![曖昧さ回避](//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/5/5f/Disambig_gray.svg/25px-Disambig_gray.svg.png) |
この項目では、1945年生まれの元幕内力士について説明しています。1931年生まれの元小結については「若ノ海周治」を、1959年生まれの元十両については「若ノ海正照 (1959年生)」をご覧ください。 |
|
若ノ海 正照 |
![](//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/b/bb/Sumo_pictogram.svg/25px-Sumo_pictogram.svg.png) |
|
---|
基礎情報 |
---|
四股名 |
若岩手 秋夫 → 松田 秋夫 → 迫龍 秋夫 → 迫竜 秋夫 → 迫龍 秋夫 → 松田 秋夫 → 若ノ海 秋夫 → 松田 秋夫 → 若ノ海 正照 → 若ノ海 秋夫 → 若ノ海 正照 |
---|
本名 |
松田 秋夫 |
---|
生年月日 |
1945年10月25日 |
---|
没年月日 |
(1995-03-31) 1995年3月31日(49歳没) |
---|
出身 |
岩手県稗貫郡内川目村(のち大迫町、現在の花巻市) |
---|
身長 |
175cm |
---|
体重 |
126kg |
---|
BMI |
41.14 |
---|
所属部屋 |
花籠部屋 |
---|
得意技 |
左四つ、寄り |
---|
成績 |
---|
現在の番付 |
引退 |
---|
最高位 |
東前頭2枚目 |
---|
生涯戦歴 |
489勝486敗16休(100場所) |
---|
幕内戦歴 |
144勝171敗15休(22場所) |
---|
優勝 |
十両優勝1回 |
---|
データ |
---|
初土俵 |
1961年5月場所 |
---|
入幕 |
1972年7月場所 |
---|
引退 |
1978年1月場所 |
---|
引退後 |
年寄・大嶽→相撲料理店経営 |
---|
備考 |
---|
2013年9月9日現在
|
若ノ海 正照(わかのうみ まさてる、1945年10月25日 - 1995年3月31日)は、岩手県稗貫郡内川目村(のち大迫町、現在の花巻市)出身で花籠部屋に所属した大相撲力士。本名は松田 秋夫(まつだ あきお)。現役時代の体格は175cm、126kg。得意手は左四つ、寄り。最高位は東前頭2枚目(1973年1月場所)。
来歴
内川目中学校を卒業後、元前頭3枚目・大ノ海が率いる花籠部屋に入門し、1961年(昭和36年)5月場所で初土俵を踏んだ。同期の初土俵には、後の関脇・藤ノ川、小結・羽黒岩らがいる。出世は遅く、初土俵から約10年、57場所かかって1971年(昭和46年)1月場所で十両昇進。そして、1972年(昭和47年)7月場所での新入幕は初土俵から11年2ヶ月、67場所を要した。
左四つから右上手を引いての寄り、前廻しを取って食い下がるという、地味な相撲を得意とした。その相撲ぶりのせいか、二桁勝利や三賞、金星とは縁がなかった。東前頭3枚目まで番付を上げた1974年(昭和49年)3月場所では、7勝8敗と負け越したが8日目に大関・貴ノ花を上手出し投げで破る殊勲の星を挙げている。
その後、1975年(昭和50年)3月場所で十両に陥落したが、翌年11月場所で再入幕。以降は幕内中位にあったが、1977年(昭和52年)の夏巡業で左足首を脱臼して9月場所を全休したため、再度十両に落ちた。翌場所は東十両7枚目の地位にあって5勝10敗と大きく負け越し、1978年(昭和53年)1月場所では幕下にまで陥落してしまった。そして、この場所の番付発表後に引退し、年寄・大嶽を大鵬親方から借り受けて襲名した。
引退後は大鵬部屋に移籍し、同部屋付きの親方として後進の指導に当たった。その後、巨砲の引退、大嶽襲名に伴い1992年(平成4年)5月に廃業。
廃業後は、東京都江東区で相撲料理店「ちゃんこ若ノ海」を経営するとともに、1992年10月5日から1993年(平成5年)4月3日まで放送されたNHK朝の連続テレビ小説『ひらり』に大相撲コーチ役として準レギュラーで出演した。
1995年(平成7年)3月31日、心不全のため東京都渋谷区内の病院で死去。享年49。
なお、長男・一隆は伊勢ノ海部屋に所属した元大相撲力士の勝盛(かちもり)、次男・佳久は大鵬部屋所属の元大相撲力士・若松鵬(わかしょうほう)である。
主な成績・記録
- 通算成績:489勝486敗16休 勝率.502
- 幕内成績:144勝171敗15休 勝率.457
- 現役在位:100場所
- 幕内在位:22場所
- 各段優勝
- 十両優勝:1回(1972年5月場所。この場所では、同部屋の後輩である関脇・輪島が初の幕内最高優勝を果たしている)
場所別成績
若ノ海 正照
|
一月場所 初場所(東京) |
三月場所 春場所(大阪) |
五月場所 夏場所(東京) |
七月場所 名古屋場所(愛知) |
九月場所 秋場所(東京) |
十一月場所 九州場所(福岡) |
1961年 (昭和36年) |
x |
x |
(前相撲) |
東序ノ口34枚目 3–4 |
西序ノ口14枚目 3–4 |
