IC 2602(Caldwell 102、Melotte 102)は、りゅうこつ座の散開星団である。南天のプレアデス[2]としても知られている。1751年南アフリカでニコラ・ルイ・ド・ラカーユによって発見された。地球から479光年離れており、肉眼で見ることができる。この星団全体の視等級は1.9で、おうし座のプレアデス星団の70%の明るさである。星団は約60の星で含んでいる。りゅうこつ座θ星は、星団の中で最も明るい3等星(視等級+2.74)である。星団内の他の星は5等星以下である。プレアデス星団のように、この星団は広がって見えるため(約50分)、大きい双眼鏡や広角の接眼レンズを用いた望遠鏡で観察しやすい。この星団は、散開星団IC 2391と同じ年齢だと推定されている[3]。(lithium depletion boundaryにより5000万歳とされている[4])。
出典
- ^ a b c d e “SIMBAD Astronomical Database”. Results for IC 2602. 2012年5月3日閲覧。
- ^ 沼澤茂美・脇屋奈々代『星座の事典』ナツメ社 2007年。ISBN 978-4-8163-4364-3
- ^ Stauffer, J.R. et al. (1997). “Rotational Velocities and Chromospheric/Coronal Activity of Low-Mass Stars in the Young Open Clusters IC 2391 and IC 2602”. Astrophysical Journal 479 (2): 776. Bibcode: 1997ApJ...479..776S. doi:10.1086/303930.
- ^ Barrado y Navascues, D., Stauffer, J.R., & Jayawardhana, R. (2002). “Spectroscopy of Very Low Mass Stars and Brown Dwarfs in IC 2391: Lithium Depletion and Hα Emission”. Astrophysical Journal 614 (1): 386–397. arXiv:astro-ph/0406436. Bibcode: 2004ApJ...614..386B. doi:10.1086/423485.
参考文献
外部リンク
座標: 10h 42m 58s, −64° 24′ 00″