昭和橋 (千曲川)
昭和橋(しょうわばし)は、埴科郡坂城町大字上五明 - 大字坂城の千曲川に架かる坂城町道0621号線の橋長466 m(メートル)のローゼ橋・桁橋。中島武設計のRCローゼ桁群として土木学会選奨土木遺産に認定されている。 概要
歴史江戸時代には坂木中心部と上五明を結ぶ渡しはなく、1882年(明治15年)2月に舟10艘による橋長90 mの舟橋が架橋された。しかし、1885年(明治18年)6月30日に洪水のため9割が流失し渡し舟となったがしばらく後に廃業された。その後上五明総代によって渡しが継承され、1886年(明治19年)から営業した。1888年(明治21年)8月15日に信越本線[注釈 2]坂城駅が開業し、この渡しの重要性が増していった。このため、坂城町・村上村によって1927年(昭和2年)2月に架橋の請願が行われ、県費の補助を受け7000円を費やして1928年(昭和3年)6月3日に幅3.6 mの木橋が開通した[2][5][6][7]。 1935年(昭和10年)に小県郡室賀村も加わり、1937年(昭和12年)右岸側の流心部が中島武設計の3径間の鉄筋コンクリートローゼ橋、左岸側が木橋の新橋となった[8]。昭和橋は1947年(昭和22年)に県道橋となり、中央区間も1952年(昭和27年)11月10日に6径間のRCローゼ橋として完成した[9]。更に、左岸側が昭和2号橋として鋼カンチレバー桁橋として1964年(昭和39年)9月25日に開通し、全径間が永久橋となった[2][10] [5][11][7]。 しかし、本橋は有効幅員が4.5 mが狭く、自動車交通に支障をきたしたことから上流側500 mに坂城大橋の建設が1974年(昭和49年)からすすめられ1987年(昭和62年)11月16日に開通した[11]。これに伴い、昭和橋は再び町道橋となった[2]。 2002年度(平成14年度)に長野県内にある他の4橋[注釈 3]と共に、中島武設計のRCローゼ桁群として土木学会選奨土木遺産に認定された[2]。 坂城町では2014年度(平成26年度)から修繕をとり行っていたが、2020年(令和2年)11月1日から2021年(令和3年)3月31日まで車両全面通行止が行われた[12]。 脚注注釈出典
参考文献
関連項目
外部リンク
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