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ジム・エドモンズ

ジム・エドモンズ
Jim Edmonds
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 カリフォルニア州フラートン
生年月日 (1970-06-27) 1970年6月27日(54歳)
身長
体重
6' 1" =約185.4 cm
190 lb =約86.2 kg
選手情報
投球・打席 投左打
ポジション 外野手(主に中堅手)
プロ入り 1988年 MLBドラフト7巡目でカリフォルニア・エンゼルスから指名
初出場 1993年9月9日
最終出場 2010年9月21日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

ジェームズ・パトリック・エドモンズJames Patrick Edmonds , 1970年6月27日 - )は、アメリカ合衆国カリフォルニア州フラートン出身の元プロ野球選手(主に中堅手)。左投左打。

経歴

プロ入りとエンゼルス時代

ロサンゼルス郡ダイアモンドバーダイアモンドバー高等学校英語版を卒業。1988年のMLBドラフトカリフォルニア・エンゼルスから7巡目(全体169位)で指名され、入団。

1993年9月9日にメジャーデビュー。

1994年は開幕からメジャーロースター入りを果たし、新人選手としてはリーグ3位の94試合に出場し[1]新人王の投票では8位だった[2]

1995年には141試合に出場し、打率.290、33本塁打、107打点、120得点を記録。得点数はドン・ベイラーの球団記録に並んだ[3]。その年のオールスターにも代打で出場を果たした。その後、守備でも、1997年1998年と2年連続でゴールドグラブ賞を受賞。

1996年は打率.304と自身初の3割を上回ったが、2回の故障者リスト入りを経験し、出場試合数は114試合だった。

1997年8月1日に背中の痛みを訴え故障者リスト入りとなり、出場試合数は133にとどまり、地区優勝を逃す要因にもなった[4]テリー・コリンズ監督からは来シーズン最低150試合以上出場するように言われ、エドモンズはシーズン終了後の10月中旬に両膝の手術を受けた[4]

1998年は154試合に出場し、25本塁打を記録し、5月21日のアスレチックス戦で通算100本塁打を達成[5]。また、自己最高の42二塁打を記録した。

1999年は開幕を故障リスト入りで迎え、8月2日になってシーズン初出場。打率.250とデビュー年以来の低さに終わった。

カージナルス時代

2000年3月23日アダム・ケネディケント・ボッテンフィールド英語版とのトレードでセントルイス・カージナルスに移籍した。同年5月に翌年からの6年5700万ドルの契約延長を結んだ[6]。この年は自己最多の42本塁打、108打点、5年ぶりにオールスターゲームに選出され、7番センターで先発出場し、初安打も記録した[7]。本塁打数はロジャース・ホーンスビーに並び球団歴代4位だった一方、167三振は当時の球団新記録となった(2021年にタイラー・オニールが168で更新)[8]。そしてエンゼルスでは縁がなかったプレーオフにも出場を果たし、チームの躍進に貢献する。同年から2005年にかけて6年連続でゴールドグラブ賞を受賞した。MVP投票ではジェフ・ケントバリー・ボンズマイク・ピアッツァに次ぐ4位だった[9]

2001年は4月に打率4割を記録するも5月から7月にかけて打率は.260を下回ったが、8月は.328、9月は.368の高打率を記録した[10]。このシーズンは打率.304・30本塁打・110打点などを記録し、自身初となる3割・30本塁打・100打点を記録した。

2004年には42本塁打、111打点でシルバースラッガー賞を受賞。7月には打率.381・13本塁打・27打点を記録し、いずれもリーグ1位で、初の月間MVPを受賞した[11]。この年153試合に出場し、打率.301、42本塁打、111打点、OPS1.061の大活躍だった。2004年のナショナルリーグチャンピオンシップシリーズ第6戦ではサヨナラ本塁打を記録した。チームはワールドシリーズへ駒を進めるも、自身の大不振もあって4連敗に終わった。MVP投票ではバリー・ボンズエイドリアン・ベルトレアルバート・プホルススコット・ローレンに次ぐ5位だった[12]

