寺門ジモン
寺門 ジモン(てらかど ジモン、本名: 寺門 義人〈てらかど よしひと〉、1962年〈昭和37年〉11月25日 - )は、日本のお笑いタレント、俳優、映画監督、YouTuber。お笑いトリオ・ダチョウ倶楽部の説教(ダメ出し)担当。兵庫県川西市出身。太田プロダクション所属。 来歴兵庫県川西市出身。本人曰く家が山の頂上付近にあったため、2歳頃から毎日自然と戯れていた自然児で、朝起きるとクワガタなどの昆虫を捕まえていた。4歳頃から市街地の幼稚園に電車を乗り継ぎして通園し、他の子供より精神的に自立していたため周りから変人扱いされており、幼稚園での集団生活は合わなかったとしている。 父親が都市銀行員であり、東京と大阪を頻繁に転勤していたという。このため、出生地と戸籍は兵庫県だが、家庭環境の都合で日本各地を転々としてきたことで、関西弁をほとんど話さない。室町幼稚園(池田市)、箕面市立箕面小学校、中野区立桃丘小学校、中野区立第九中学校を経て東京都立鷺宮高等学校を卒業。 その後、役者を目指しテアトル・エコー附属養成所に所属したが、将来に不安を感じお笑い芸人に転身することを決意。同期であり、寺門と同郷で「ダイナマイトボーン」というコンビを組んでいた上島竜兵と共にテアトル・エコーの先輩・渡辺正行に会いに行き、渡辺から肥後克広、南部虎弾を紹介される[1]。これがダチョウ倶楽部の出発点となった。 →詳細は「ダチョウ倶楽部 § 来歴」を参照
2014年10月、“旨い”を追求する会員制グルメサイト『食べマスター』を開設[2]。 人物射手座。身長169cm、体重67kg。B107/W87/H99。生まれたとき、胸の周り・顔・足の裏・手の甲以外の全身に約10cmの原因不明の体毛が生えていたが、生後1週間で抜けた。実家が裕福であり、50歳を超えた今でも、母親から仕送りをもらっている。本人曰く今でも母親の事を「ママ」と呼んでいる。 脚が短い、顔が大きい、体を異常なまでに鍛えているなどの特徴が相まって今田耕司に「体のバランスがおかしい」と言われている。東野幸治など番組共演者の中には、何ものにも属さず他の追随を許さない孤高の精神に敬意を払う者も多い。 ダチョウ倶楽部で唯一の独身。アウトドア愛好家やグルメなど多趣味なうえに、どれもかなりのマニアであることから、肥後と上島はこれらの話題について行けず、プライベートで3人集まることは滅多になく、寺門のみ竜兵会の会員ではない[注 1]が、草野球などのスポーツレクレーションには寺門も参加している。また、メンバーからは、「絡みづらい」と言われ酒も飲めない為、テレビ出演や志村けん達との飲み会では肥後と上島だけでいることが多い。ただし、これらはあくまでネタの範疇であり、実際にはプライベートでもよく3人で食事をしている。 しかし2022年現在ではその多趣味が冠番組や映画原作・映画監督などの仕事に繋がっており、メンバーからは一目置かれている。有吉弘行は「事務所みんなから嫌われてるけど結構な稼ぎ頭だから」とジョークを交えつつ太田プロダクション内でも相当な稼ぎ頭である事を示唆している。 メンバー内では一番持ち芸が少ないが、実は1番面白いというのが浅草キッドの評。有吉弘行に付けられたあだ名は、「短足天狗」と言われているが、実際はダチョ・リブレの番組内でノッチが「短足天狗」と命名した。そこで有吉が命名したのは「ポリバケツ」であり、安田和博が「偽グルメ」、土田晃之が「うそつき」というあだ名を考案した。 芸名の「ジモン」は名字の音読み(「山門[要曖昧さ回避]」に対する「寺門」)[3]。 上島が急死した際には寺門が知人たちに訃報を伝えていた[4]。 趣味グルメグルメとして知られ、取材拒否の店・寺門ジモンの常連めし〜奇跡の裏メニュー〜・ダチョ・リブレ・寺門ジモンの肉専門チャンネルなど、自らがMCをつとめる番組にて、寺門自身が常連として通っている飲食店を紹介している。 