『青春家族』(せいしゅんかぞく)は、1989年(平成元年)4月3日から9月30日まで放送されたNHK連続テレビ小説第42作[1]。連続テレビ小説における平成最初の作品[注 1][3]。全156回[4]。
概要
主演は清水美砂といしだあゆみによる、ダブルヒロインで、『まんさくの花』以来8年ぶりの現代劇となり[5]、ヒロインの成長物語が多かった中、この2人を中心に、ひとつの「家族」がさまざまな問題に直面しながら葛藤する、まさに「青春まっただ中」の家族模様を明るく描いた作品となった[6]。
麻子役のいしだはダブルヒロインながらも、当時の朝ドラ最年長となる41歳でヒロイン役を務めた[7](2006年に藤山直美、2021年に深津絵里が最年長記録を更新)。また、この頃結成されたばかりのSMAPのメンバー全員が本作のオーディションを受け、当時15歳の稲垣吾郎が合格してレギュラー出演し[7]、逸見政孝が俳優として出演した数少ない作品でもある[7][注 2][8]。
太平洋戦争を挟んだ時期を舞台にした「女性の一代記」という路線がほぼ定着していたが、「現代」を舞台に「家族の1年」を描くという設定が話題を呼んだ[9])。また、静岡県が主な舞台になるのは1982年度上半期の『ハイカラさん』以来2度目となった[10]。
初回視聴率は35.8%、平均視聴率は37.8%、最高視聴率は44.2%であった(関東地区、ビデオリサーチ調べ)[11]。
1994年10月3日から1995年4月8日までBS2でアンコール放送された。
放送ライブラリーでは第1回が公開[12]。
キャスト
- 阿川咲
- 演 - 清水美砂
- 阿川麻子
- 演 - いしだあゆみ
- 咲の母
- 潮木史生
- 演 - 陣内孝則
- 咲の夫
- 阿川久司
- 演 - 橋爪功
- 咲の父
- 阿川大地
- 演 - 稲垣吾郎
- 咲の弟
- 阿川とら子
- 演 - 楠トシエ
- 咲の祖母
- 岩井一馬
- 演 - 高品格
- 岩井一之
- 演 - 逸見政孝
- 咲の伯父
- 岩井一歩
- 演 - 所ジョージ
- 咲の叔父
- 岩井久美
- 演 - 大多貴子
- 旗真弓
- 演 - 中村あずさ
- 三上鏡介
- 演 - 加藤昌也
- 麻子の部下。
- 井上数子
- 演 - 高田敏江
- 小出セツ
- 演 - 都築彰子
- つくし
- 演 - 遥くらら
- 諸口かず江
- 演 - 白川和子
- 田渕えり
- 演 - 西川峰子
- 富永房子
- 演 - 室井滋
- 潮木麗子
- 演 - 根岸明美
- 潮木育子
- 演 - 西田ひかる
- 松永吾朗
- 演 - 園田裕久
- 久保栄
- 演 - 岡本麗
- 田口周
- 演 - 根本卓哉
- 五十嵐幸雄
- 演 - うえだ峻
- 佐藤明子
- 演 - 小高恵美
- 春夫
- 演 - 長倉大介
- アシスタント
- 演 - 相原勇
- 福光誠子
- 演 - あき竹城
- 松村
- 演 - 平泉成
スタッフ
その他
脚注
注釈
- ^ 前作『純ちゃんの応援歌』の初回放送日は、1988年(昭和63年)10月3日[2]。
- ^ 逸見の出演を強く推したのは脚本担当の井沢であった。井沢は「日本にも、欧米並みにどこに出しても恥ずかしくないニュースキャスターが輩出してきた。その中の一人を起用することで、どれだけ話題性が出るか、どれだけドラマが光り輝くか」と主張し「誰が一番良いか」というスタッフの問いに逸見の名を挙げたという。
出典
外部リンク
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「*」…NHK大阪放送局制作。「☆」…放送期間1年間(他は半年)。
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