上宮高等学校
上宮高等学校(うえのみや こうとうがっこう、英: Uenomiya Senior High School)は、大阪府大阪市天王寺区上之宮町にある私立高等学校。 浄土宗の支校を源流とする大阪で最古の私学で、長らく男子校だった。併設「上宮中学校」は廃止され、2018年(平成30年)新たに上宮学園中学校が開校した。兄弟校として上宮太子高等学校(大阪府南河内郡太子町)が、姉妹校として東山中学校・高等学校(京都府)、鎮西中学校・高等学校(熊本県)、酒田南高等学校(山形県)などがある。 概要浄土宗知恩院派によって1890年(明治23年)創立の浄土宗教校大阪校を前身としている。1912年(明治45年)3月に旧制中学校として設立を文部省から認可(告示第86号[1])。太平洋戦争後の学制改革に伴う新制の高等学校として1948年(昭和23年)に設置された。 校舎(本館および新校舎)は、大阪府近代化遺産(建造物等)となっている。図書館は府内の学校でも5本の指に入る広さと5万冊を超える蔵書数(年2回新しい本を約1000冊購入している)。江戸時代の掛け軸など多数の歴史的学術資料を有している。 織田作之助の文学にも登場する。2007年春には、直木賞作家司馬遼太郎の在校時の作品が発見された。 大阪府内でも珍しい屋内プールがあり、水泳活動が年中できる。 沿革かつて高安高等学校・中学校という系列校が存在したが、戦後まもなく廃校となっている。併設の「上宮中学校」と系列の「上宮太子中学校」の廃校の詳細については、上宮学園中学校を参照。 年表
基礎データアクセス象徴
「一に掃除、二に勤行、三に学問」であり、身の回りを学習に専念できる環境に整えてから、学問に励む、という意味である[3]。 勤行の読み方は上宮内だけの特殊な読み方で「ごんぎょう」ではなく「きんぎょう」である。
浄土宗宗歌と同じく法然上人の詠んだ歌で、「月影」と呼ばれており、日本で一番短い校歌としても有名でテレビで取り上げられたこともある[3]。
2020年(令和2年)制服のデザインを変更。男子の制服は紺色のブレザーとネクタイとなった[4]。それ以前は幾度もリニューアルされており、男女共学化に合わせて2011年に男子の制服をダークグレーに変更。それ以前は灰色で、2008年度入学生までは黒の詰襟だった。 設置学科・コース部活動硬式野球部は、1989年(平成元年)春夏連続で甲子園に出場し、春には準優勝、1993年春(第65回)で優勝している。 また、日本の中学校、高等学校で初のクリケットチームが創設され、国際大会に選出。2014年冬季五輪ソチオリンピックでは、3年生の平岡卓がスノーボード男子ハーフパイプで銅メダルを獲得している[5]。 そのほか全国大会に出場したクラブ活動としては、剣道部、ソフトテニス部(2010年、2015年インターハイ全国優勝)、フェンシング部、水泳部、柔道部、卓球部、バレーボール部(1990年インターハイ全国優勝)、ダンス部などがある。 学校行事修学旅行は、英数コースと総合(プレップ)コースはドイツ4 - 5泊6日、六カ年一貫コースはチェコ・ドイツ5 - 6泊7日。2019年までの数年間はテロ等の安全面により、オーストラリアとなっていた。パワーコースは勉学旅行として7泊9日でアメリカのボストンとニューヨーク。かつて中国やイギリス・フランスだった時代もある。 不祥事2012年夏、夏山山行の合宿のため奈良県を訪れていた山岳アウトドア部の生徒、引率教員合わせて12名が、下山予定時刻を過ぎても帰宅せず連絡が取れなくなるという事件があり、マスコミ各社にも取り上げられた。 学園関係者と組織関連団体及び会
関係者一覧
脚注関連項目外部リンク |