アンジャッシュの渡部建によれば、「間違いなく芸能界では一番、美味いものを食べている人」だという。渡部も当初は「ジモンさんがいくらグルメだといっても肉くらいで、他はたいしたことないだろう」と思っていたところ、渡部がイタリアンでもフレンチでも寿司であっても、いかなる料理の名店に足を運んでも、「必ずジモンさんが既に通って」おり「どのルートから名店を辿っていっても必ずジモンさんにぶつかる」と言い、そして「俺がいくときとジモンさんがいくときでは(裏メニュー等のせいか)出るものが違う」とのことで、寺門の凄さに気づいたという。実際、名店と呼ばれるようなグルメの世界で、寺門に面識のない人物を探すことは極めて困難だという。食に関しては尊敬すると述べている[5][注 2]。 趣味のグルメを活かし、都内の百貨店の催事場にて、グルメイベントの監修もしている。2012年3月に渋谷東急百貨店にて「寺門ジモン厳選! 夢のウマすぎグルメ祭り!」が[6]、2013年3月には新宿京王百貨店にて「寺門ジモンのフードパーク マジ!ウマすぎ!!夢の特選グルメ大集合」が開催され[7]、2014年6月は西池袋の東武百貨店にて「寺門ジモン厳選! 極上!! グルメ祭り」と題して実施された[8]。 「食べ物に関しては嘘をつけない」としており、グルメ番組の生放送中、京都の和菓子屋でよもぎの団子を食べたところ、メンバーが止めたにもかかわらず「嘘だ。これはよもぎの葉を使っていない」と見抜き、そのままカメラを連れて調理場に入り、よもぎの粉を探し当てたことがある。[要出典] 美味しいお菓子を食べると、箱に書いてある住所を頼りに工場を直接訪ねて作り方を聞いたり、マグロを知るために漁船に乗ったり、稲作を研究するために中国・雲南省へ行ったことがある。また、毎年11月は白トリュフを食するために3週間イタリアに滞在する。その間、ダチョウ倶楽部3人での活動は出来ず、山田邦子に「あんた商売、一体何なの?」と言われたことがある。メンバーの肥後と上島は寺門の趣味であるので致し方ないとイタリア滞在を認めている。[要出典] また米にもこだわりがあり、オオクワガタ採集などで新潟県や東北地方の山村に行くと棚田を観察し、美味しそうなお米を生産している田んぼだとわかると、その生産者を出待ちしてお米を売ってくれるよう交渉することもあるという。棚田は山間部にあるため昼夜での寒暖差が激しく、平地で生産される米よりも美味しくなると言われる。その際に、まだ実っていないお米の味を判別するために稲穂の様子を観察し、日光や水路の位置を確認するだけではなく、土を実際に舐めてみるのだという。そうして選んだお米は、偶然にも寺門が通っている名店の料亭でも使っていたものであり、とある品評会でもトップを取ったお米であったという。また、寿司に精通しており、小学生の時から、お年玉を貯めて銀座の名店に通っていたという[9]。 最近では職人・シェフの方が寺門を意識してプレッシャーを感じていることがあり、寿司職人が寿司を寺門に出す時に手がブルブル震えていたりするという[10]。 肉焼肉に強いこだわりを持ち、「牛肉の話で俺より詳しい人に逢ったことがない!」「4〜5歳の雌牛、なおかつ処女の肉が最高なんだ!」等と語っている。ダウンタウンDXでは、焼肉だけで年に150万円使っており、焼肉屋のはしごや美味しい店であれば日本全国どこにでも出かけると語ったことがある。たけしの等々力ベースでも、ビートたけしに焼肉やホルモンを振る舞っており、たけしも芸能界一の肉通として認めている。肉に関しては、牛肉・豚肉・鶏肉だけではなく、馬肉・猪肉・鹿肉などのジビエにも詳しい。中でも、家畜用飼料を与えられていない野生動物の肉が美味いのだという。肉好きの原点になったのは、幼少期から松阪市へ墓参りに訪れた時に食べていた和田金のすき焼きであったと人生最高レストラン(TBSテレビ)で語っている[11]。 