日之影町
日之影町(ひのかげちょう)は、宮崎県の北部に位置する町。西臼杵郡に属しており、広くは延岡都市圏域に属する[2]。 地理宮崎県の最北山間部、九州山地に位置する。東西約9km、南北約30km、総面積277.67km2の面積を持ち、全体の約90%が山林。五ヶ瀬川が町の中央部を東西に貫流。多くの谷が五ヶ瀬川に流れ込み、深いV字形の渓谷を形成。50~100mの切り立った断崖となり、その上部に階段状に耕地が拓かれ、大小多数の集落が形成されている。年平均気温は15.5℃。 エリア指定隣接市町村東に延岡市、西に西臼杵郡高千穂町、南に東臼杵郡諸塚村と美郷町、北に大分県佐伯市と豊後大野市が隣接する。 地名
住民票記載の住所は、字を廃止している。 歴史町名は、初代天皇神武天皇の兄:三毛入野命が「日の影(影=古語で光)」が射した土地として名を残したことに由来する。[4] 約2万年前、旧石器時代の出羽(いずるは)洞穴が見立地区に残り、旧石器が発見されている。(宮崎県内最古の遺跡とされている。) 飛鳥~奈良時代には日向国臼杵郡智保郷、平安時代には高千穂荘として現在の西臼杵郡一帯の統治内におかれる。安土桃山時代、高千穂荘は延岡藩の支配下となり、御役所(代官所)が置かれ高千穂統治の中心地であった。 廃藩置県の際には延岡県(旧延岡藩)に属していた。その後すぐ行われた県の再編で美々津県となり、1873年に宮崎県(1876-1883年は鹿児島県)となった。 近現代
町政
国政・県政国政衆議院小選挙区選挙では宮崎2区(延岡・日向・西都・児湯郡・西臼杵郡・東臼杵郡)に属する。近年選出の議員は以下のとおり。近年選出の議員は以下のとおり。
宮崎県議会→詳細は「宮崎県議会」を参照
本町と高千穂町、五ヶ瀬町で選挙区をなす。定数は1人。近年選出の議員は以下のとおり。
産業主要産業は農林業。かつては町北部の見立鉱山でスズの採掘が行われていたが1963年に閉山。2007年より森林セラピー基地、森林セラピーロードを活用し、「癒しの森の案内人」のガイドによるウォーキングや自然体験、料理や伝統工芸体験メニューなどを組み合わせた森林セラピーの取組みを進めている。 特産品
山間地の生活道具として竹細工が発達した。資料館を常設。現代の名工に選ばれ、米国・スミソニアン博物館にも作品を収めた故・廣島一夫など卓越した職人を育む。
地域人口
教育中学校
1校
小学校
3校(2020年(令和2年)4月時点)
郵便局メディア・通信ケーブルテレビ
交通最寄り空港は熊本空港または宮崎空港。どちらも所要時間2時間ほどで到着する。 鉄道現在町内に鉄道は存在しない。最寄駅は延岡市の延岡駅(JR日豊本線)。 町内の鉄道は1937年9月に日ノ影線(後の高千穂線)が川水流駅(延岡市北方町)から槇峰駅まで延伸したことに始まる。町役場の最寄り駅であった日ノ影駅(後の日之影温泉駅)は1939年10月に開業し、1972年に高千穂駅(高千穂町)まで全通した。1989年4月28日に第三セクターの高千穂鉄道に転換されたものの、2005年の台風14号被害により運転を休止し、町内の区間は2008年12月28日に廃止された。 町内に存在した駅は以下の通りである。日之影温泉駅は現在も温泉施設として営業を継続している。
この他の路線として森林鉄道の日之影森林鉄道・鹿川森林鉄道が存在した。 バス
高速道路町内では高千穂日之影道路(九州中央自動車道に並行する一般国道自動車専用道路)が一部区間において供用中であるが、その先の熊本市方面および延岡市方面へ至る区間については未供用区間が存在する。2021年には高千穂町方面へ至る高千穂雲海橋道路が事業化された。 現在、九州自動車道へ直結する最寄りインターは九州中央道の山都中島西IC、東九州自動車道へ直結する最寄りインターは九州中央道蔵田交差点である。 一般国道名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事名所・旧跡・観光スポット
三大橋日之影町には、高さ100メートルを越える橋が大小合わせて215基あり、独特の風景をつくりだしている。 そのうち、青雲橋・龍天橋・天翔大橋の三橋を「三大橋」と称している[15]。 キャンプ場・ロッジ・コテージ
伝統芸能・祭事
催事
毎月第3日曜日に道の駅青雲橋で開催。町内で生産された農産物・加工品などを生産者が直売する。
著名な出身者
脚注
参考文献
外部リンク
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