牟田刑事官事件ファイル
『牟田刑事官事件ファイル』(むたけいじかんじけんファイル)は、1983年から2007年までテレビ朝日系「土曜ワイド劇場」で放送された刑事ドラマシリーズ。全33回。石沢英太郎の小説『牟田刑事官』シリーズが原作。主演は小林桂樹。 概要1983年より放送開始。 主人公の牟田一郎刑事官は小林桂樹、妻・明子は津島恵子が一貫して演じていた。 原作では牟田刑事官は福岡県警察本部の所属であるが、本作では神奈川県警察本部に所属して横浜市内の警察署に勤務する設定に変更されている[注 1]。 長期にわたって制作されたシリーズだが、原作の牟田は初期の短編集で定年退職した設定になっている他、警察学校の教務部長となって登場するエピソードや(『牟田刑事官殺人簿』所収「自首調書」)、再就職して警備会社の重役となって活躍する「退職刑事官」など、刑事官ではない牟田を登場させた作品も存在する(これらを著した後にも刑事官時代の牟田を登場させた作品も発表しているが、それらを併せても多くはなく、本作は多くがオリジナル脚本である)。 2000年代以降は『終着駅シリーズ』の片岡鶴太郎演じる牛尾正直刑事や、『事件記者冴子の殺人スクープ』の水野真紀演じる川村冴子記者との共演作品(『牟田刑事官VS終着駅の牛尾刑事』、『牟田刑事官VS終着駅の牛尾刑事そして事件記者冴子』)というコラボ企画も行われ、好評を博した。 主演の小林の体調面から2007年放送分(撮影は2005年8月[要出典])を最後に新作は製作されず、2010年9月16日に小林が逝去したため、シリーズは完全終了した(2012年には妻役の津島恵子も逝去した)。 キャスト神奈川県横浜山下警察署
牟田の親族
その他
ゲスト
「刑事官」という役職→詳細は「管理官」を参照
本作の主人公・牟田一郎の役職である「刑事官」は一般には耳慣れない名称だが、警視庁以外の大規模警察署の刑事警察を統括する役職で、昇任直後の警視が就く場合が多い。警視庁の大規模警察署では刑事課長など課長ポストに警視が就くため、このような役職は置かれない。 刑事第一課・刑事第二課・組織犯罪対策課などを統括する。その地位は署長(警視正または警視)、副署長(警視)に次いで高い。呼称は様々で、「刑事官」の職名を使用しない道府県もあり、原作の舞台である福岡県警察では本来は「刑事管理官」、ドラマの舞台である神奈川県警察では実際には「刑事担当次長」と称す。同様に会計担当に「会計官」、地域部門に「地域官」、交通部門に「交通官」、警備部門に「警備官」、刑事官が刑事部門と生活安全部門を合わせて担当したり「刑事生活安全官」の名称で配置する警察組織もある。 スタッフ
放送日程→番外編は「終着駅の牛尾刑事VS事件記者・冴子」を参照
脚注注釈出典
外部リンク
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