筑前前原駅
筑前前原駅(ちくぜんまえばるえき)は、福岡県糸島市前原中央一丁目にある、九州旅客鉄道(JR九州)筑肥線の駅である。駅番号はJK08。糸島市の中心駅。 当駅を境に姪浜方面は複線で、唐津方面は単線となっている[1]。筑肥線と相互直通運転を実施している福岡市地下鉄空港線の福岡市交通局所属車両の乗り入れは当駅までとなっている。また昼間時間帯は全ての列車が当駅で折り返す。 快速の停車駅で、平日は当駅より姪浜方面が各駅停車、唐津方面が通過運転区間になる。土曜日・日祝日は西唐津 - 姪浜間で快速運転が行われる。筑肥線電化開業までは急行「平戸」が停車していた。 歴史
駅構造島式ホーム2面4線を有する地上駅で[1]、折り返し可能な配線となっている。橋上駅舎を備える[1]。直営駅で、みどりの窓口が設置されている。自動改札機を備え、SUGOCAの利用が可能である。改札内にはグランドピアノがストリートピアノとして設置されている。 当駅で折り返す列車は、大半が対面接続を行う。深夜から早朝の間、数本の列車が夜間滞泊する。 のりば
利用状況2023年(令和5年)度の1日平均乗車人員は6,267人で、JR九州の駅としては箱崎駅に次いで第26位である[9]。 長らく筑肥線の単体の駅(福岡市営地下鉄空港線と接続している姪浜駅を除いた場合)としては最も多かったが、2014年(平成26年)度に九大学研都市駅に追い抜かれた。 JR九州及び糸島市統計白書によると、近年の1日平均乗車人員の推移は下記の通り。
駅周辺糸島市の中心部にあたる。駅の北側約300メートルの場所を国道202号が筑肥線に並行する形で通っている。北口前から国道202号との交差点までの間には県道筑前前原停車場線が通り、そこから北側には県道福岡志摩前原線が延びている。北口周辺は前原中央商店街であり店舗が多い。 南口周辺は住宅地が広がっている。
バス路線昭和バスが駅北口・駅南口と糸島市内各地域や福岡市西部との間を結んでいる。一部の路線は糸島市コミュニティバス「はまぼう号」として運行しており、乗合タクシーとして運行している路線もある。 ※以下すべて昭和自動車による運行
他に駅北側の県道筑前前原停車場線上に前原駅前バス停が、駅北側の国道202号線上に前原バス停がある。前原バス停は福岡 - 前原・志摩間特急バス「いと・しま号」が発着する。 駅名改称騒動1997年頃に当駅を「伊都国前原駅」と改称する運動が地元商工会から上がったことがある。これは、福岡市西区内の新駅(現在の九大学研都市駅)の駅名案に「伊都駅」が有力となったことが発端で、「伊都国の本家は前原である」との意見から運動が起こったとされる。当時の前原市議会や市長も前向きな態度を示し、実際にJR九州に対し陳情も行われた。 しかしながら、地元でのシンポジウムで高校生が「生まれ育ったのは前原で、伊都国の名前になじみはありません。看板を替えてもまちは元気になりません」と発言、結局この意見が採り入れられて駅名改称は沙汰止みとなった。この騒動の名残として駅の階段下に「伊都国 前原市」と刻まれたモニュメントが設置されている[26]。 隣の駅脚注
関連項目外部リンク
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