尼崎市立尼崎高等学校
尼崎市立尼崎高等学校(あまがさきしりつ あまがさき こうとうがっこう)は、兵庫県尼崎市上ノ島町にある公立の高等学校。大正初期1913年に町立の実科高等女学校として創立し、尼崎市内の高校では最も古い。略称は「市尼」(いちあま、県立の尼崎高校〈けんあま〉と区別するため)。 概要1913年(大正2年)兵庫県川辺郡尼崎町に尼崎町立実科高等女学校として創立した(文部省告示第80号3月29日付で設置と4月開校を認可[1]。のちに尼崎市立高等女学校に改称[2])。 太平洋戦争後の学制改革に伴い、新制の高校「尼崎市立尼崎高等学校」に改編。全日制普通科を設置した(1学年240名[3])。2000年(平成12年)から体育科を併置している(1学年あたり80名[3])。 クラブ活動のバレー部は、男子が春高バレー(全日本バレーボール高等学校選手権大会)に兵庫県代表として32回、2019年(令和元年)まで21年間連続で出場している名門[4]。 部活中に生徒への暴力や体罰が多発し、2019年のアンケートで全生徒950人のうち数十人が体罰を受けたと回答[5]。生徒が意識を失うまで平手打ちしていたバレー部のコーチら教員6人が懲戒処分となった。市教委によると「同じ学校で一度に6人の懲戒処分者が出るのは極めて異例」としている[6](詳細は不祥事の項目を参照)。 沿革
基礎データ授業授業の外国語の選択科目にハングル(韓国・朝鮮語)、中国語がある。また姉妹校の南旨高等校校(韓国)に当校の生徒代表を、当校に南旨高校の生徒代表を訪問させる交流がある。 部活動吹奏楽部の顧問が沖縄県の伊良部島出身という縁で、甲子園に沖縄代表校が出場する際、遠方のため来場できない代表校の吹奏楽部に代わって、応援団に加わり「ハイサイおじさん」などを演奏している。2021年に行われた第93回選抜高等学校野球大会では、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、ブラスバンドの演奏が禁止されたため、出場校の吹奏楽部が事前に録音した音源を使用できることになったが、録音環境が無かったり吹奏楽部がない学校は、本校の吹奏楽部が演奏した音源を使用することができることになった[10]。
文化部 著名な卒業生研究スポーツ
芸能芸術政治・実業家・競艇選手高校関係組織
不祥事障害生徒を不合格、訴訟に1991年(平成3年)3月19日、入学希望の障害者の生徒の合格を取り消し、訴訟となる[12]。 バレー部と硬式野球部で暴力2019年(令和元年)5月、バレー部のコーチによる暴力事件が発覚。28歳男性コーチは、生徒が意識を失うまで平手打ちしていた上、監督の51歳教諭も救急車を呼ばず報告もしなかった。硬式野球部でも、部長の39歳男性教諭が、生徒の頭や胸を強く押すなど10件以上の体罰を加えていた[6]。 水泳部いじめ複数、市教委も放置2年間2020年2月、水泳部女性部員によるいじめ事件について市教育委員会が調査を進めていることが公表[13]。被害生徒は2017年夏ごろから複数女子部員に仲間外れにされ、悪口を言われ、11月から不登校となり、保護者から「重大事態に当たるので調べてほしい」と申告したが、高校も市教委も2年以上放置。生徒は2018年3月に退学したが、別の部員も2019年夏以降に被害を訴えて不登校になっている[14]。尼崎市教委が設置した第三者委員会は2021年3月17日に、いじめの存在があったと認定した上で、ミーティングで被害生徒が逆に責められたり謝罪させられるなどしたことが不登校に繋がったと指摘。また市教委は、2017年の件について、当時の男性教頭らが被害生徒の転学願を無断作成したことが判明したとして、同年2月26日付で教頭ら2人を懲戒処分に[15]。 硬式野球部におけるサイン盗み強要問題2020年9月に、当時硬式野球部でコーチを務めていた20歳代の男性が、秋季兵庫県大会の3回戦の前日にベンチ入りの選手11人に対し、サイン盗みを強要した上、他の部員や親に口止めもしていたことが、2022年12月になって明らかになった。従わなければ試合に出さないと脅迫も行っており、部員の中には、ショックでうつ病を発症したのもいた。同校は当該コーチについて契約を解除し、監督についても2021年3月まで指導を自粛させた[16]。 出典
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