ブラック・ジャック創作秘話〜手塚治虫の仕事場から〜
『ブラック・ジャック創作秘話〜手塚治虫の仕事場から〜』(ブラック・ジャックそうさくひわ てづかおさむのしごとばから、The Untold Story: How Tezuka created his "Black Jack")は、宮崎克(原作)、吉本浩二(作画)による日本の漫画。秋田書店の『週刊少年チャンピオン』および『別冊少年チャンピオン』に掲載された。 概要副題のとおり、漫画家手塚治虫の制作現場の舞台裏を描いた実録漫画である。主題にある『ブラック・ジャック』に限らず、手塚の様々な漫画、アニメの制作エピソードを題材にしている。手塚の当時の担当編集者やアシスタント、家族等関係者にインタビューを行い、その内容を回想として漫画化という構成を取っている。編集者は秋田書店に限らず他の出版社にも及び、アシスタント経験者にはその後漫画家として活躍している者も多い。 かつて『ブラック・ジャック』の掲載誌であった『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)の2009年No.48、ブラック・ジャック特集号に手塚治虫生誕80周年記念として前後編が掲載された。その後、2012年No.08まで不定期で掲載されてから、『別冊少年チャンピオン』(同社)に移籍し、2012年7月号(創刊号)から2013年6月号まで連載された。後述のテレビドラマ放送に合わせ『週刊少年チャンピオン』2013年No.42、No.43で新作が掲載された後、2014年No.27、No.28(最終話)の2話で完結した。 宮崎原作の『松田優作物語』(『ヤングチャンピオン』連載)の作画を担当した高岩ヨシヒロの作画で計画されていたが、高岩と連絡が取れなかったため、編集部の推薦する吉本による作画となった[1]。 宝島社の『このマンガがすごい!』2012年オトコ編1位を受賞した[2]。 第1巻・第1話「壁の穴」において、“昭和27年(1952年)4月 練馬区 トキワ荘”と記されているが、正しい所在地は豊島区である。 登場人物斜体はインタビューを受けた人物。 漫画家・アシスタント
虫プロ・手塚プロ関係者
編集者
その他
書誌情報
テレビドラマ
『神様のベレー帽〜手塚治虫のブラック・ジャック創作秘話〜』のタイトルでテレビドラマ化され、2013年9月24日21:00 - 22:48の時間帯で関西テレビ制作によりフジテレビ系列で放送された。関西テレビ放送開局55周年記念ドラマである。視聴率は12.7%[8]。 テレビドラマ化されフジテレビ系で放送されることは、2013年4月に発表された[9]。手塚治虫役は草彅剛、『週刊少年チャンピオン』編集長の壁村耐三は佐藤浩市が演じ、監督は三宅喜重、脚本は古家和尚が担当した[10]。 あらすじ手塚治虫と彼の作品を知らない『週刊少年チャンピオン』の女性新人編集者が、謎の男により、1973年当時の週刊少年チャンピオン編集部にタイムスリップしてしまう。編集者の仕事に適当な姿勢だった彼女を待ち受けていたものは、手塚治虫本人と、新連載漫画『ブラック・ジャック』誕生の瞬間だった。 キャスト
2013年現代1973年 - 1977年時代
その他(テレビドラマ)スタッフ
ネット局
脚注注釈出典
外部リンク |