係の深い製作会社 | |
---|
関連人物 | |
---|
関連項目 | |
---|
カテゴリ |