近藤 芳正(こんどう よしまさ、1961年8月13日[2][5] - )は、日本の俳優。松竹エンタテインメント所属[4]。
来歴
愛知県名古屋市瑞穂区出身[1]。中学1年次に地元の児童劇団へ加入後、15歳時に『中学生日記』にちょうちん屋の息子「近藤芳正」役としてテレビドラマ初出演(1976 - 1978年)[6]。「闘争宣言」等いくつかの回で主演を務めた。なお2007年4月9日から、「闘争宣言」の30年後を描いた「僕は、ここにいる。〜父と子の闘争日記〜」に中3の息子を持つ父親役として出演し、自ら企画にも関わった。全4話構成で不定期に放送されたこのシリーズでは、30年前の映像も回想シーンとして使われた。
日本福祉大学付属高等学校卒業と同時に俳優を志し、名古屋で1年間『中学生日記』の風間先生役だった湯浅実の元で俳優修行を始める[7]。翌年、湯浅が所属する劇団青年座の研究所に2年間入所[8]。その後、劇団七曜日へ入団[9]。
1991年、三谷幸喜脚本の『12人の優しい日本人』(映画版)への出演を契機に、東京サンシャインボーイズの舞台への客演が続き、特に後期作品にはほとんど出演した[6]。劇団員との親交も深く、他の三谷作品にも多数出演している。
1996年、西村雅彦との二人芝居作品『笑の大学』(舞台版)が読売演劇大賞最優秀作品賞を受賞した[10]。
2001年に酒井敏也・山西惇らの協力を得て劇団ダンダンブエノを、2009年にはソロプロジェクト バンダ・ラ・コンチャンを立ち上げている[10]。2004年には『バナナが好きな人』で第4回、2007年には『砂利』で第7回バッカーズ演劇奨励賞を受賞した[10]。
2015年、『野良犬はダンスを踊る』(窪田将治監督)で映画初主演[11]。同作はモントリオール世界映画祭の「フォーカス・オン・ワールド・シネマ」部門に選出された[12]。
2018年11月1日より松竹エンタテインメントに所属[13]。2020年10月、京都に拠点を移す[14]。2021年1月2日、一般女性との結婚を発表[3]。
人物
出演
テレビドラマ
NHK
※特記以外は総合テレビ
配信ドラマ
映画
WEB映画
オリジナルビデオ
- キクプロス(1986年、にっかつビデオフィルムズ)
- 報復(かえし)(2017年11月、オールインエンタテインメント) - 塚本(警官) 役[47]
- 報復(かえし)2(2017年12月、オールインエンタテインメント) - 塚本(警官) 役[48]
舞台
- 99連隊(1991年)
- ピカレスク・ホテル(1992年)
- なにもそこまで(1992年)
- カップルズ(1992年)
- 12人の優しい日本人(1992年)
- ノイゼズ・オフ(1992年)
- 彦馬がゆく(1993年)
- ラヂオの時間(1993年)
- ピロートーク(1993年)
- ザ・中学教師2(1993年)
- 洒落男たち〜モダンボーイズ〜(1994年)
- ショウ・マスト・ゴー・オン(1994年)
- 鳥賊ホテル(1994年)
- 罠(1994年)
- やっぱりあなたが一番いいわ(1995年)
- 笑の大学(1996年初演、1998年再演)
- ゴット・ブレス・YOU!(1997年)
- Neil Simon’s CHAPTER TWO(1999年)
- ラヴ・レターズ(1999年)
- 闇に咲く花(1999年)
- 持ち上げる人(2001年)※演出も担当
- La TERRSSE-ラ・テラス-(2001年)
- 室温〜夜の音楽〜(2001年)
- ノイズ・オフ(2002年)
- いなくていい人(2003年)
- 阿修羅城の瞳(2003年)
- バナナがすきな人(2004年)※演出も担当
- ピローマン(2004年)
- ビリーとヘレン(2004年)
- 礎(2005年)※演出も担当
- 歌わせたい男たち(2005年初演、2008年再演)
- デモクラシー(2005年)
- トリデ〜砦〜(2006年)
- アジアの女(2006年)
- 砂利(2007年)
- 偏路(2007年)
- ハイ!ミラクルズ2008年)※演出も担当
- 相思双愛(2009年)※構成・演出も担当
- ちんけさんと大きな女たち(2011年)作・演出も担当
- 朱雀家の滅亡(2011年)※原作は三島由紀夫
- 90ミニッツ(2011年 他)
- ドラマリーディング「ザ・シェルター」(2011年)
