洛西口駅
洛西口駅(らくさいぐちえき)は、京都府京都市西京区川島六ノ坪町にある、阪急電鉄京都本線の駅。駅番号はHK-80。 所在地は駅舎があるホーム北側の地名となっているが、ホームの南側は向日市寺戸町にまたがっている。 歴史終戦翌年の1946年(昭和21年)、東向日駅 - 桂駅間に物集女駅(もずめえき)が設置された[3][4]。駅名は西に隣接する集落「物集女」(旧乙訓郡向日町物集女、現向日市物集女町)に由来するもので[3][5]、戦時中、この物集女の東側一帯の農地(現陸上自衛隊桂駐屯地・京都府立桂高等学校など)に軍需工場が建てられ[6]、その最寄り駅として物集女駅が新設されたが[4]、開業時にはすでに終戦を迎えており[7]、わずか2年で廃止された[5][7]。 その後、桂駅周辺の道路事情と地域の再開発にあわせて再び駅が設置される運びとなり[8]、2003年(平成15年)に洛西口駅が開業した[8]。阪急電鉄では、1973年に千里線山田駅が開業して以来30年ぶりの新駅開業[1]とあって、開業の際には京都線の一部車両に開業記念のラッピングや特製ヘッドマークが施され、また自動券売機限定も含めて9種もの開業記念ラガールカードが発行された。 駅が完成した後、周囲の開発が急速に進みマンションなどが立ち並ぶようになった結果、開業後、約20年後の2022年現在で人口が10倍以上となった地区も現れ[9]、駅利用客も増加傾向を見せている。 年表
駅構造相対式ホーム2面2線を有する高架駅。分岐器や絶対信号機を持たないため、停留所に分類される。 ホームは高架だが、改札口・コンコース・トイレは地上にあり、改札口は河原町寄りに1ヶ所設置されている。コンコースとホームとの間には、上下線ホームともエレベーター1基・エスカレーター2基が設置されている。 開業当時の駅舎は、この付近の立体交差化が近く開始されることが既に決まっていたため、簡素な作りの駅舎であり、地下道や跨線橋なども設置されず、それぞれのホームに改札口が作られていた。下り線(大阪方面行き)ホームが高架化されるまでは、前述の理由から改札内で相互のホームを行き来することはできなかった。駅舎入口の駅名標やホームでは竹をイメージした装飾が施されている。当駅のイメージキャラクターは「洛姫ちゃん」(らっきーちゃん)である。 隣の桂駅の構内配線の関係上、桂車庫からの出庫を兼ねた当駅始発の大阪梅田行きがあり、平日朝と夕に普通がそれぞれ2本と1本、土休日朝に準急が1本設定されている(2022年12月現在)。 のりば
※ 地上駅時代はのりば番号は設定されていなかったが、高架以後は行先表示に1号線・2号線と表記されている。 利用状況2023年(令和5年)の1日あたりの通年平均乗降人員は12,033人で、阪急電鉄全線では60位[統計 1]。 年次別利用状況各年次の乗降人員の推移は下表の通り。
年度別利用状況近年の各年度の利用状況は下表の通り。京都府および京都市統計書のデータ(単位:千人)を日数で除した数値を記載している。
駅周辺
バス路線駅西側に洛西口駅前停留所、東側南に阪急洛西口駅前停留所、東側北には川島六ノ坪町停留所がある。当駅開業以前は、いずれの停留所名も川島六ノ坪町で同一の停留所としての扱いであった。当駅開業による市バスダイヤ改正により、洛西口駅前停留所が新設された[15]。2011年(平成23年)3月26日の市バスダイヤ改正より、69系統も洛西口駅前に停車するようになった。 2019年10月1日に向日市コミュニティバス「ぐるっとむこうバス」の運行が開始され、駅西側の京都府道201号沿いに阪急洛西口西停留所が新設された[16]。1年後の2020年10月1日ダイヤ改正により、駅東側南の市道沿いに阪急洛西口駅前停留所が新設された[17]。 2020年12月31日までは下記のほか阪急バス(阪急東向日方面など)も乗り入れていた[18]。
隣の駅脚注記事本文注釈出典
利用状況
阪急電鉄
京都府統計書
関連項目外部リンク
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