肉好きが高じて、肉のセリに参加できる家畜商の資格まで取得し、松阪肉牛共進会にまで参加している。2011年11月、松阪牛のセリにおいて雌牛1頭を195万円で落札した[12]。さらに、老舗時計バンドメーカーのバンビ[要曖昧さ回避]と提携し、松阪牛の牛皮を使った革製品のプロデュースも行っており、SATOLIブランドとして展開している。寺門はこのブランドの立ち上げから参加し、それまで皮革製品として使われることのなかった松阪牛の製品化に多大な貢献をした。松阪牛は、飽和脂肪酸に対する不飽和脂肪酸の比率が、輸入牛や国産牛肉用のその他の品種に比べて高い。このため、皮革部分にも良質な油脂が含まれており、独特の艶が楽しめるという。これにいち早く目をつけたのが寺門であった。 とある政治家と食事した際、「寺門さん、日本の食肉を世界に広めるためにはどうしたらいいですか?」と聞かれた寺門は現在の農林水産行政の問題点を的確に指摘し、どうすれば農家や肉屋、焼肉店が助かるか、発展していけるかという話まで踏み込んで答えた所、後日その政治家が所属する政党から「寺門さん、政治家になって農林水産大臣になっていただけませんか」と勧誘された。しかし寺門は政治家になる気は全く無かったため丁重に断ったという。[要出典] 有名人も通う行列の出来る名店とされる足立区鹿浜の焼肉スタミナ苑には20年以上も通う常連であるが、いまでも開店2時間前から一般客に混じって並び、常連の芸能人だからといって特別に席を用意してもらうようなことは一切していないという。ただし、常連向けの裏メニューがあり、それを出してもらうために『肉の予約』は行っているという。 近年では寺門が肉に強いこだわりを持っていることが広く知れ渡ってしまったため店主に入店を拒否される場合もある。以前広島で焼肉屋に入ろうとした所、扉をガンと閉められたため理由を聞いた所、「あなたに出す肉はない」と店主に言われたという[10]。 また、店舗へ訪れるだけではなくお取り寄せを活用することによって、自宅でも肉を楽しんでいるという[13]。 初の監督作品「フード・ラック!食運」(2020年11月20日公開予定)は、焼肉をテーマにしている[14]。 グッズマニア1990年代から、ナイキのエアマックス、カシオのG-SHOCK等、多種多様な物を収集する「コレクター」「グッズマニア」として知られる様になった。物に対するこだわりや豊富な知識、情報収集に掛ける情熱は趣味の範疇を逸脱しており、その道の専門家と独自に交流していることからセミプロの域に達していると言える。[独自研究?]ただし、一旦スイッチが入るとその豊富な知識を滔々と語りはじめる癖があり、興味の無い相手を辟易させることも少なくない。 芸能界では所ジョージと並ぶスニーカー通として有名。[誰によって?]スニーカーセレクトショップ「アトモス(atmos)」の創業者である本明秀文とは彼がスニーカーを扱う前から旧知の存在である。1995年、「エアマックス95」が発売され大ブームが起きたが、「エアマックス狩り」と呼ばれた少年による恐喝や、大量にニセモノが出回るなど騒動となった際には、エアマックスの目利きとしても活躍していた。[要出典]『深夜水族館』など深夜の通販番組などでもコレクターマニアっぷりを披露している。下着はブリーフ派。 オオクワガタオオクワガタの採集・飼育も非常に好き。クワガタ業界では有名人となっており、様々なクワガタ雑誌で数多くの記事を書いている。一番多いのは採集記。自称、オオクワガタブームの先駆者。[要検証 ]年に数回ドルクスハンターと呼ばれるプロ集団や兄と共にオオクワガタ採集に出かけている。冬季に入山し、夏に採集する際のルートを決めるとのこと。また、必要以上に濫獲したり樹木を破壊したりといったモラルのない採集は絶対にしない。 兄は薬学の研究員で、兄弟でオオクワガタの幼虫のエサとなる菌糸ビンの作成を計画している。