福岡駐屯地(ふくおかちゅうとんち、JGSDF Camp Fukuoka)とは、福岡県春日市大和町5-12に所在し、第4師団司令部等が駐屯する陸上自衛隊の駐屯地である。
概要
駐屯地司令は、第4師団副師団長が兼務。最寄の演習場は、古賀市と宮若市にある西山訓練場。創立記念行事は毎年5月に開催している。
1950年(昭和25年)に警察予備隊の駐屯地として設置されたのが始まりで、主要都市に所在する陸上自衛隊駐屯地の中では朝鮮半島に一番近い。福岡と南九州方面へ至る幹線交通の結節点であり、博多港(特定重要港湾)、福岡空港・福岡航空交通管制部・航空交通管理センター、博多駅および南福岡車両区・博多総合車両所、航空自衛隊西部航空方面隊司令部などの重要施設が集中(福岡駐屯地と南福岡車両区は道路を挟んで隣接)しており、そのため、駐屯している第4師団の重要性が増しつつある。
元々この地には渡邊鉄工所(現:渡辺鉄工株式会社)、後の九州飛行機(1943年に渡邊鉄工所から九州兵器に改名)の雑餉隈工場があり、終戦後GHQに接収され、賠償指定工場となっていたものが朝鮮戦争勃発を期に指定解除されたのと同時に後身の渡辺自動車工業(2001年に解散)が福岡県筑紫郡春日町(現・春日市)に移転、警察予備隊の福岡駐屯地が設置されたため、自衛隊の管轄となった。現在でも福岡駐屯地業務隊補給科の倉庫として当時のままの姿で建っている。
沿革
警察予備隊福岡駐屯地
- 1950年(昭和25年)9月25日:旧九州飛行機製作所跡に警察予備隊福岡訓練所として開設[1]。
- 1951年(昭和26年)
- 12月1日:第4管区総監部が薬院堀端から移転(2日まで)。
- 12月3日:第4管区総監部移庁式挙行[2]。
- 12月22日:第4管区総監部および福岡駐屯部隊の新庁舎落成式挙行[2]。
- 1952年(昭和27年)
- 1月20日:福岡駐屯地の第10連隊第2大隊が、第11連隊第3大隊に改称。
- 1月26日:第4偵察中隊が曾根駐屯地から移駐。
保安隊福岡駐屯地
陸上自衛隊福岡駐屯地
- 1954年(昭和29年)
- 1955年(昭和30年)12月1日:西部方面総監部・同付中隊が新編[3]、総監部編成完結式・創隊式挙行[3]。
- 1956年(昭和31年)
- 1月12日:第5陸曹教育隊が相浦駐屯地へ移駐。
- 1月20日:西部方面総監部・同付中隊が健軍駐屯地へ移駐開始(2月10日完了)[3]。
- 1月25日:第19普通科連隊が編成完結。
- 1962年(昭和37年)
- 8月15日:第4管区隊が第4師団に改編。第4管区総監部は第4師団司令部に改編。
- 8月25日:第4偵察隊が健軍駐屯地から移駐。
- 1963年(昭和38年)8月8日:第5陸曹教育隊が大村駐屯地へ移駐。
- 1975年(昭和50年)8月1日:第4音楽隊が新編。
- 1990年(平成02年)3月26日:第4武器隊・第4補給隊・第4衛生隊・第4輸送隊を統合して第4後方支援連隊が編成完結。
- 2002年(平成14年)3月27日:第4師団司令部付隊化学防護隊が第4化学防護隊に改編。
- 2009年(平成21年)3月26日:第4化学防護隊が第4特殊武器防護隊に改編。
- 2013年(平成25年)3月26日:第19普通科連隊が第4師団隷下から西部方面混成団隷下に編成替え。
- 2019年(平成31年)3月26日:第4偵察隊が第4偵察戦闘大隊に改編。
駐屯部隊
西部方面隊隷下部隊・機関
防衛大臣直轄部隊
最寄の幹線交通
重要施設
最寄交通機関
脚注
- ^ “福岡駐屯地”. 陸上自衛隊第4師団公式HP. 2020年2月20日閲覧。
- ^ a b c d e 『自衛隊年表』防衛庁長官官房広報課、1962年。
- ^ a b c 『三十年のあゆみ』西部方面隊、1985年。
- ^ a b 九州電力 (2015年4月30日). “第91期(平成26年度)有価証券報告書”. 2015年8月30日閲覧。
- ^ “九州電力(株)『九州電力四十年史 : 1951-1991』(1991.12)”. 2015年8月30日閲覧。
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