2006年は怪我の影響もあり、大きく成績が落ち込んだが、チームはワールドシリーズ優勝を果たし、初めてのチャンピオンリングを獲得した。オフの11月に2年1900万ドルで再契約した[13]

パドレス時代

2007年オフにデビッド・フリーズと金銭との交換でサンディエゴ・パドレスへトレード移籍。

2008年は打率.178、1本塁打と精彩を欠き、5月9日に自由契約となった。

カブス傘下時代

2008年5月14日シカゴ・カブスと契約をした[14]

ブルワーズ時代

2010年ミルウォーキー・ブルワーズで2年ぶりにメジャーへ復帰。OPS8割台と健在ぶりを示した。

レッズ時代

2010年8月9日にクリス・ディッカーソンとのトレードで地区首位を走るシンシナティ・レッズへ移籍した[15]

2011年2月18日に前年から痛めていたアキレス腱の回復が見込めないことを理由に現役引退を表明。故障の悪化はチームドクターの杜撰な選手管理に責任があるとして、レッズを非難した[16]

通算打撃成績では、1949安打、打率.284、393本塁打、1199打点、67盗塁、437二塁打、998四球、1729三振などを記録した。守備では主に中堅手で外野手の3ポジションで4536刺殺、131補殺などを記録した。一塁手としても57試合に出場し、423守備機会で無失策だった。

2014年セントルイス・カージナルス球団殿堂英語版に選出された。

2016年1月にアメリカ野球殿堂の被投票資格を得たが、得票率2.5%で被投票資格を喪失した。

選手としての特徴

エドモンズのバッティングの特徴はボールをよく選ぶことで、2006年には1打席当たり4.07球相手投手に投げさせている[17]。一方で三振もかなり多い。自己最低は2000年の167三振。また、左投手を苦手としており[17]、通算で右投手の打率は.297に対し、左投手は.253と4分以上低い[18]

詳細情報

年度別打撃成績

















































O
P
S
1993 CAL
ANA
18 63 61 5 15 4 1 0 21 4 0 2 0 0 2 1 0 16 1 .246 .270 .344 .614
1994 94 322 289 35 79 13 1 5 109 37 4 2 1 1 30 3 1 72 3 .273 .343 .377 .720
1995 141 620 558 120 162 30 4 33 299 107 1 4 1 5 51 4 5 130 10 .290 .352 .536 .888
1996 114 483 431 73 131 28 3 27 246 66 4 0 0 2 46 2 4 101 8 .304 .375 .571 .946
1997 133 571 502 82 146 27 0 26 251 80 5 7 0 5 60 5 4 80 8 .291 .368 .500 .868
1998 154 659 599 115 184 42 1 25 303 91 7 5 1 1 57 7 1 114 16 .307 .368 .506 .874
1999 55 233 204 34 51 17 2 5 87 23 5 4 0 1 28 0 0 45 3 .250 .339 .426 .765
2000 STL 152 643 525 129 155 25 0 42 306 108 10 3 1 8 103 3 6 167 5 .295 .411 .583 .994
2001 150 608 500 95 152 38 1 30 282 110 5 5 1 10 93 12 4 136 8 .304 .410 .564 .974
2002 144 576 476 96 148 31 2 28 267 83 4 3 0 6 86 14 8 134 9 .311 .420 .561 .981
2003 137 531 447 89 123 32 2 39 276 89 1 3 1 2 77 6 4 127 11 .275 .385 .617 1.002
2004 153 612 498 102 150 38 3 42 320 111 8 3 0 8 101 12 5 150 4 .301 .418 .643 1.061
2005 142 567 467 88 123 37 1 29 249 89 5 5 1 4 91 10 4 139 6 .263 .385 .533 .918
2006 110 408 350 52 90 18 0 19 165 70 4 0 0 5 53 7 0 101 11 .257 .350 .471 .821
2007 117 411 365 39 92 15 2 12 147 53 0 2 2 3 41 2 0 75 9 .252 .325 .403 .728
2008 SD 26 103 90 6 16 2 0 1 21 6 2 1 1 1 10 1 1 24 1 .178 .265 .233 .498
CHC 85 298 250 47 64 17 2 19 142 49 0 1 0 2 45 2 1 58 7 .256 .369 .568 .937
'08計 111 401 340 53 80 19 2 20 163 55 2 2 1 3 55 3 2 82 8 .235 .343 .479 .822
2010 MIL 73 240 217 38 62 21 0 8 107 20 2 0 0 1 21 0 1 53 2 .286 .350 .493 .843
CIN 13 32 29 6 6 2 0 3 17 3 0 0 0 0 3 0 0 7 0 .207 .281 .586 .867
'10計 86 272 246 44 68 23 0 11 124 23 2 0 0 1 24 0 1 60 2 .276 .342 .504 .846
通算:17年 2011 7980 6858 1251 1949 437 25 393 3615 1199 67 50 10 65 998 91 49 1729 122 .284 .376 .527 .903
  • CAL(カリフォルニア・エンゼルス)は、1997年にANA(アナハイム・エンゼルス)に球団名を変更

