ジュード・ベリンガム
ジュード・ヴィクター・ウィリアム・ベリンガム(Jude Victor William Bellingham, 2003年6月29日 - )は、イングランド・ウェスト・ミッドランズ州スタウアブリッジ出身のサッカー選手。ラ・リーガ・レアル・マドリード所属。イングランド代表。ポジションはMF、FW。 2歳下の弟ジョーブ・ベリンガムもプロサッカー選手で、2023年現在、サンダーランドAFCに所属している。 クラブ経歴バーミンガム2003年にバーミンガム近郊のスタウアブリッジにて誕生。父親は本業は警察官だが、セミプロの元サッカー選手として700得点を挙げており地元バーミンガムでは名の知れた存在であった[2]。2010年、8歳の時バーミンガム・シティFCユースでキャリアをスタートさせた[3]。サッカー選手として最初のアイドルはバーミンガム・シティでプレーしていたセバスティアン・ラーション、クレイド・ガードナー、リー・ボウヤーだった[4]。 2019年にトップチーム昇格し、8月9日、EFLカップのポーツマスFC戦でプロデビューを果たし、16歳38日でのクラブ最年少出場記録を樹立した[5]。8月31日、フットボールリーグのストーク・シティFC戦で16歳63日でプロ初得点を記録し、クラブの最年少得点記録を更新した[6]。 トップチームでは1年しかプレーしなかったが、バーミンガムは最終節の翌日にベリンガムの背番号22を永久欠番にすることを発表した[7]。 ドルトムント2020年7月20日、ボルシア・ドルトムントと2025年までの5年契約を締結したことが発表された[8][9]。9月14日のDFBポカール、MSVデュースブルク戦でデビュー。17歳77日で決めた初ゴールはボルシア・ドルトムント歴代最年少ゴールとなった[10]。5日後のボルシア・メンヒェングラートバッハ戦では初アシストも記録し、9月の月間最優秀若手選手に選ばれた。10月20日、UEFAチャンピオンズリーグ・GL第1節のラツィオ戦でイングランド史上最年少でCL出場を果たした[11]。2021年4月14日、UEFAチャンピオンズリーグ準々決勝の2ndレグのマンチェスター・シティ戦ではボージャン・クルキッチに次ぐ2番目の若さで得点を奪った[12]。2021年のコパ・トロフィーにおいて、ペドリに次ぐ2番手に選ばれた。 2022-23シーズンのブンデスリーガにて年間最優秀選手に選ばれ、2023年のコパ・トロフィーを獲得するとともにバロンドールにもノミネートされた。 レアル・マドリード2023年6月14日、マンチェスター・シティFCやリヴァプールFCとの争奪戦を制したレアル・マドリード移籍が発表された[13]。契約期間は6年間で、移籍金は1億300万ユーロ(当時のレートで約156億円)+出来高は最大で3000万ユーロ(約46億円)にも上り、10代のミッドフィールダーの選手としては史上最高額と報じられている。 ドルトムントでは主にボランチのポジションでプレーする典型的なボックス・トゥ・ボックス型のミッドフィルダーだったが、カルロ・アンチェロッティはトップ下のポジションで起用した[14]。2023年8月12日、開幕戦のアスレティック・ビルバオ戦でリーグ戦初先発で初ゴールを決め[15]、10月28日に行われた自身初となるFCバルセロナとのエル・クラシコで2得点を挙げて逆転勝利に貢献[16]。得点力を飛躍的に伸ばし、ラ・リーガ15試合で13得点を挙げてブンデスリーガ3シーズンでの総得点12点を超えた[17][18]。ポール・スコールズは「この年齢やここまでのキャリアで成し遂げてきたものに関して言えば、ジュード・ベリンガムは私たちが目にしてきたどの選手よりも優れていると思う。今の状態を維持できれば、彼は間違いなくバロンドールを意識すると思う」と語った[19]。 最終的にラ・リーガ出場28試合で19得点を挙げ、レアル・マドリード36回目の優勝に貢献するとともに、ラ・リーガ年間最優秀選手に表彰された。また、CL決勝でも1アシストを記録し、自身初となるチャンピオンズリーグのタイトルを獲得した。 代表経歴イングランド代表として各年代でプレー。2020年11月に早くもフル代表に初招集。12日のアイルランド戦で、後半途中に交代で起用され、同国代表史上3番目となる17歳136日の若さで代表デビューを果たした[20]。 2021年6月、UEFA EURO 2020のイングランド代表に招集される。6月13日、クロアチア戦で途中出場し、EURO史上最年少出場を記録した[21]。 2022年11月、2022 FIFAワールドカップのグループリーグ初戦のイラン戦で先発出場し、先制点を記録した。ワールドカップで得点を記録した初の21世紀生まれ選手となり[22]、イングランド代表においてマイケル・オーウェンに次ぐ史上2番目に若いワールドカップでの得点記録者となった[23]。 決勝トーナメント一回戦のセネガル戦ではジョーダン・ヘンダーソンの先制点をアシストした。 2024年、UEFA EURO 2024、グループリーグ初戦のセルビア戦で決勝点を奪うと[24]、ラウンド16のスロバキアとの対戦では、試合終了間際に同点弾を決めて試合を延長に持ち込み、延長戦で勝利した[25]。 人物デビッド・ベッカムやスティーヴン・ジェラード、ジネディーヌ・ジダンをアイドルとしており、ベリンガムはジダンを自分の理想系と語っている[4]。ジダンはベリンガムについて「信じられない選手で、実際の数字は期待のはるか上を行っていた」と称賛した[26]。 カルロ・アンチェロッティは人間性について、「プロ意識が高く、真面目で謙虚だ。選手としては驚かされなかったが、人間としては驚かされたよ」と語っている[27]。また整った顔立ちでティーンエイジャーの女性ファンも多い[28]。 エピソード
個人成績クラブ
代表
タイトルクラブ
個人
脚注
外部リンク
|