東口(2022年1月)
木更津駅 (きさらづえき)は、千葉県 木更津市 富士見一丁目にある、東日本旅客鉄道 (JR東日本)の駅 である。内房線 を所属線 としており[ 2] 、当駅起点の久留里線 を加えた2路線が乗り入れている。
歴史
駅構造
島式ホーム 2面4線を有する地上駅 である。君津 寄りに引上線 、2番線と3番線の間に待避線 がある他、電車 用留置線 4本、気動車 用留置線4本など多数の側線 が敷かれ、幕張車両センター木更津派出 、木更津統括センター乗務ユニット が置かれる。久留里線で運用されるキハE130系気動車 の他、内房線で運用される電車も留置されている。君津駅 - 当駅間は内房線で最も駅間距離が長い。
のりばは1 - 3番線が内房線に、4番線が久留里線に割り当てられている。なお、4番線には架線 が無いため電車の入線は不可能である。3番線は電車向けにホームのかさ上げが行われているため、4番線との間の一部箇所にステップが設けられている。
橋上駅舎 を有し、東西に出口がある。東口・西口の地上と橋上駅舎をつなぐエレベーターが木更津市 の出資により計2機設けられている。 西口には橋上駅舎とは別に3階建ての駅舎があるが、この駅舎は駅長事務室などが3階に入居している他は駅舎の機能が殆ど無く、ラーメン店・スイーツ販売店と橋上駅舎への階段 があるのみである。 橋上駅舎とホームを連絡するエレベーター は2005年 (平成 17年)12月 に3・4番線ホーム、続いて1・2番線ホームに設置された。また、2007年 (平成19年)12月に3・4番線ホームから、2008年 (平成20年)1月 に1・2番線ホームとコンコースを連絡する上りエスカレーター が設置された。 2008年(平成20年)12月に各ホームに待合室 が設置され、2009年 (平成21年)3月 には各ホーム、改札口に発車標 が設置された。
木更津統括センター所在駅(直営駅 )で、みどりの窓口 [ 9] ・自動券売機 ・指定席券売機 [ 9] ・自動改札機 ・自動精算機 ・VIEW ALTTE (改札外)[ 9] が設置されている。駅レンタカー 業務も行っている[ 9] 。また管理駅 として、内房線 の長浦駅 ・袖ケ浦駅 ・巌根駅 を管理している。久留里線の線内各駅はSuicaに対応していないが、「休日おでかけパス 」は全線が利用可能エリアに含まれる。ちなみにかつて発売されていた「ホリデー・パス 」は内房線内のフリーエリアは当駅までであって、君津駅及び久留里線はエリア外だった。
2020年 12月16日 に、祇園保育園(中郷保育園より統合)で約40年間使用されたピアノ が「駅ピアノ 」として、駅構内に設置された[ 10] 。なお、このピアノはアーティスト の増田セバスチャン の手によって、世界に一つだけのアートピアノ「Microcosmos‐Thank You All‐」として生まれ変わるものである[ 10] 。
発車メロディ は2004年 (平成16年)10月16日 から木更津市職員が編曲した「証城寺の狸囃子 」が使用されている[ 7] 。なお、4番線発車メロディについてはワンマン化後も駅員操作で流されていたが、現在は定期列車では流れない。
のりば
(出典:JR東日本:駅構内図 )
2番線は当駅始発列車および一部列車が使用する。
館山方面からの折返し列車は、2番線到着と3番線に逆方向進入での到着の2パターンがある。
ワンマン運転対応のE131系は、幕張車両センター - 当駅間を回送で返却または送り込みをする。(※一部209系2100番台が充当される。)
運転番線
営業番線
ホーム
館山方面着発
千葉方面着発
久留里方面着発
君津方引上げ線着発
備考
上本
1
15両分
到着可
出発可
不可
出区可
内房線上り主本線
中1
2
15両分
到着・出発可
到着・出発可
不可
入出区可
中2
ホームなし
到着・出発可
到着可
不可
入出区可