表彰

記録

脚注

  1. ^ Jim Edmonds 1994 Career Highlights” (英語). 2008年5月31日閲覧。
  2. ^ 1994 Awards Voting”. Baseball-Reference.com. 2022年1月30日閲覧。
  3. ^ Jim Edmonds 1995 Career Highlights” (英語). 2008年5月31日閲覧。
  4. ^ a b 「各球団マンスリー・リポート アナハイム・エンゼルス / 鬼監督から最低150試合に出場の厳命両ヒザ手術に踏み切ったエドモンズ」『月刊メジャー・リーグ』1997年12月号、ベースボールマガジン社、1997年、雑誌 08625-12、74頁。
  5. ^ Jim Edmonds Home Run Log (Batting) - Baseball-Reference PI” (英語). 2008年6月1日閲覧。
  6. ^ ESPN.com - Major League Baseball - Edmonds foregoes free agency to sign with Cards”. ESPN (2000年5月12日). 2022年1月30日閲覧。
  7. ^ July 11, 2000 All-Star Game at Turner Field Play by Play and Box Score - Baseball-Reference.com” (英語). 2008年6月1日閲覧。
  8. ^ Jim Edmonds 2000 Career Highlights” (英語). 2008年6月1日閲覧。
  9. ^ 2000 Awards Voting”. Baseball-Reference.com. 2022年1月30日閲覧。
  10. ^ Jim Edmonds 2001 Batting Splits - Baseball-Reference PI” (英語). 2008年6月1日閲覧。
  11. ^ Jim Edmonds 2004 Career Highlights” (英語). 2008年6月1日閲覧。
  12. ^ 2004 Awards Voting”. Baseball-Reference.com. 2022年1月30日閲覧。
  13. ^ All-Star Edmonds agrees to 2-year deal with Cardinals”. ESPN (2006年11月11日). 2022年1月30日閲覧。
  14. ^ Cubs make it official with Edmonds Veteran outfielder passes physical, could play on Thursday”. The Official Site of The Chicago Cubs. 2008年5月15日閲覧。
  15. ^ Sheldon, Mark(2010-08-09). Edmonds joins Reds in heat of Central battle. reds.com(英語). 2011年11月23日閲覧
  16. ^ Sheldon, Mark(2011-04-01). Edmonds criticizes Reds in radio interview. MLB.com(英語). 2011年11月23日閲覧
  17. ^ a b 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2007』廣済堂出版、2007年、321頁頁。ISBN 978-4-331-51213-5 
  18. ^ Jim Edmonds Career Batting Splits - Baseball-Reference PI” (英語). 2008年6月1日閲覧。

関連項目

外部リンク

Kembali kehalaman sebelumnya


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