ガブリエウ・フェルナンド・ジ・ジェズス
ガブリエウ・ジェズス(Gabriel Jesus)こと、ガブリエウ・フェルナンドゥ・ジ・ジェズス(Gabriel Fernando de Jesus、1997年4月3日 - )は、ブラジル・サンパウロ州サンパウロ出身のサッカー選手。ブラジル代表。アーセナルFC所属。ポジションはフォワード[1]。 経歴プロ入り前1997年4月、サンパウロの北部ジャルジンペリで生まれた。ロナウジーニョに憧れて、5歳のときにボールを蹴り始めた。8歳のときにサンパウロの地元クラブのアソシアシャオ・アトレチカ・アンハングエラで、アマチュア選手としてキャリアをスタートさせた。その後、2013年に15歳でパルメイラスの下部組織に加わった。下部組織で48試合に出場し54得点を挙げた。 パルメイラス2015年3月7日、オズワルド・オリヴェイラによって、トップチームに昇格。また当時ガブリエウ・フェルナンドと知られていたガブリエウ・ジェズスは、イエス・キリストの当時の年齢だと考えられている33歳から、背番号33番が与えられた。また『ガブリエウ・ジェズス(Gabriel Jesus)』と名乗るように、パルメイラスの広報担当者から勧められた。17歳でありながらプロデビューしたのは、2015年3月7日のサンパウロ州選手権のブラガンチーノ戦の後半28分に投入され、1-0での勝利に貢献した。そして加入初ゴールは同年7月15日のコパ・ド・ブラジルのアウェーでのアグレミアソン・スポルチーバ・アラピラケンセ戦の決勝点だった。コパ・ド・ブラジルの決勝でサントスを破り、ファーストチームで初のトロフィーを獲得。2015年のブラジル全国選手権では20試合で起用され4得点を記録し、シーズン終了後、若手選手の中から選出されるブラジルサッカー連盟のゴールデンボーイ賞を受賞。 2016年8月3日、イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティに加入することで合意した。ジョゼップ・グアルディオラ監督が直接本人に電話で説得したことが決め手となり、バルセロナのオファーを拒否し、シティと2020-21シーズンまでの5年契約を交わした。移籍金は約3000万ユーロ(約34億円)とみられている。ジェズスはパルメイラスを優勝に導くため、ブラジル全国選手権が終了まで残留することを発表した。2016年12月まではパルメイラスに在籍し、シティには、2017年1月から正式加入することになった。2016シーズンのブラジル全国選手権では12ゴールを挙げて、クラブの最多得点者となり、パルメイラスを1994年以来の22年ぶりの優勝に導いた。2016年11月に優勝を決めたあと、パルメイラスを退団した。 マンチェスター・シティ2017年1月19日、イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティへの正式加入が発表された。背番号はパルメイラス所属時と同じく33番。加入2日後の同年1月21日に行われた、2016-17シーズンのプレミアリーグ第22節トッテナム・ホットスパー戦の82分に途中交代出場でプレミアデビューを果たした。2月1日、第23節のウェストハム・ユナイテッド戦で移籍後初得点を含む、1得点1アシストの活躍で勝利に貢献した[3]。マンチェスター・シティでの4試合目にシーズン終了の怪我を負ったと思われていたが[4]、2017年4月マンチェスター・ユナイテッドとの試合にて、スターリングとの交代出場して復帰した[5]。 2017-18シーズンのプレミアリーグでは29試合出場13得点を記録し、プレミアリーグとカラバオ・カップ(リーグ杯)の優勝に大きく貢献した。2018年8月3日、マンチェスター・シティとの契約を2023年まで延長した[6]。 2019年1月のバートン・アルビオンFC戦ではキャリア初の4ゴールを決めた[7]。またFAカップ2019決勝では2ゴールを決めシティの優勝に大きく貢献した。 2019-20シーズンから背番号をブラジル代表と同じ9番へ変更した[8]。2019年12月チャンピオンズリーグのグループステージ、NKディナモ・ザグレブ戦でハットトリックを達成した。2021-22シーズン、4月23日ワトフォード戦で4ゴールを挙げた[9]。 アーセナル2022年7月4日、アーセナルFCへ移籍することが公式発表された。契約は2027年までの5年間。背番号は9番[10]。8月13日、第2節のレスター・シティFC戦では今季初ゴールを含む2得点2アシストの活躍をした[11]。22−23シーズン第9節、トッテナムとのノースロンドンダービーで、ゴールを決めチームの勝利に貢献した。2022年12月6日、同月2日に行われたワールドカップのカメルーン戦で右膝を負傷したため手術を行い無事成功したと発表された[12]。2023年3月12日、PL第27節フラムFC戦で途中出場し約14週ぶりに実戦復帰をした。 2023年10月24日、CLグループステージ第3戦セビージャFC戦で1G1Aの活躍をするもハムストリングを負傷して途中交代となる。11月22日、代表のW杯南米予選アルゼンチン代表戦で先発フル出場して復帰するまで約1ヶ月の離脱となった。 代表2014年にU-17サンパウロ州選手権で22試合に出場して37得点を挙げ、それまでの得点記録を大幅に更新した。その後U-20ブラジル代表に招集され、2015年6月にニュージーランドで行われたU-20ワールドカップに出場し、準優勝に貢献した。 2016年夏に行われた、リオデジャネイロ五輪のブラジル代表として、自国開催された同大会で、金メダルの獲得に貢献した。 2016年9月1日のワールドカップ予選、エクアドル戦でA代表デビューし、2得点を挙げた。 2018 FIFAワールドカップでは5試合に出場したが、無得点に終わった。 2019年、母国ブラジルでの開催となったコパ・アメリカ2019に臨む代表メンバーに選出[13]。準決勝のアルゼンチン戦では決勝ゴールを決め、更にロベルト・フィルミーノのゴールをアシストし、1G1Aの活躍で決勝進出に貢献。決勝のペルー戦では決勝ゴールを決め、ブラジルの12年ぶりとなる大会制覇に大きく貢献した。 2022年11月7日、2022 FIFAワールドカップのブラジル代表メンバーに選出された[14]。同大会ではスイス代表戦とセルビア代表戦は試合終盤の途中出場に留まった。グループステージ勝ち抜けが決まり大幅ターンオーバーしたカメルーン代表戦ではスタメン出場を果たすも64分に途中交代。試合後に右膝を負傷したことが判明しグループステージ3試合を終えた段階で代表を無念の離脱となった[15]。 人物マンチェスター・シティへ移籍するまでは、アーセナルやベンフィカ、ユヴェントス、ローマなど欧州のビッグクラブが関心を示していたことがある[16][17]。 2017年5月、ESPNは世界で最も有名なアスリート100人を発表し、96位に選出された。サッカー選手としては36位[18]。 個人成績
代表歴出場大会
試合数
ゴール
タイトルクラブ
代表
脚注注釈
出典
関連項目外部リンク
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