立野駅 (熊本県)
立野駅(たてのえき)は、熊本県阿蘇郡南阿蘇村大字立野にある、九州旅客鉄道(JR九州)・南阿蘇鉄道の駅である[1]。 JR九州の豊肥本線と、南阿蘇鉄道の高森線の2路線が乗り入れる[1]。高森線は当駅が起点である。JR豊肥本線はスイッチバック構造となっており[1]、ななつ星 in 九州を除く全ての特急・普通列車が停車する[注釈 1]。 歴史
駅構造島式ホーム1面2線を有するJR九州[1]と単式ホーム1面1線を有する南阿蘇鉄道の共同使用する地上駅(橋上駅)。無人駅だが駅舎にはエレベーターやスロープを設け、トイレも待合室階とホーム階(多目的トイレは待合室階)に設置されている。 のりば
島式ホーム1面2線を有する地上駅である[1]。JRホームとは駅舎から下階に降りて構内踏切渡って連絡している[1]。震災前は駅前広場から連絡階段を下って右手のJR駅舎内・構内踏切渡ったところにホームと繋がっていた。震災後の復旧工事前のホームは120mの長さがあったが、復旧工事の際に91mへと短縮されたほか、損傷のあった上屋も新しいものに取り替えた[14]。また、待合室のあった駅舎は2020年3月に取り壊されており[14]、駅舎内にあった自動券売機もホーム上に移された。構内踏切は留置線に行く列車や列車逸脱防止のために設定、現在は前述の列車逸脱防止に加え南阿蘇鉄道(高森線)から1番のりば(肥後大津方面)へ乗り入れる列車対策も兼ねている[15]。
単式ホーム1面1線を有する地上駅である。2023年改築した南阿蘇鉄道ホームは駅舎から下階に降りた連絡階段裏手にある。ホームの西側(JRホーム方向)に留置線と豊肥線との接続ポイントがある。南阿蘇鉄道ホーム内には震災前同様に駅事務室とトロッコ列車切符売り場を設置している。震災前の高森線ホームは(JR同様に)駅前広場から連絡階段を下って左手のにあり高森線ホーム上に南阿蘇鉄道立野駅本屋が建っていた、こちらもJRの駅本屋と同時期に解体された[14]。 スイッチバック当駅と赤水駅間は約8kmの距離であるが、標高差が約190mあることから[注釈 3]、勾配緩和のためのスイッチバックが設けられている。当駅の駅舎およびホームはスイッチバック構造の底点に位置しているため、駅舎から入ってホーム右側(1番線)に熊本方面行きが、ホーム左側(2番線)に大分方面行きが発着する。 熊本方面から来た列車は当駅(スイッチバック底点)で進行方向を変えて後進し、スイッチバック頂点(転向線)に向かう。頂点でさらに進行方向を変えて前進し、大分方面に向かう。 なお、JR九州の駅でスイッチバックのある駅はこの立野駅のほかに、肥薩線の大畑駅・真幸駅があるが(いずれも通過不可能型スイッチバック駅)、2020年8月8日以降、定期列車が運行されているのは当駅のみである[注釈 4]。
利用状況
駅周辺
バス路線最寄のバス停は駅前にある「立野駅」停留所。運行は産交バスが行って、南阿蘇村内・高森町を結んでいる。 過去
隣の駅
脚注注釈出典
参考文献
関連項目外部リンク |