クワガタを飼育する為だけの専用マンションを持っている。大塚で住んでいる時にクワガタが原因で近隣からの苦情により引っ越ししている。クワガタが大きな鳴き声を出すわけではないが(そもそもクワガタを含めた甲虫類は耳に相当する器官がないので仲間を呼ぶ音も出せない)、数千匹もあつまると尋常でない物音が発生するのだという。 同じくオオクワガタ好きの岡村隆史は寺門の事を師匠と呼んでいる。 その他糸に関心を持ち、製糸工場の工場長と1週間語り合い、林業の雇用促進の仕事に関わる等寺門のこだわりは広がりを見せている。絹にも関心があり、ザ・フラットヘッドの小林昌良社長とともに、信州産の生糸振興にも関わっている[15]。 格闘技にも精通しており、中でもモハメド・アリをこよなく愛している。ウィル・スミスがアリを演じた伝記映画『Ali』では「日本でこの映画を撮ったならば、アリ役をやるのは俺しかいない」と発言している。 大のウエスタン好きであり、専門雑誌『コンバットマガジン』でコラム[要曖昧さ回避]を掲載していた。ウェスタンアームズの国本圭一(全日本早撃ちチャンピオン)を師として仰ぎ、尊敬して国本の自宅にも度々訪問している(応接間に飾られていた跳ね馬の置き物を見て、『馬が豪邸を跳ね回っている』と噂と尾ヒレを広め、友人を苦笑させた)。学生の頃からの同社のショップの常連であり、国本もジモンを弟子として認めている。国本のMOOK本『(マグナブローバックマガジン (ホビージャパンMOOK 316) 大型本 – 2009/10/31 ISBN-10 : 4894259524 ISBN-13 : 978-4894259522 出版社 : ホビージャパン (2009/10/31)』への取材も打診されたが、事務所から『通販番組のイメージを損ねる』として打診を断った経緯がある。モデルガンのピースメーカーを使った抜き打ちにも精通、アクロバティックなテクニックを習得しており、各地で開催されるウエスタンスタイルの早撃ちコンテストの常連でもある。それゆえ、マニアックな物真似で知られるくじらと『草野☆キッド』(2006年9月12日放送分、「草野人生相談王決定戦!」)で共演し、「早撃ち名人メドレー」のマーク渡辺のモノマネを披露したくじらを「デタラメ」と一刀両断にして、マーク渡辺の早撃ちの特徴について専門的かつ詳細な解説を始め、くじら本人のみならず出演者の誰も寺門の解説を理解できず周囲を困惑させた。フジテレビ主催の新年物真似スペシャルで、安達祐実と日光ウェスタン村で『遠いストーリー(トイ・ストーリーのパロディ)』において共演した事もある。[要出典] アメカジにも詳しく、国内の主要ブランドであるフェローズ、ザ・フラットヘッド、トイズマッコイ等との交流も深い。ジーンズもマニアであり、良く色落ちさせるため、土に埋めたこともあった。その際には、長く埋めすぎてしまい、雑菌が入ったために糸が切れてしまって破れてしまったという。また、ザ・フラットヘッドが主催するイベントSUPER WEEKENDにおいて毎年メインMCを務めている[16]。 エピソードネイチャージモンやりすぎコージーで東野幸治に名付けられたネイチャージモンとして活動する事も多い。これは、彼の趣味である肉体鍛錬、自然探訪、知的探求が独特の形で結実し、結果として「自然と同化した芸人・寺門ジモン」を誕生せしめたことによるものである。偏執的なほどのサバイバルに対する造詣や、説得力ある独自のセオリーなどで人気を博した。浅草キッドの水道橋博士のコラム執筆により認知された面も大きい。
スポーツマンNo.1決定戦
ものまねレパートリー※公式プロフィールより その他
出演→「ダチョウ倶楽部 § 出演メディア」も参照
テレビ番組(冠番組)
テレビ番組(その他)
テレビドラマ
映画作品映画
漫画原作著書
デジタルシングル
参考文献
脚注注釈出典
外部リンク |