西序ノ口5枚目 4–3 |
1962年 (昭和37年) |
東序二段54枚目 1–6 |
東序二段86枚目 4–3 |
西序二段61枚目 4–3 |
西序二段35枚目 2–5 |
西序二段59枚目 5–2 |
西序二段14枚目 2–5 |
1963年 (昭和38年) |
東序二段37枚目 3–4 |
西序二段58枚目 3–4 |
西序二段75枚目 6–1 |
東三段目96枚目 4–3 |
東三段目70枚目 5–2 |
東三段目34枚目 2–5 |
1964年 (昭和39年) |
東三段目55枚目 2–5 |
西三段目79枚目 5–2 |
西三段目43枚目 3–4 |
西三段目46枚目 4–3 |
東三段目31枚目 5–2 |
東三段目4枚目 3–4 |
1965年 (昭和40年) |
西三段目10枚目 5–2 |
西幕下76枚目 4–3 |
東幕下70枚目 3–4 |
東幕下75枚目 6–1 |
東幕下36枚目 3–3–1 |
西幕下41枚目 4–3 |
1966年 (昭和41年) |
西幕下38枚目 3–4 |
東幕下44枚目 3–4 |
東幕下49枚目 5–2 |
東幕下33枚目 3–4 |
西幕下39枚目 4–3 |
西幕下32枚目 5–2 |
1967年 (昭和42年) |
東幕下20枚目 3–4 |
西幕下23枚目 5–2 |
西幕下20枚目 3–4 |
西幕下22枚目 4–3 |
西幕下18枚目 3–4 |
西幕下22枚目 5–2 |
1968年 (昭和43年) |
西幕下13枚目 3–4 |
東幕下16枚目 2–5 |
東幕下27枚目 3–4 |
西幕下31枚目 5–2 |
西幕下21枚目 5–2 |
東幕下9枚目 4–3 |
1969年 (昭和44年) |
西幕下6枚目 4–3 |
東幕下4枚目 2–5 |
西幕下14枚目 6–1 |
東幕下4枚目 3–4 |
西幕下6枚目 3–4 |
西幕下9枚目 3–4 |
1970年 (昭和45年) |
東幕下12枚目 5–2 |
西幕下6枚目 3–4 |
西幕下8枚目 4–3 |
東幕下6枚目 3–4 |
東幕下9枚目 4–3 |
西幕下5枚目 5–2 |
1971年 (昭和46年) |
東十両13枚目 2–13 |
西幕下11枚目 4–3 |
西幕下9枚目 4–3 |
東幕下7枚目 5–2 |
東幕下筆頭 5–2 |
西十両11枚目 9–6 |
1972年 (昭和47年) |
東十両6枚目 6–9 |
西十両9枚目 10–5 |
西十両3枚目 優勝 12–3 |
東前頭10枚目 8–7 |
東前頭7枚目 8–7 |
東前頭5枚目 8–7 |
1973年 (昭和48年) |
東前頭2枚目 4–11 |
西前頭9枚目 8–7 |
東前頭8枚目 7–8 |
東前頭10枚目 8–7 |
西前頭7枚目 9–6 |
西前頭3枚目 5–10 |
1974年 (昭和49年) |
西前頭5枚目 8–7 |
東前頭3枚目 7–8 |
西前頭4枚目 6–9 |
西前頭8枚目 8–7 |
西前頭5枚目 8–7 |
東前頭3枚目 4–11 |
1975年 (昭和50年) |
西前頭10枚目 2–13 |
西十両4枚目 6–9 |
西十両9枚目 8–7 |
東十両6枚目 8–7 |
西十両4枚目 9–6 |
東十両筆頭 5–10 |
1976年 (昭和51年) |
西十両5枚目 8–7 |
西十両2枚目 9–6 |
西十両筆頭 5–10 |
西十両6枚目 8–7 |
東十両4枚目 10–5 |
西前頭11枚目 7–8 |
1977年 (昭和52年) |
東前頭13枚目 9–6 |
西前頭5枚目 6–9 |
西前頭8枚目 8–7 |
東前頭5枚目 6–9 |
東前頭9枚目 休場 0–0–15 |
東十両7枚目 5–10 |
1978年 (昭和53年) |
東幕下筆頭 引退 0–0–0 |
x |
x |
x |
x |
x |
各欄の数字は、「勝ち-負け-休場」を示す。 優勝 引退 休場 十両 幕下 三賞:敢=敢闘賞、殊=殊勲賞、技=技能賞 その他:★=金星 番付階級:幕内 - 十両 - 幕下 - 三段目 - 序二段 - 序ノ口 幕内序列:横綱 - 大関 - 関脇 - 小結 - 前頭(「#数字」は各位内の序列) |
幕内対戦成績
改名歴
- 若岩手 秋夫(わかいわて あきお)1961年7月場所-1964年1月場所
- 松田 秋夫(まつだ -)1964年3月場所-1966年3月場所
- 迫龍 秋夫(はざまりゅう -)1966年5月場所-1968年5月場所
- 迫竜 秋夫(はざまりゅう -)1968年7月場所-1969年11月場所
- 迫龍 秋夫(はざまりゅう -)1970年1月場所-1970年5月場所
- 松田 秋夫(まつだ -)1970年7月場所-1970年11月場所
- 若ノ海 秋夫(わかのうみ -)1971年1月場所
- 松田 秋夫(まつだ -)1971年3月場所
- 若ノ海 正照(わかのうみ まさてる)1971年5月場所
- 若ノ海 秋夫(- あきお)1971年7月場所
- 若ノ海 正照(- まさてる)1971年9月場所-1978年1月場所
年寄変遷
- 大嶽 正照(おおだけ まさてる)1978年1月-1978年3月
- 大嶽 秋夫(おおだけ あきお)1978年3月-1992年5月(廃業)
関連項目