- HUG!〜ステレオサウンズ(2012年)
- 英国王のスピーチ(2012年)
- 九頭(くず)の讃美歌。そして十字架。時々、晴れ。(演出のみ)(2012年)
- OPUS/作品(2013年)
- 朗読「カゲロウの黒い犬〜北赤羽サイボーグ事件〜」(2014年)
- 昭和レストレイション(2014年)
- 御ゑん祭〜近藤さん出ずっぱりだって!?(2014年)
- 「十二夜」×続・十二夜、近藤芳正ひとり芝居「わたくし、マルヴォーリオはー」(2015年)
- 市民と創るスケッチ群像劇「話しグルマ」(2015年)(構成・演出)
- 夜想曲集(2015年)
- 100万回生きたねこ(2015年)
- ライン(国境)の向こう(2015年)
- 髑髏城の七人 Season花(2017年、劇団☆新感線、IHIステージアラウンド東京) - 狸穴二郎衛門 役
- 斜交 昭和40年のクロスロード(2017年、水戸芸術館ACM劇場) - 主演・三塚九兵衛 役
- ぐりむの法則「アイスベリーバグ」(2018年)
- 夫人マクベス(2019年、大阪芸術創造館)
- 骨と十字架(2019年、新国立劇場小劇場)
- 正しいオトナたち(2019年、東京グローブ座)
- 本多劇場グループ PRESENTSひとり芝居・無観客ライブ配信公演「DISTANCE」(2020年、本多劇場)
- あんまと泥棒(2020年、本多劇場)
- ナイフ(2022年、水戸芸術館ACM劇場/東京芸術劇場)
- いきなり本読み!(2024年、三越劇場)[49]
- 蒙古が襲来(2025年、PARCO劇場 他)[50]
テレビアニメ
OVA
- 機動警察パトレイバー
- 第04話「視聴率90%」(1991年) - 経理部員 役
- 第05話「史上最大の決戦」(1991年) - カメラマン 役
- 第06話「黒い三連星」(1991年) - 役名なし
- 第07話「GAME OVER」(1991年) - ディレクター 役
- 第08話「火の七日間」(1991年) - 整備員 役
- 第13話「ダンジョン再び」(1991年) - 鵜之山 役
- らんま1/2 学園に吹く嵐! アダルトチェンジひな子先生(1994年)
バラエティ
- ひょうきん予備校(フジテレビ)
- マジカル頭脳パワー!!(日本テレビ) - 「あるなしクイズ」の出題VTR出演
- おしえて!家電の神様(BS11)
- 痛快TVスカッとジャパン(フジテレビ)
- おやじ京都呑み(KBS京都/BS11) - 角野卓造と
- その1(2022年6月14日/2022年9月21日)
- その2「鯖寿司と焼肉と〆は冷めん…最後は涙?」(2022年9月20日/2022年11月16日)
- その3「餃子、ビールとぬる燗とマティーニで乾杯!」(2022年12月20日/2023年1月18日)
- その4「酒蔵で呑み比べ、イタリアン、〆はお茶漬け」(2023年2月28日/2023年3月15日)
- その5「おやじ達の宴! 今夜は酔います〜陶芸体験に広東料理」(2023年4月25日/2023年4月26日)※ ゲスト:佐藤B作
- その6「隠れ家酒場でしっぽり〜シェリー酒呑み比べ&〆の粉もん」(2023年6月27日/7月26日)
- その7「おやじたちの夏休み〜貴船の川床&鴨川納涼床」(2023年8月22日/8月23日)
- その8「太秦界隈〜食べるラー油火付け役&映画人集う店」(2023年10月24日/10月29日)
- その9「師匠と行く千本呑み」(2023年12月26日/12月31日)※ ゲスト:太田和彦
- その10「冬の伏見酒蔵呑み歩き! にごり酒に大人のテーマパーク」(2024年2月27日/3月3日)
- その11「愛すべきおやじ達の店」(2024年4月23日/5月5日)
- その12「旬の肴で酔いしれる〜名水の日本酒と新鮮野菜で乾杯!」(2024年6月25日/7月7日)
- その13「おやじたちの夏休み 嵯峨野にて」(2024年8月27日/9月1日)
- その14「麺食らうおやじたち」(2024年10月22日/11月10日)
- その15「師匠の師匠をおもてなし」(2024年12月24日/2025年1月5日)※ ゲスト:太田和彦
CM
脚注
注釈
- ^ 「パナソニックドラマスペシャル」として放映予定だったが、2011年3月11日の東日本大震災発生に伴う広告活動自粛のため、ノースポンサードでの放送となった。
出典
外部リンク