めちゃ×2モテたいッ!
『めちゃ2モテたいッ!』(めちゃめちゃモテたいッ!)は、1995年10月28日から1996年9月28日までフジテレビ系列局で放送されていたフジテレビ製作のバラエティ番組である。正式タイトルは『めちゃ2モテたいッ! -I wanna be POP!-』( - アイ・ワナ・ビー・ポップ)。通称「めちゃモテ」。放送時間は毎週土曜 23:30 - 翌0:00 (日本標準時)。 おだいばZ会の番組シリーズの一つ。キャッチコピーは、「「キスしていい?」って言ったことのある人?」 概要かつてフジテレビで放送されていたローカル深夜番組『とぶくすり』の出演メンバーが、『とぶくすりZ』『殿様のフェロモン』と断続的な変遷を経て本格的に再集結した番組である。ただし、アイドルがレギュラーに加わるなど番組のスタイルは大幅に変化した。後に『めちゃ2イケてるッ!』(以下、めちゃイケ)に改題し、ゴールデンタイムへと進出。高視聴率番組となるとともに、およそ21年半に渡る長寿番組となる。 番組は、ナインティナインたちレギュラーメンバーがレストラン「I wanna be POP!」を舞台にゲストと繰り広げるトークコーナーと、彼らが様々な企画に挑戦するバラエティコーナーによって構成されていた。Panasonic(当時の社名は松下電器産業)の一社提供番組であり、同社のハイビジョンテレビ「ヨコヅナ」などのCMにはレギュラーメンバーである武田真治と雛形あきこが出演。番組中にもPanasonic製品の宣伝をするコーナーがあった。また、提供読みは「めちゃモテはNational・Panasonicの松下電器がお送りします(しました)。」だった。なお、提供読みに番組名を入れた最初の番組でもある。 『とぶくすり』時代から番組制作予算が大幅に増えたことにより、オープニングの収録は全編バハマで行われた(ただしオープニング出演者のうち、雛形だけはスケジュールの都合で河田町にあったフジテレビの屋上にセットを組んで収録していたことが後に明かされた)。『とぶくすり』時代のよゐこのイラストとは対照的なものとなっているが、それは裏を返せば『とぶくすり』と同じことはできないことを意味しており、実際上層部からは「とぶくすり禁止令」が出されたという[1]。 発言やそれに対する突っ込み・フォロー・補足のために用いるテロップのデザインはそれまでの『とぶくすり』では手書きだったが、本番組からは銀色の背景が付いた色付きのゴシック体となり『めちゃイケ』終了まで一貫して使われた。 。2010年10月6日の『メントレG』での発言によれば、スポンサーへ提出した企画書には武田と雛形がメインMCのトーク番組と記されていた[注 1]。とぶくすりシリーズで中心メンバーだったナイナイの評価が低かったことで、とぶくすりの他の出演者をレギュラーにすることは不可能だった。そのため、度々『とぶくすり』へゲスト出演していた武田が正式にレギュラーになった一方で、よゐこ・加藤・光浦が一時降板、さらに本田みずほは完全降板という形になった。番組開始時から唯一レギュラー出演していたバーテン役の山本は、企画書には「バーテン:山本」と極楽とんぼの名前を出さない形で記されていた。当時の松下電器のCMも武田と雛形のみの出演(他番組はメインがCM出演)だった。しかし、局やスポンサーの意向と反し、番組途中から加藤や光浦をレギュラーに復帰させ、トークを短縮しバラエティ企画を中心に変わっていった。さらに試験的に『とぶくすり』時代の核だったコントも数本放送された。 番組最終回当日は、最終回とは別に19:00 - 20:54に『ナインティナインの出世街道!モテさせてくれてありがとうスペシャル!!』を放送。平均視聴率は20.1%と高視聴率を記録した[2]。その中でSMAPの中居正広を起用した「16時間日本一周」を放送し、この企画は『めちゃイケ』でも大好評企画として長く放送されている(ちなみにこの頃は中居とナイナイは『森田一義アワー 笑っていいとも!』