西明石駅
西明石駅(にしあかしえき)は、兵庫県明石市小久保二丁目にある[3]、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅である[1][2]。 概要山陽新幹線[3][7]、在来線の山陽本線の2路線が乗入れており[8]、両線の接続駅となっている[3][9]。新幹線停車駅ではあるが、市内の中心駅は東隣の明石駅であり、利用者数も明石駅の方が多い。当駅東側に網干総合車両所明石支所(車両基地)が所在していることから、当駅を起点終点とする列車も多い。 在来線はアーバンネットワークエリア内であり、「JR神戸線」の路線愛称設定区間に含まれている[10]。在来線の駅番号はJR-A74[4]。事務管コードは▲610609[11]。在来線駅はICOCAの利用エリアに含まれている。東海道本線(琵琶湖線)の草津駅(滋賀県草津市)からの複々線は当駅までとなっている[5]。 歴史
駅構造改札口は東口と西口の2ヶ所で[2]、いずれも橋上駅舎である。新幹線コンコースは西口側にある[2]が、外部とは直接繋がっていないため、新幹線を利用する際には西口・東口いずれの改札からも在来線の改札口を通る必要がある。特に、エクスプレス予約サービスで新幹線の切符を予約し、EX-ICカードで乗車しようとする場合、そのままでは新幹線の改札も在来線の改札も通過できない。交通系ICカードを所有していれば在来線の自動改札機をICカードで通過し、新幹線の自動改札機を通る際に、EX-ICカードと交通系ICカードを重ねて読取らせるといういわゆる在来線との乗継と同様の方法で通過できる[36]しかし、交通系ICカードを所有していない場合、在来線の有人改札で専用の入場証を発券してもらい、新幹線の自動改札機に入場証を投入した上でEX-ICカードを読み取らせる必要がある。なお、新幹線ホームと在来線ホームが大きく離れており、両者を結ぶ跨線橋(在来線の姫路寄り)は公道を渡る形である。この跨線橋は西口しか繋がっていないため、東口から新幹線に乗る利用客は一度地平の在来線ホームに下りることになる。また、駅南側から直接出入りできるのは東口改札のみである。2005年に西口コンコースのリニューアル工事が実施された結果、コンコースの面積は減少した。 当駅は駅長が配置された直営駅であり、管理駅として明石市内の山陽本線の駅である朝霧駅・明石駅・大久保駅・魚住駅の4駅を管轄している。 当駅の在来線ホームで使用されている接近メロディは、1997年3月8日からJR神戸線内各駅で導入されている「さざなみ」に加え、2番のりばのみ列車接近表示器から、メリーさんの羊が流れる。 ホーム新幹線は相対式ホーム2面2線で間に通過線が2本設けられた高架駅になっている[1]。在来線は橋上駅舎を有する島式ホーム3面6線[9]の地上駅となっている[2]。また、当駅より東側は複々線となっており[9]、新快速は兵庫駅手前までの山側(列車線)を走行する[9][37]。 在来線下表の路線名は旅客案内上の名称(愛称)で表記する。
4番のりばは姫路方面への発車にも対応している。以前は平日ダイヤの朝ラッシュ時に4番のりばから姫路方面の旅客列車が発車していたことがあった。現在は回送列車が数本あるのみである。 過去には姫路方面の快速電車で当駅で車両の連結・切り離しを行う列車が存在した。また2002年1月時点[39]では伯備線備中高梁発当駅止まりの列車が存在し、始発の大阪・京都方面野洲行に乗継いでいた。 1986年10月31日までは姫路駅発着の新快速[注釈 3]は当駅を通過しており、上り新快速は3番線を、下り新快速は6番線を通過していた。このため、上り快速は4番線で、下り快速は5番線で通過待ちを行っていた。 列車線の線路には、東側に待避線があり、貨物列車が新快速や特急の待ち合わせを行う。 新幹線
新幹線駅が設けられた理由は、新神戸駅が地形上の理由により待避線を設置出来なかったためであり[40]、また建設当初、夜間に新幹線の運行を行う計画があり、その際は当駅 - 姫路駅 - 相生駅で単線運転を行い[40][41]、姫路駅で列車をすれ違わせる必要があったためである[40](ただし、この計画は実施されていない[40][41])。当駅に停車する「こだま」・「ひかり」の一部列車は、この駅で通過列車を待ち合わせることがある。 当駅 - 姫路駅間で、新幹線の車両基地を20線程度整備する計画が2019年に明らかになったが[42]、山陽新幹線の利用状況がコロナ禍前の水準まで回復していないことなどから2024年に計画を断念した[43]。
ダイヤ当駅のダイヤは、以下の通りとなっている(特記がない限り、いずれも2024年1月時点)。
日中の時間帯は、1時間に12本(新快速・快速・普通各4本が発着し[44]、普通は当駅折り返しで運転される[44]。朝夕は普通(大阪方面行き)の本数が増える。また、特急「らくラクはりま」(平日の朝夕のみ)の全列車[44]、「はまかぜ」・「スーパーはくと」の一部列車が停車する[44]。
「こだま」の全列車、「ひかり」の531・535号(臨時列車扱い[注釈 4]))・592号を除く全列車が停車する[45][46]。また、さくら547号(鹿児島中央行)[注釈 5]、「のぞみ」66号(東京行・当駅始発)、のぞみ95号(姫路行)が停車する[45][46][8]。 駅構内プリコ西明石JR西日本アーバン開発が運営する駅ビル。主要テナントは以下の通り。 出店テナント全店の一覧・詳細情報は公式サイト「フロアガイド」を参照。 JR関連の設備
その他駅弁淡路屋が製造・販売を担当している。主な駅弁は下記の通り[47]。
利用状況2023年(令和5年)度の1日平均乗車人員は29,559人である。これはJR西日本の駅の中では24位[48]。 「明石市統計書」(明石市総務部情報管理課・編)及び「兵庫県統計書」によると、年間乗車および1日平均乗車人員は以下の通り。
駅周辺西口・東口北出口
東口南出口
バス路線
すべて神姫バスにより運行されている。 かつては、西行(加古川方面)にも「国道西明石停留所」があり(新幹線の高架下、ニッポンレンタカー阪急西明石営業所の向かい側)、現在の2番乗り場に乗入れている各路線の西行は当駅に乗入れず、国道西明石にのみ停車していた。22系統・22A系統は国道西明石を出て、そのまま国道2号を「小久保西」交差点まで走り、そこで左折し当駅まで乗入れていた。
2007年5月1日に現在のバス乗り場が完成し、これまで西行きのみ当駅への乗入が無かった大久保・土山・加古川方面の各路線と、かつての明石市交通部管轄路線が当駅に乗入れるようになった。それまでは、現在の一般車用ロータリーの位置に乗り場があった。
その他
すべて神姫バスにより運行されている。
場所は、マックスバリュ西明石南町店の前付近である。
一部の時間帯は止まらず、別ルートを通る。 鉄道施設その他
計画中の鉄道神戸市営地下鉄の西明石・西神線の当駅 - 西神中央駅間が1989年の旧運輸省の答申で「2005年までに整備することが適当である路線」として挙げられたが、阪神・淡路大震災や神戸市営地下鉄海岸線建設の影響もあり、未だに着工されていない(延期状態)。 隣の駅※新幹線の停車駅は各列車記事を参照のこと。 脚注注釈
出典
参考文献
関連項目外部リンク
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