下本
3
15両分
到着・出発可
到着・出発可
不可
入区可
内房線下り主本線
久本
4
5両分
出発可
到着・出発可
到着・出発可
到着・出発可
久留里線主本線、架線なし
久1
ホームなし
不可
不可
到着・出発可
不可
架線なし
主本線を走行する場合は通過が可能。ただし久留里 方面は不可。
電留線4本(電留1番 - 電留4番)、気留線3本(気留2番 - 気留4番)のほか、洗浄線1本、君津寄りに引上げ線1本、久留里寄りに引上げ線2本がある。
夜間、1番線、3番線や中2番線、電留線に内房線列車(特急、京葉線 直通各1本含む)計7本が留置される。
久留里線車両の当駅(派出構内)での滞泊は予備車1両のみで、その他の運用車は久留里駅と上総亀山駅に滞泊する。
電車の入出区は、ホーム - 君津寄りの引上げ線 - 山側(久留里寄り)の引上げ線 - 電留線と、2回スイッチバック する必要がある。
気動車の入出区は、ホーム - 久留里線の本線上 - 気留線(または電留線)と、1回のスイッチバック で行うことが可能。ただし係員による誘導が必要。
(出典:今尾恵介 『JR東日本全線【決定版】鉄道地図帳vol.4 水戸・千葉支社管内編』学研プラス 、2010年3月19日。ISBN 978-4056057652 。 )
改札口(2022年1月)
1・2番線ホーム(2022年1月)
3・4番線ホーム(2022年1月)
駅弁
かつては万葉軒 が駅弁を販売していたが、2017年3月31日をもって閉店した。主な商品として以下のものがあった。
千葉寿司街道 さんま
元気豚 佐倉味噌漬け弁当
漁り弁当
万葉軒が進出する以前は吟米亭浜屋が駅弁を販売しており、1962年に発売開始された「バーベキュー弁当」が有名であった[ 12] 。吟米亭浜屋は駅弁撤退後も駅西口の店舗でバーベキュー弁当などを販売していたが現在は閉店している(木更津市内の別の店舗での弁当販売は継続)。
利用状況
2023年度(令和5年度)の1日平均乗車 人員 は12,590人 である[ JR 1] 。内房線内の途中駅では五井駅 に次いで2番目に多い。
JR東日本および千葉県統計年鑑によると、1990年度(平成2年度)以降の1日平均乗車 人員の推移は下記の通り。
年度別1日平均乗車人員[ 統計 1] [ 統計 2]
年度
1日平均 乗車人員
出典
1990年(平成0 2年)
22,152
[ * 1]
1991年(平成0 3年)
22,719
[ * 2]
1992年(平成0 4年)
22,604
[ * 3]
1993年(平成0 5年)
22,077
[ * 4]
1994年(平成0 6年)
21,411
[ * 5]
1995年(平成0 7年)
20,912
[ * 6]
1996年(平成0 8年)
20,127
[ * 7]
1997年(平成0 9年)
19,248
[ * 8]
1998年(平成10年)
18,634
[ * 9]
1999年(平成11年)
17,947
[ * 10]
2000年(平成12年)
[ JR 2] 17,077
[ * 11]
2001年(平成13年)
[ JR 3] 16,492
[ * 12]
2002年(平成14年)
[ JR 4] 15,888
[ * 13]
2003年(平成15年)
[ JR 5] 15,205
[ * 14]
2004年(平成16年)
[ JR 6] 14,839
[ * 15]
2005年(平成17年)
[ JR 7] 14,551
[ * 16]
2006年(平成18年)
[ JR 8] 14,511
[ * 17]
2007年(平成19年)
[ JR 9] 14,336
[ * 18]
2008年(平成20年)
[ JR 10] 14,255
[ * 19]
2009年(平成21年)
[ JR 11] 13,866
[ * 20]
2010年(平成22年)
[ JR 12] 13,474