でもレギュラー共演していた)。 俳優・お笑いタレントの大隈いちろうはこの番組のアシスタントディレクターとして有名になった。その後お笑い芸人へ転職。現在は放送作家の傍ら、映像制作会社「デフロスターズ」を設立し代表取締役として活動している。[3] 番組は1年と、当時のPanasonic枠としては短い期間で終了した。番組スポンサーの松下電器から「矢部はすぐ人をたたく[注 2]」とクレームをついたことが理由と、『めちゃイケ』や『ナインティナインのオールナイトニッポン』でナインティナインが明らかにしている。 「福岡の人気お笑いコンビ」として、当時「鶴屋華丸・亀屋大吉」として活動していた博多華丸・大吉(ナイナイとは同期にあたる)が紹介されており、これが博多華丸・大吉の芸人人生で初の全国ネット番組出演となった。後に華丸・大吉はめちゃイケの人気コーナーシンクロナイズドテイスティングに出演する。 鈴木紗理奈と江頭2:50との因縁も定番化されていった。これが『めちゃイケ』での『一言物申す』の原型となっている。 『めちゃイケ』で定番となっている加藤が忘れ去られ、ケンカコントに展開する場面はこの番組で1996年2月17日、24日に放送された「めちゃスキ!IN札幌」が最初[4]。極楽とんぼで加藤のみが途中からの出演だったためである(ウェイター役)。 オープニングソングにはJUDY AND MARYの「RADIO」や「自転車」が使用され、番組最後のゲストにはメンバーのYUKIとTAKUYAが出演。『めちゃイケ』の初期のエンディングテーマでもJUDY AND MARYの曲「BLUE TEARS」が使用された。 『めちゃイケ』2014年5月10日・8月2日・8月9日放送分では、「めちゃ2モテないッ! -I am UNPOPular!- THE NANPA MECHAIKE BOYS RUN 2014」という企画が行われた。この企画のタイトル、OP映像が『めちゃモテ』のセルフパロディになっており、さらにトークセットも再現された。 出演者「おだいばZ会」のメンバーがレギュラーを務めていた。 メインキャストレギュラー
準レギュラー
放送内容モテたいッ!トーク『とぶくすり』での『うのうのだん』を引き継いだゲストとのトークコーナー。30分オールトークの回もあった。メンバーの「エーッ!」の声のあとに岡村が一言ボケて始まるのが通例であった。『めちゃイケ』ではスタジオから遊覧船の船上に場所を移して暫く継続された。
主なゲスト一覧
モテたいッ!スポーツナインティナインが対決形式でスポーツの様々な「モテる技」に挑戦するコーナー。 実況は、佐野瑞樹アナ。 ナイナイ対決で遠投シュートで、どちらが先に入るか勝負した。 岡村はスノボーの経験者でジャンプ台もうまくキメていた。矢部は運動神経は良いが、ブレーキがうまくできない。
『めちゃイケ』では初回放送から「イケてるッ!柔道」として小川直也をコーチに迎え、柔道に挑戦。同年12月のトーナメントをもって終了した。 MECHASUKI!日本テレビの深夜番組『DAISUKI!』のパロディ。「寝起き満開!」と称してのドッキリ企画もあった。
俺をこう撮れ!岡村がプロモーションビデオのパロディの撮影に挑戦するコーナー。『めちゃイケ』の『イケてるッ!COWNTDOWNTV』に引き継がれた。
モテたいCONTEとぶくすりの流れを継いで、最小限の小道具を用いて展開していたミニコントコーナー。タイトルは、主に『モテたいッ!〇〇』。 めちゃイケでは、SHORT COOLとして引き継がれた。 コント作品
その他の企画、コーナー
テーマ曲オープニングテーマ
エンディングテーマ
ネット局
スタッフ
関連書籍
脚注注釈
出典
関連項目
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