フマキラー囲碁マスターズカップフマキラー囲碁マスターズカップ(フマキラーいごマスターズカップ)は、日本の囲碁棋戦である。50歳以上の現役七大タイトルホルダーおよび経験者を中心に争われる。2011年創設、2019年終了。優勝賞金額500万円、準優勝150万円。 概要
第1回から第3回まで エステー株式会社も協賛しており、エステー&フマキラーを冠していた。 ルール
歴代優勝者・ベスト4
棋戦の終了2019年の第9回で本棋戦は終了した。日本棋院理事長の小林覚は、棋戦終了の理由として、第9回にも出場していた依田紀基が同年6月にTwitter上で日本棋院理事会の執行部を繰り返し批判し、大会の名誉を傷つけたことを挙げている[1][2]。フマキラー側の受け取り方としては、依田のTwitterでの批判によって大会の名を傷つけられたという意向があったとする報道[1]や、関与しないところで棋院と依田の間でトラブルがあり、対局中止などの看過できない問題も生じたことから大会の継続は不可能と判断したとする報道[2]がある。6月29日に予定されていた本戦準決勝の依田対小松英樹戦は、小松の不戦勝となっている。 依田は、7月の報道ではTwitterでの自身の行為に誤りがあったことを認め[1]、自身のTwitterやブログも閉鎖した[2]。その後、10月31日に改めて記者会見を行い、自身の行為について改めて謝罪[3]。そのうえで、棋戦の終了は自身のTwitterでの執行部批判が直接の原因ではないとする見解[4]を示すとともに、依田が自らの意思で不戦敗を選んだとした当時の日本棋院の発表は事実と異なることなどを主張した[3]。また、依田は2月に脳梗塞を患って入院しており、本件にまつわる強度のストレスで「命の危機すら感じる精神状況になっている」とも語った[3]。記者会見に同席した依田の弁護士は、「対局停止といった重度の処分は不相当」「スポンサー撤退で、棋士個人が責めを負わされるのも不相当」とした[4]。一方、依田の記者会見について、日本棋院は「継続調査中の事案であり、現時点でのコメントは控えたい」と回答した[3][4]。 翌2020年2月12日、日本棋院は、依田のTwitter等での理事会批判について「『社会の範』として行動すべき日本棋院所属棋士としての責務に反し、当院の秩序を乱し、名誉を損ね、ひいては当院の支援者がスポンサーを務める棋戦を終了させる重大な結果を招来した」などとし、棋士規定に違反するものとして依田に同日より半年間の対局停止処分を下した[5]。この処分について、依田の代理人弁護士は「到底承服しかねます。精査の上、法的措置も含めた対応を検討してまいります」とコメント[6]。東京地方裁判所に処分の中断を求める仮処分を申請し、3月11日、東京地裁の和解勧告に従う形で対局停止処分は一時的に停止された[7]。 しかし、2022年10月14日、東京地裁は本棋戦の終了が依田の言動に起因するという日本棋院の主張を認定し、依田の行為は正当化できないと判決。依田の対局停止処分も再開された。依田は判決が事実とは異なる日本棋院の主張に基づいているとして、控訴する意向を示している[8]。 なおフマキラーは2021年からこれに代わる棋戦としてフマキラー囲碁女流ブレーンズマッチを開催している。 脚注
外部リンク
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