[ * 21]
2011年(平成23年)
[ JR 13] 13,274
[ * 22]
2012年(平成24年)
[ JR 14] 13,600
[ * 23]
2013年(平成25年)
[ JR 15] 13,878
[ * 24]
2014年(平成26年)
[ JR 16] 13,801
[ * 25]
2015年(平成27年)
[ JR 17] 13,973
[ * 26]
2016年(平成28年)
[ JR 18] 13,896
[ * 27]
2017年(平成29年)
[ JR 19] 13,752
[ * 28]
2018年(平成30年)
[ JR 20] 13,846
[ * 29]
2019年(令和元年)
[ JR 21] 13,529
[ * 30]
2020年(令和0 2年)
[ JR 22] 10,080
2021年(令和0 3年)
[ JR 23] 11,350
2022年(令和0 4年)
[ JR 24] 12,061
2023年(令和0 5年)
[ JR 1] 12,590
駅周辺
当駅最寄りの中学校・高等学校が多く、朝夕は多くの学生が利用する[ 13] 。スクールバスは、清和大学 ・木更津総合高等学校 (学校法人君津学園)、暁星国際中学校・高等学校 (学校法人暁星国際学園)、拓殖大学紅陵高等学校 ・志学館中等部・高等部 (千葉県) (学校法人紅陵学院)がそれぞれ東口に設けられた専用のバスターミナル(暁星国際中学校・高等学校は路上)から運行されている。
周辺の道路
太田山口(東口)
スパークルシティ木更津
みなと口(西口)
バス路線
発着路線詳細については、運行各社のウェブサイトまたは 市内公共交通 (木更津市公式サイト)などを参照。
東口発着
東口バス乗り場(2013年11月)
日東交通 ・小湊鉄道 ・京浜急行バス ・川崎鶴見臨港バス ・東京空港交通 によって運行されている。
1番のりば
八幡台ニュータウン・シーアイタウン行
八幡台循環A・B回り
真舟団地・君津中央病院 行
2番のりば
3番のりば
4番のりば
5番のりば
高倉アカデミア線:かずさ小糸南 行(平日運行) / 草敷行(土休日運行)
6番のりば
7番のりば
8番のりば
暁星国際学園スクールバス乗り場付近
西口発着
西口バス乗り場(2013年11月)
市役所朝日庁舎への無料送迎バス
日東交通・小湊鉄道・京成バス ・小田急ハイウェイバス ・東急トランセ ・大新東 によって運行されている。
2013年8月12日に、バスロータリーの改修工事に伴い一部路線の乗り場が変更[ 15] 、さらに同年11月には電子看板(デジタルサイネージ)方式を採用した公共案内看板が設置され[ 16] 、同年12月に整備が完了した[ 15] 。
1番のりば
2番のりば
3番のりば
4番のりば
5番のりば
6番のりば
7番のりば
この他、龍宮城スパ・ホテル三日月 への無料送迎バスが運営会社により運行され、ロータリー外にあるバス乗り場を発着する。(なお、「海ほたる」と書かれたマイクロバスは東京湾横断道路サービス が海ほたるの従業員を送迎する物で路線バスではない。)
隣の駅
東日本旅客鉄道(JR東日本)
■ 内房線
■ 快速(総武線経由)
袖ケ浦駅 - 木更津駅 - 君津駅
■ 快速(京葉線経由)・■ 普通(各駅停車)
巌根駅 - 木更津駅 - 君津駅
■ 久留里線
木更津駅 - 祇園駅
脚注
記事本文
出典
広報資料・プレスリリースなど一次資料
利用状況
JR東日本の2000年度以降の乗車人員
千葉県統計年鑑
参考文献
曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 31号 内房線・外房線・久留里線、朝日新聞出版 〈週刊朝日百科〉、2010年2月21日、5-17,24-26頁。
関連項目
ウィキメディア・コモンズには、
木更津駅 に関連するカテゴリがあります。
外部リンク