悪魔の契約にサイン
『悪魔の契約にサイン』(あくまのけいやくにサイン)は、2008年10月29日から2009年2月18日までTBS系列で毎週水曜19:56 - 20:54(JST)に放送されたバラエティ番組。ハイビジョン制作。 概要TBSにとって魔の水曜日とされていた低視聴率の放送枠であり、2008年秋に大改編として水曜日のプライムタイム4番組を一新したその1番組であり、また司会の加藤浩次(極楽とんぼ)にとって、ゴールデンタイムのメインMCを務めるレギュラー番組はこれが初めてであった。なお、TBSの水曜日20時枠が1時間バラエティー番組枠になるのは『ドリーム・プレス社』以来2年ぶりとなる。 2009年1月7日放送分は、2時間SP『悪魔の連帯保証人』として放送されたが、放送内容は当初予定されていた企画とは異なり、芸能人があまり公表していない特技や私生活の逸話などを紹介する内容となった[1]。 番組は2009年2月18日放送分をもって打ち切り。事前に最終回が告知されず、テレビ情報誌も最終回の表記がなかったため、当日の新聞でようやくその旨が記載される状態であった。この最終回では加藤による終了の挨拶で番組を締めくくったが、この挨拶の中で加藤は放送回数がわずか9回だったことに対し自虐的に触れており、共演者だった宮川大輔も「9回やって来ましたが、番組に何の思い出も無いです」と、端的に本番組への評価をコメントとして残している。また、最終回の視聴率は5.1%となり、番組ワースト記録を更新することとなった。 内容開始当初の内容毎週著名人が実現したいことや願望を依頼。その依頼を受けた番組は、その願望を叶えるためにプロジェクトを立ち上げて全面協力する。但し、その協力を受けるには実現できなかった場合に行う「悪魔の契約」と呼ばれる契約にサインすることが条件で、もしその願望が実現できなかった場合、「掛かった費用を全額負担する」などの「悪魔の契約」に書かれた罰則を実行しなくてはならない。もし「悪魔の契約」を拒否すると、願望そのものが取り消しになっていた。 無作為に多数の芸能人に書いてもらった事前アンケートの中から採用する願望をスタッフが選び、その芸能人の下へ直接、契約をするかどうか判断してもらうために、スタッフもしくは悪魔の契約者(後述)が赴く。内容によってはプロジェクト参加後の依頼者がスタジオに出演し、詳細などを語る場合もある。 スタジオは黒を基調とした暗めのセットとなっており、スタジオには司会の加藤達とゲスト以外に契約内容をVTRで視聴する100人の判定員が在籍していた。 番組公式サイトでは一般参加者も募集していたが、1度も一般参加者が企画に挑戦することはなかった。また、開始当初は内容によって一般判定員100人がVTRを視聴して、願望が達成されたか否かを審査するシステムもあったが、判定を行なう機会がないまま後述のリニューアルにより判定員はいなくなった。 2008年11月26日放送分では、前週11月19日に5.2%という視聴率[2]だったことを取り上げ、謝罪の意味でディレクターがバリカンで坊主頭にする、という企画も放送された。 リニューアル後の内容2009年1月7日放送分からは金色を基調とした明るめのセットに変更された。ただし1月14日放送分は当初2008年12月に放送予定だったため、セットは前述の暗めのものが使用されている。また開始当初は司会の加藤・マツコと女性ゲストと悪魔のセールスマンは別々の位置だったが、リニューアル後は悪魔のセールスマンは加藤達の後ろに移動となった。しかし、最終回となった2月18日の放送では元の位置に戻っていた。 番組中期から契約の際に背負うリスクの紹介などがカットされたり、本来のコンセプトである「悪魔の契約」とは無関係な企画が増えていった。また、1月14日放送分の「有吉、ハマコーからアンケートを回収」も結局、ハマコーの希望した企画が小泉元総理など普段TV番組に出ない政治家と討論、亡くなった母に遭いに行くなど実現不能な物ばかりであり失敗に終わっている。 特に1月28日に製作風景が放送された若槻千夏セミヌードTシャツは、同月31日に本人も参加した赤坂サカスでの販売会で目標数の3000枚を完売することができた。その後、2月14日から、赤坂サカス内の「TBSストア」で追加製作分3000枚が販売された。しかしながら、当初売上金の募金先としていたインドでは、宗教観、社会情勢などからポルノに対して非常に厳しいため、後にここで発生した募金の受け取りを拒否されるという事態が発生した。そのため、募金が宙に浮く形が1年以上続いたが、2010年5月には、学校建設の基礎工事が行われていることが発表され、2014年12月には学校建設が完了したことが報告された[3]。 出演者
放送された企画悪魔の契約
それ以外の企画
企画にまつわるエピソード2008年11月5日放送分ではノッチ(デンジャラス)がバラク・オバマ大統領候補(当時)に会いに行く企画で、本人から話しかけられ契約成立となり、日本国内はおろか現地メディアでも取り上げられた。また、ノッチが出演する他局の番組でもオバマ本人に声をかけ返答された本番組のVTRが多用されている。 2008年11月12日に放送された次回予告で、有吉弘行が浜田幸一とロケを行なう企画が紹介されたが、翌11月19日放送分では一切取り上げられず、延期を重ねた末ようやく2009年1月14日に放送された。 スタッフ
エンディングテーマ
備考
脚注関連番組
外部リンク
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