スーパーグローバルハイスクール(Super Global High School、略称:SGH)とは、2014年度(平成26年度)から2021年度(令和2年度)にかけて文部科学省が実施した事業であり、同省が国際的に活躍できる人材育成を重点的に行う高等学校を指定する制度[1][2]であった。
語学力だけでなく、社会の課題に対する関心や教養、コミュニケーション能力、問題解決能力などを身に付けたグローバル・リーダーの育成[3][4]を目的とした。
2021年4月より、終了校の一部の学校(2021年4月1日現在111校)でスーパーグローバルハイスクール (SGH) ネットワークが構築され、本事業の実施成果の普及と人材育成のネットワーク形成を推進している[5]。
概要
2014年(平成26年)度から指定が開始され、指定期間は5年間[2][6]、1校あたり上限1,600万円の支援が受けられた[6]。年度毎の予算額は2014年度8億651万円[3]、2016年度11億円、2017年度9億円[7] 2018年度8億4303万5千円[8]であった。指定校は研究開発学校となり、現行教育課程に依らない独自の課程を編成・実施できた[4]。実施事務局は初等中等教育局に置き、選定された「書面審査部会協力者」選定して指定[9]した。
2019年(令和元年)度から下記に変更[10]した。
- アドバンスト型(ア)とリージョナル型(リ)の二つに分ける
- (ア)は外交など国際的課題に取り組むトップ人材を育成。初年度10校程度、将来的に50校を目指す。
- (リ)は地域のリーダーを育成する。初年度20校程度、3年間で60校程度。
- 指定期間は原則3年とし、3年目の評価で2年延長可とする。
申請数と指定数
2014-2016年度に指定されたSGHは国立12校、公立73校、私立38校の計123校[11]であった。
|
申請数 |
指定数 |
アソシエイト数
|
年度 |
総数 |
内・国立 |
内・公立 |
内・私立 |
総数 |
内・国立 |
内・公立 |
内・私立
|
2014(H26)[12] |
246 |
10 |
117 |
119 |
56 |
54 |
6 |
27 |
21
|
2015(H27)[13] |
190 |
9 |
92 |
89 |
56 |
55 |
1 |
24 |
30
|
2016(H28)[11] |
114 |
3 |
57 |
54 |
11 |
7 |
1 |
4 |
2
|
2018年(平成30年)度においてスーパーサイエンスハイスクール (SSH) とSGHは29校が重複指定されていた[11]。
2014年(平成26年)度指定校
(出典:[14][15][16])
2015年(平成27年)度指定校
(出典:[17][18][19])
2016年(平成28年)度指定校
(出典:[20][21])
SGHアソシエイト
公募に対して多くの申請があったため、指定校に漏れた学校の中から、グローバルリーダー育成に向けた教育の開発・実践に取り組む「SGHアソシエイト」として選定した[2][4]。SGHアソシエイト選定校は『SGHアソシエイト一覧』[22][23][24]を参照。
脚注
関連項目
外部リンク